Lyle Richardson
2012-05-01 12:18:00

デフェンディングチャンピオンのボストン・ブルーインズが第1ラウンドで敗退したことで、GM、Peter Chiarelliのシーズン・オフでの動きに注目が集まっている。

例えば、コロンバス・ブルー・ジャケッツのライト・ウィング、Rick Nashを獲得するためのトレードをするか、或いは報酬を奮発してニュージャージー・デビルズのレフト・ウィング、Zach Pariseやナッシュビル・プレデターズのディフェンスマン、Ryan Suterといったフリー・エージェントを得るなど、Chiarelliがチームの立て直しを図るのではないかと言われている。

トレード拒否権が7月1日に切れるゴールテンダーのTim Thomasはトレードの選択肢の一つとしてよく話題に登っていた。これによりTuukka Raskが先発ゴーリーとなり、Anton Khudobinをバックアップに昇格させることになる。

しかしながら、Chiarelliが条件によってはThomasをトレードする可能性を残していると目されているが、現在の2頭立てを解体する気にはならないと語っている。

成績が安定しないセンターのDavid Krejciは来シーズンから年間525万ドルの3年契約が始まるが、彼もトレード候補の一人として噂されている。

しかし、Chiarelliは今シーズン終わりの記者会見で、トップ9人のフォワードにあと一人加えるかもしれないが、それ以上の大きな改造は考えていないと述べた。

もしその考えを貫き通せば、それはNash、Parise、Suter獲得の可能性はなくなり、ThomasとKrejciはどこへも行かないことになる。

現在、ブルーインズは18人の選手だけでも5,900万ドル以上を投じている。サラリー・キャップが約6,400万ドルのままだと仮定すると、残りは僅か500万ドル程度と見積られる。

但し、Marc Savardが予想通り脳震盪後症候群のためにプレーできないことになれば、それによって増える分はこの計算の中には含まれていない。その場合、Chiarelliにはあと400万ドルの余裕ができることになる。

ブルーインズのフリー・エージェント(FA)の中で注目すべきは制限付きFAのRaskとレフト・ウィングのBenoit Pouliotだ。一方、制限なしFAにはセンターのChris KellyとGregory Campbell、レフト・ウィングのDaniel Paille、そしてライト・ウィングのBrian Rolstonがいる。

このうち、優先度が最も高いのはRaskだ。Thomasにとって代わるのが今シーズンであれ、来シーズンであれ、ゴール・ポストの間の後継者が彼であることは間違いない。Raskは今シーズン125万ドルを稼いだが、毎年300万ドルの複数年契約を結ぶことができるかもしれない。

Kelly、Campbell、Pailleは昨年のスタンレー・カップ獲得の中でチェッキング・ラインとして非常に重要な役割を果たした。従って、Chiarelliが現在この3人の代理人と交渉していたとしても意外なことではない。

制限なしFAのうち、最も重要なのはKellyだが、ボストンのグローブ誌のKevin Paul Dupontが書いたように、彼が残るかどうかは契約条件と金額次第だ。Kellyはキャップ上限の210万ドルの平均報酬を得る4年契約が終了する。また、彼は今シーズン、自己最高の得点(20)とポイント(39)をあげた。

Campbell(110万ドル)とPaille(110万ドル)とは手頃な金額で再契約するべきだが、Kellyの再契約金額によってはどちらかが外されるかもしれない。

Rolstonはシーズン終盤のトレードでアイランダーズから移籍し、21試合で15ポイントをあげたが、ブルーインズに戻ってくることは気にならなかったという。しかし、今の時点では彼がチームの再建計画に含まれるかどうかは誰にも分からない。

ディフェンスのJoe Corvo、Greg Zanon、Mike Mottau、そして、ゴーリーのMarty Turco再契約されないだろう。

Chiarelliがチームを大改造することを望むファンもいるが、彼は以前からメンバーについてはかなり辛抱強い方だった。チャンピオンになるために注意深くチームを構築し、たった1年でスタンレー・カップを勝ち取るには遠く及ばなくなってしまったチームを、オーバーホールをするのではなく、修正することを期待しよう。

Chiarelliがどんなトレードをし、フリー・エージェントをどう動かすかは、手頃な報酬のトップ9人のフォワードをどう利用できるかと、Rask、Kelly、そして確保しておくべきフリー・エージェントを保持するのにいくらかかるかによるだろう。

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2012-04-30 15:00:00

Eugene Melnykは、起きてしまったことをまだあれこれと考えているが、これから起こるかもしれないことに胸を膨らませている。

「どんな傷も時間が経てば治ると言われています。しかし、第7戦の敗戦はまだ悔しくて、2007年のことを思い出します。」スタンレー・カップ決勝でオタワがアナハイムに負けた時のことを挙げて、セネターズのオーナーが月曜日に電話会議で語った。「長い間忘れられない思いです。しかし、現実にそれが起こり、月日が過ぎています。」

木曜日(4月26日)のイースタン・カンファレンス準決勝の勝者を決める第7戦でニューヨーク・レンジャーズが2対1でオタワを破って以来、Melnykが公の場で語ったのはこれが初めてだ。

プレーオフには出られないだろうと予想されていたチームとしてはその期待以上の出来だったことを考えれば、全体に見て今シーズンは成功だったとMelnykは語った。

「上手く行ったことが20あるとすればそうでなかったことは一つくらいでしょう。ですから、私は上手く行ったことを強調したいです。」と彼が言った。「あそこまで行けるという期待はほとんどありませんでした。」

「このチームは正に再建の初年度にあり、今年を再建の年と呼びたいと思います。」

チームがプレーオフに進んだことに加えて、Melnykは、通算400ゴールを得点したキャプテンのDaniel Alfredsson、通算1,000試合目の出場を果たしたChris Phillips、ディフェンスのErik Karlssonの成長、そして主催したNHLオールスター・ゲームを成功裏に終えたことなども挙げた。

さらに、多くのセネターズの選手がポストシーズンの受賞者の中に名前を連ねるだろう。KarlssonはNorris トロフィーの候補者になっている。AlfredssonはBill Masterton メモリアル・トロフィーに名前が上がっており、また、ヘッド・コーチのPaul MacLeanはJack Adams 賞の最終選考に残っている。

「このような結果を踏まえれば、今シーズンにこのチームと組織が行なってきたことが失望だったとはとても言えない。」とMelnykが言った。「記憶に残ることが多くある素晴らしいシーズンでした。そして、これからさらに良くなるに違いありません。」

Melnykはまた来シーズン、Alfredssonがチームに戻ってきて欲しいと思っている。このセネターズのキャプテンは来たる世界選手権でスウェーデン代表としてプレーするが、その後引退を考えている。

「戻って来て欲しいという思いに偽りはありません。」とMelnykは言い、仮に引退したとしても、39歳のAlfredssonを喜んで組織に迎えることを付け加えた。「選手たちも彼が戻ってくることを望んでいます。私も戻ってきて欲しい。コーチ陣もそう望んでいます。ファンもそうです。また、彼の子供さえ彼が戻ることを望んでいると聞きました。」

「誰もが彼が戻ることを望んでいますが、あとは彼個人の意思次第です。」

今シーズンの再建の一環として、オタワは給与総額を大きく縮小することができた。しかし、GMのBryan Murrayは、守りに徹したディフェンスと得点できるフォワード獲得の必要性を訴えている。また、セネターズはKarlssonを保持するために更に何人かをトレードに出さなくてはならないだろう。Karlssonは制限付きフリー・エージェントになる予定だ。

「Murrayは私たちが何をしなくてはならないかを解っているし、どのくらいの制限があるかも解っています。その制限の中でも、期待に応えることができると信じています。」とMelnykが言った。

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Adam Proteau
2012-04-26 13:47:00

NHLのプレー・オフ第1ラウンドが終わって、思うこと。

キャピタルズがブルーインズを下した後にツイッターでも呟いたが、私はTim Thomasがボストンのユニフォームでプレーするのはそれが最後だったと思っている。それにはいくつかの理由がある。

第一に、Thomasは来年が契約の最終年だ。彼はキャップ上限の500万ドルという大金を稼いでいる。しかしそれはThomasに興味を示しているシカゴ、トロント、タンパ・ベイといった多くのチームが怖気づくほどの金額ではない。2013年の夏にThomasが制限無しのフリー・エージェントになることで、少ないリスクで彼の取引ができることになる。しかし、ブルーインズにとってより重要なのは、この38歳の選手をトレードに出せばサラリー・キャップ上、大きな余裕ができるということだ。ボストンはキャップの上限ぎりぎりにあるので、これは大事なことだ。ブルーインズの給与総額は5,900万ドルを超えている。また、昨年優勝をもたらしたメンバーを補強しなくてはならず、更に、制限付きフリー・エージェントでThomasの代わりとなるTuukka Raskの125万ドルの給与も大きくアップさせなくてはならない。

話をRaskに移そう。RaskはブルーインズのGM、Peter ChiarelliがThomasを早急に、且つ、積極的にトレードに出そうとするもう一つの大きな要因だ。ボストンのバックアップとして23試合に出場した今シーズン、この25歳のフィンランド人はThomasより高いセーブ率(.929)と平均失点(2.05)を記録した。(Thomasは.920と2.36)過去3シーズン、Raskはチームの将来を担うゴーリーであり続けた。しかし、Thomasが2シーズン続けて約60試合に出場したものの、ホワイトハウスでBarack Obamaアメリカ大統領に会うことを拒否して彼自身とチームを必要のない論争に巻き込んで2011-12年シーズンを終えた時、その将来が現実のものとなった。

Thomasはプレー・オフが始まるまでに明らかに疲れきっていた。そして、全く酷い出来というわけではなかったが、キャピタルズのゴーリー、Braden Holtbyに負けた。しかし、彼の競争心はまだ燃え盛っておりており、プレー・オフの常連チームを助けるには十分だ。特に、無制限のフリー・エージェント・ゴーリー市場がぱっとしない中で、昨シーズンのConn Smytheトロフィー受賞者を取引するのに今ほど絶好の機会はない。


もし、Thomasがトレードされ、本人を含む皆がそう思っている通りにバンクーバー・カナックスがRoberto Luongoをトレードすると、昨年の決勝戦での先発ゴーリーが二人とも新しいチームに移ることになる。信じられないことかもしれないが、2010年の決勝ラウンドでの先発ゴーリーの身にふりかかったことを思い出して欲しい。フィラデルフィアのMichael Leightonは頂点からアメリカン・リーグへと急降下した。また、シカゴで優勝カップを勝ち取ったゴーリー、Antti Niemiはサン・ノゼとサインするためにウィンディ・シティ(* シカゴの愛称)を去った。

それがお決まりのことになりつつあるのだろうか。しかし、L.A.のJonathan Quickやセント・ルイスの強力な2本柱、Jaroslav HalakとBrian Elliottを含む、今年のプレー・オフにまだ残っているゴーリーの多くは同じ運命を辿らないように思える。しかし、概して各チームがゴーリーを簡単に処分するということはゴールキーパーとは長期契約をしないことの現れだろう。

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