茶道用の抹茶でオススメは何? | WABI×SABI〜日本のレキシが選んだ美のカタチ〜

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現在に伝わる日本の歴史・美を伝えていきたいと考えています。

特に茶道を通じて、日本独自の精神や美について記事を書いています。

今回は抹茶のお話です。

抹茶とは、蒸し製緑茶の一種である
碾茶(てんちゃ)を粉末にしたものです。

あるいはそれにお湯を入れて
かき混ぜた状態のことを抹茶と呼ぶときもあります。


一般のご家庭では、
ふだんの生活の中で、抹茶を飲む事はまずないですよね。

お茶といったら煎茶で、
抹茶は茶道用という位置づけですよね、何となく、、。

よって茶道をやってないと、
抹茶を口にする機会はほぼないといっても、
過言ではありませんね。

最近ペットボトルの緑茶で「抹茶入り」とうたって、
ちょっと価格も高めで高級感を出しているのがありますから、
気分だけでも抹茶ですかね。

でもそういうものでは、
果たして抹茶の風味が感じられるかは疑問ですが。

「おーいお茶」で有名な伊藤園では、
水でもお湯でもすぐとける粉末状の緑茶に、
抹茶がちょっと入っているという商品を販売しています。

通販でも買えるようです(袋入りです)。
抹茶がもっと身近なものになるといいですね。





1)抹茶の効用

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抹茶には多くの栄養・成分が含まれていて
美容、健康に効果的なのです。

リラックス効果や睡眠改善の効果があるテアニン、
何とみかんの4-7倍のビタミンC、
疲れが取れ、眠気防止に役立つカフェイン、
口臭予防のカテキン、フラボノイドなどその豊富さに驚きます。


筆者の茶道の先生は、
特に女性は一日最低2杯の抹茶を飲みなさいといつもいわれます。



2)抹茶の種類とちょっとトリビア

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茶道用の抹茶は、大分類では、
黒味を帯びた濃緑色の濃茶(こいちゃ)と
鮮やかな青緑色の薄茶(うすちゃ)の2種類です。

茶道では、濃茶は茶杓に山盛り3杓分を1人分として、
たっぷりの抹茶に少量の湯を注ぎ
茶筅で練ったものを供します(撹拌はしない)。

薄茶は茶杓1杓半を1人分として、
柄杓半杯の湯を入れ茶筅で撹拌したものが出されます
(お茶の分量はいずれも表千家の場合)。

茶道では茶を「点(た)てる」
といいますが、濃茶は特に「練る」というのです。



薄茶を点てるとき、
流派によって方法が異なります。

三千家を例にあげてみます。

たっぷりと泡を立てるのが裏千家、
うっすらと泡立て「泡の半月」を残すのが表千家、
もっとも泡が少ないのが武者小路千家の点て方です。




3)値段の違いは何ゆえ?

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抹茶の値段の差は、
碾茶の良し悪しと挽き方で決まるのだそうです。

碾茶の良し悪しは言うまでも無い事ですが、
挽く時に機械を使えば大量に作れる分、
挽く時に抹茶に熱が入ってしまうので、
香りが飛びますし、味も変質してしまうもの。

人の手によるものだと、ちゃんと挽ける人は数少ないし、
その方々の中にもランクがあるので、
高級品は思いっきり高いのでしょう。



4)抹茶はどこで買うか


抹茶の値段はそれこそピンからキリまで、
しかも恐ろしいくらい種類があります。

期間限定で「初釜用の抹茶」といった、
年中行事用の抹茶を販売しているところもあります。

聞き覚えがある茶舗での抹茶の値段は、
20グラム缶で1000円くらいからですので、
その大きさを比べてみても煎茶より値段が高いです。

それと濃茶使いの方が高いですね。
どの抹茶を買ったらいいものか、
皆目見当がつかないものです。

まあ茶道を習っている方は、
稽古で使っている抹茶と同じものを
購入することから始めるのが、安心です。

各流派の好みの抹茶もありますが、ちょっと高めです。

デパートにはたいてい複数の茶舗が出店しており、
もちろん茶舗直営の店舗もあるので、
そういったお店の店員さんに相談するのもいいですね。

今日茶舗が直接運営するオンラインショップや、
楽天市場などでも取り扱いますし、
もちろん通販でも買う事ができます。


あ、そうそう、抹茶にもそれぞれ銘があるのですよ。
無印ということはありません。

最後に私の好きな抹茶の銘を一つ紹介します。

「綾の森(あやのもり)」です。

どちらの茶舗のものか、興味がある方は、
是非検索してみてください。
(複数の茶舗でこの銘の抹茶を出していると思います)