今日は皆んなの憧れ「デイトン」のお話。。。
・・と言っても何か歴史的な事を語る訳でも無く只の修理の話。。
先日持ち込まれた2本の「DAYTON」。。
まずはタイヤを剥がす。。
そして中のシールをチェック。。
黒いのと。。こちらは全く問題無し。。
黄色いの。。元々は透明だったかな?。。
・・こちらは前回のタイヤ交換時にそろそろ交換って話が出た。。
このシールの色違いは作られた年代の違い。。
あっ!もう今回の作業内容が分っちゃいましたね?。。
そうです「シールの打ち直し」です。。
ワイヤーホイールなのでこの「シール」がちゃんとしてないとエア漏れするんです。。
今回持ち込まれた「DAYTON」は打刻無しが1本とハブのみに打刻のあるタイプ。。
・・実はその年代で「シール」の材料が違うんです。。
一番古い黄色っぽいシールのデイトン。。
1995y製。。24年も前ですよ。。
・・でもその時代の奴の方がクロームも強かった気がする。。
「デイトンは錆びない!」って言われ続けてたけど
現行の奴は意外と錆びるって話もちょいちょい聞くし。。
確かに新品買ったばかりと言ってたデイトンが薄っすら錆びが出たのも見た事ある。。
クロームが変わったんだろうね。。何らかの理由でコストダウンとか。。
・・それも時代の流れなのか?。。ちょっと残念な気分だ。。
でも今のデイトンが駄目って訳ではなくて昔の打刻の無いタイプを好む人が多いって話。。
しかしね。。そんな昔のデイトンも経年劣化には勝てない訳で。。
どんなにクロームが強くても中の「シール」は年数が経てば経つほど痛みます。
今回持ち込まれた車両は普段から乗ってる車両なので意外とまだ程度が良い方でした。。
しかしこれが放置車両だったりするとかなり駄目になる確率も上がる。。
そしてシールが駄目になる一番の原因がタイヤ交換時にチェンジャーでシールを引っ掛ける事。
・・コレ本当に一撃で終わります。。
タイヤ交換したらエアー漏れ起こしたってのが大体コレですw。。
そんなタイヤ交換時に「チューブ入れといたよ!」って頼んでもいない事されるのも大体コレw
シールが比較的新しければそんな事起きないんだけどね。。
・・特にデイトンのシールは薄いし。。
今流通してる「LAワイヤー」「OGワイヤー」「Tsワイヤー」などは比較的シール厚めです。。
さてさて。。
早速作業開始。。
こんな状態のデイトンを。。
いつもはいきなりカップブラシで削るんだけどこの色のシールはチョイと厄介なのよ。。
・・黒いのと白いのは粉になるけどコレはかなりベタ付くので最初にカッターである程度剥ぐ。
その後カップブラシで一気に取る。。
そしてMBXで更に取る。。
そしてピックで細かい所まで取る。。
でも穴の中は取らない方が良いかな?って説が結構前に発覚して最近はそこまで取らない。
・・こんな感じでOKね。。
しっかり脱脂して。。
・・シンナーで脱脂すると湿気呼ぶよね〜!その湿気すらも全て除去してからの。。
新しいシール塗って。。
クレイジャスでは2回に分けて塗ってます。。一回では穴の周辺にちゃんと入らないので。。
しかし時間をかけ過ぎると良く無いので2周で塗り終わらせてヘラで一気に整える。。
あとは1週間程乾かしてからタイヤを組んで完了です。。
皆さんに残念なお知らせが。。
今まで1本1万円で施工してたシールの打ち直し。。
本日改めて作業してたらどう考えても金額が合いません。。
材料は大したものでは無いんですが。。タイヤの処分代も。。
・・しかし地味に時間が掛かる。。
なので今回のデイトンを最後に消費税も上がった事なので便乗して値上げさせて頂きます。。
新しいプライスは¥16000ー。。そこに増税された10%が加算されます。。
別に難しい作業では無いのですが時間が掛かるんです。。拘ればこだわる程。。
「そんな金額払うなら自分でやるよ〜」って人が増えれば本望ですw。。
是非頑張って自分でやって下さい!。。
サンダーとカップブラシが有れば剥がせますし脱脂してシリコン塗れば作業は終わりです。。
特に今は作業が忙し過ぎて車がいっぱいなので何かが飛び散るような作業が出来ません。。
・・ご理解下さい。。
今週2台納車して2台入庫。。来週3台納車して2台入庫。。再来週1台納車して1台入庫。。
そこに更に飛び込み作業も。。そんなのがず〜っと続いてます。。