カフェドリームB店に電話をしてみた私。


店員「ありがとうございます、カフェドリームB店でございます」

私 「お忙しいところ恐れ入ります、私HPの求人情報を拝見してお電話させていただいておりますが

   採用担当の方をお願いできますか?」

店員「申し訳ございません、今、社員が不在で・・・

   お伝えしますので、お名前とご連絡先をお伺いしてもよろしいですか?」

私 「はい・・・」


名前や連絡先を伝え終わると、店員は言った。


店員「ひとつお伺いしたいのですが、年齢をお伺いしてもよろしいですか?」

私 「はい、34歳です!!」


そして、電話を切った。


うーーーーーーん、年齢を聞かれるってことは、やっぱり年齢制限あるのかしら?

半年前くらいに転職活動してた頃、「30過ぎの女性の未経験者」の需要がどれだけないかは痛いほど思い知らされた。

30代というと、社会的地位もある程度確立され安い給料じゃ納得のいかない年代・・・。

未経験だけど、新卒と同じ給料じゃ不満を感じる人が多い。

しかし、新しいことを吸収する能力は20代の方が長けている。

30代未経験者は、仕事もできないくせに、できないことに理由をつけて正論化し、こんな給料じゃやる気がしないとモチベーションも低くて、企業側からすると使えない条件だらけの人間だと、判断されているのだ。

同じ給料で、吸収能力が高く素直に頑張れる20代と、理屈をこねるのが上手で物覚えが悪くモチベーションが低い30代だったら、どっちを取るかと言えば、誰もが20代を採用することだろう。


不況真っ只中のこのご時世、「社員募集」は魅力的だもの。

ダメかもしれないなぁ・・・。



っていうか、私33歳じゃん!!!!

何で一つ上に間違えてんだよ!!!!!

カフェドリームのアルバイト検索をしていたら、私が一番好感を持っているB店が募集をかけていた。

しかも、社員も募集していた。

はっきり言って、今の給料より高い!!!

ちょっと、魅力的なんですけど!!!!!


ダ「ちょうど良いじゃないか!!

  すぐ応募するんだ!

  社員がダメなら、アルバイトでもいいって、ねばれ!!!」


簡単に言ってくれる、ダーリン。

私は、家では強気だけど、かなりの小心者なので、電話一本かけるのにすごく緊張するんですよ!!

受付時間は書いてあったけど、

「忙しい時間帯にかけたら、迷惑だろうな」

とか

「30歳過ぎてて未経験なんて、ふざけてるのか?とか思われたら、どうしよう?」

とか

様々な思いが頭を駆け巡ります。


ダ「考えすぎなんだよ!!

  電話してみなきゃ、何も始まらないだろうが!

  もしかしたら、もう決まりましたーって言われるかもしれないんだし。

  そしたら、別の店をチャレンジすればいいんだし

  もっと、気楽にいけよ」

私「わかってはいるんだけどね、心の準備も必要なのよ」

ダ「チキン野郎」



そうとも言います・・・。

ダ「とりあえず、奥さんもA店で働いてみないか?

  オーナーさんは、良いって言ってくれてるし!」

私「っていうか、あなたがイヤなんじゃないの?

  夫婦そろって同じ店でバイトしたら、周りだってやりにくいだろうし

  あなただって、めちゃくちゃやりにくいでしょう」

ダ「僕は、早朝働くからあなたとかぶることはありません。

  絶対起きれないに決まってます(-_-)」

私「確かに・・・」


私は、朝弱い・・・。

カフェにとって、「朝ごはん」商戦はとても重要!!!

もし、本業として働くのであれば、この朝弱い体質と生活習慣を何とかしないと・・・。


ダ「でも、やっぱり沢山店舗があるんだから、家から近い場所から順に面接受けて、最終的に落ちたら、俺が働いてるA店で使ってもらえばいいんじゃないか?」

私「・・・そんな都合のよい話でオーナーさんは、良いの!!?」

ダ「大丈夫でしょ♪」


私は、この人の「大丈夫」は何の根拠もないことをよく知っていた・・・。

でも、もし将来カフェドリーム(仮名)を経営するのであれば、その時に備えて働いておいてすぐに使いものになるようでないと・・・話にならないだろう・・・。

そうすると、アルバイトとか社員とかで働くのは、必至と言える。


私「まぁ、とりあえず応募してみましょうか・・・」


「だって、俺バイトだからわからないよ」


とかなんとか言ってたダーリン。

最近数字に関する意識が芽生えてきたせいで、A店の売り上げ状況をまとめてきてくれました。

バイトが見ていい数字なんだかどうなんだかわからないけれど、・・・・・・参考にさせていただきます!


A店の数字をまとめてみると・・・1か月の売り上げはおよそ500万円!!

前日の超ばっくりしたシュミレーションを見る限りでは、500万円の売り上げでもギリギリ5万円は利益が出るらしいです・・・。


ダ「あれだけ売れてなくて、"厳しい”って言ってても、これだけ売れてるんだから何だかやる気がでてきた!

  A店のオーナーは、もう年配で疲れるからって理由で店頭にも立たずにバイトに頼ってるから、人件費がかかって仕方ないんだ。

  ここを、俺らが入ってバイト代浮かせば利益がもっと出せるってわけさ」





まぁ・・・うちらも毎日12時間くらい入って時給¥900くらいで働けばって話だよね?

  うーーーん、厳しいなぁ~・・・。

先日、カフェドリームの本社に行って聞いてきた内容を思い返してみた。


店を作る費用が、4000万円。

これを、金利1.8%10年ローンで返済するとなると・・・


10年間で返済しなくてはいけない金額は、約4400万円!!

これを、10年×12ヶ月で割ると・・・1か月あたり約37万円の返済となる。



カフェドリームの収支シュミレーションの用紙を見てみた。

(1か月の大まかな数字です)


売上  550万

原料費 200万

人件費 100万

家賃など150万

借入返済 35万

その他   10万

利益    55万


まぁ、ニアなところをついてますな。

売上がこれだけとれれば、何とかなるってことなんだな・・・。


では、売上を550万取るためには・・・?

営業日数が、30日だと仮定して1日183千円くらい販売しなくてはいけません。

客単価が500円だと仮定すると、1日366客利用してもらわないといけません。

1日12時間営業だとすると、1時間30名以上の利用が必須。

かなりな客数が必要です。









本当に、こんなに売れてるの・・・・・・?


久しぶりに、元同僚のH氏に会った。

彼は、つい先日私が勤めている会社をリストラされ、今は専業主夫をやっている。

でもそれだけじゃ生活していけないので、奥さんの実家の料理屋で手伝いをしたり、ネットオークションでダフ屋まがいのことをして稼いでいる。


H氏「捕まって、3面記事に載ってたら、『やっぱりねぇ~!』って、笑ってやってよ(笑)」

私 「(^_^;)」

H氏「最近どうなの?就活相変わらずやってんの?」

私 「最近はやってないね。

   自分の市場価値が低すぎて、求人がない。

   面接までもたどり着けないよ」

H氏「やっぱり、厳しいよね。

   今、かみさんの実家で料理屋手伝ってるけど、やっぱ楽しいよね。

   洋服なんて、別になくても良いけど、食事は毎日のことだもんね。

   お客さんの反応もすぐ分かるし、嘘もないし。

   でも、いつまでもお世話になってるわけにもいかないから、ちゃんと就職しなくちゃって思ってるよ。

   喫茶店とか、イタリアンとか、やりたいなぁ」

私 「うちのダーリンも、カフェドリームやりたいって言っててね・・・」

H氏「良いじゃん!!

   夫婦でやるんでしょ?

   絆も深まって、絶対いいよ!!」

私 「そうしたいんだけど・・・・・資金が高くてね・・・」

H氏「いくらくらいすんの?」

私 「5000万程・・・(-_-;)」

H氏「はぁぁぁ!!!?

   そんなに高いの!!?

   だって、コンビニのフランチャイズとか200万くらいでできんじゃん!!

   何でそんなにすんの!!?」

私 「ほんとだよね・・・」

H氏「・・・コンビニやれば・・・?」

私 「24時間営業はイヤだよ・・・」


何とかして、安く夢をかなえる方法はないだろうか・・・?

ママ「あの子、まだカフェを経営したいなんて考えてるの?」

私 「はい、カフェドリームの本社に行って話を聞いてきたので、また気分が盛り上がってますね」

ママ「もぉぉぉぉ!!!

   父親のことを見てるから、こりごりだと思ったのに・・・!!!

   経営って、そんな生半可なことじゃないのよ?

   綿密に調べて計算して準備したって、失敗するんだから!

   会社勤めしてれば、一応生きていけるほどの給料はもらえるわけじゃない。

   リスクを心配してたら、何も始まらないけれど・・・


   もう、借金はいやだわ・・・



ママ(=義理母)は、離婚しているが元の夫はいろんな事業をやっていたという。

ママ「何か、いろいろと事業を始めちゃー、失敗しての繰り返しでね・・・」

私 「い・・・いろいろって・・・!!」

ママ「料亭をやってた時代もあったし、イタリアンレストランをやってた時代もあったし、通信販売の会社とか立ち上げてた時代もあったんだけど・・・

  ことごとく失敗してね・・・。

  どうして、こんなに外すのかってくらい、失敗しまくってくれたのよ・・・(-_-メ)」

そして、事業に失敗するたびにご両親やママのご両親に頼り援助をしてもらっていたが、借金はどんどん膨れ上がっていったという。

借金取りが毎日のように自宅に現れ、隠れるように暮らしていた時代もあったという。

絶体絶命の時、義理父はノイローゼになって逃亡。

家族を捨てて行方不明になってしまった。

結局、義理父のご両親が自宅を売り、ママのご両親の経営していた会社の売り上げや貯金を使い借金を返した。

その後、ママ達は離婚したが親せきに迷惑をかけたという辛い思いやトラウマが残った。


ママ「お金だけが幸せじゃないけれど、お金って本当に人も変えちゃうし、本当に怖いわよ・・・」


辛そうに、ママは教えてくれた。

ダーリンが目指していることは、ママを苦しめているみたいだった。


マンガでわかる簿記入門という本を、友人から借りた。

短大の頃、簿記は必須科目だったから、みんなで勉強したっけ。

私はこの頃のテキストなんてみんな捨てちゃったけど、ちゃんととってある友人は偉い!!

活字は嫌いなダーリンにも、マンガでの説明なら大丈夫・・・・・・かも知れない……。





っていうか、参考書ってものにもよるだろうけど

マンガで楽しそうに説明されると帰って分からなくなるものってあるよね・・・(-_-;)

ダ「やっぱり、いろいろ厳しいんだな~・・・」

私「でも、お金さえあれば何とかなる話なのね・・・」

ダ「てっきり、加盟金さえ払えばあとは本部がお店と書用意してくれて楽に働けるのかと思ってた!!」

私「Σ(´Д`;) うあ゙~・・・」

ダ「出店場所も自分たちで探して、内装費とかも自分たちで用意してって・・・

 すごく大変じゃないか!!!」

私「そんな、金出せば全て用意してもらえるなんて虫がよすぎるでしょ・・・(^_^;)

 それだったら、みんなオーナーになっちゃうよ。

 それに、そんな真剣味もなくオーナーになられても、利益出ないでしょ。

 オーナーと言っても、小規模の社長さんになるんだから、そりゃぁ真剣に苦労してお店持たないと・・・」

ダ「ってか、法人税ってなんだよ?これ!!

 何で税金取られるんだよ!!?」

私「ガ━━━(゚ロ゚;)━━ン!!」





私「ダーリン、簿記とか勉強してみない?

 株式会社法とか・・・」

ダ「ぼ、僕活字嫌いなんで・・・・・」


(。_゚)☆O=(--#)q パーンチ


相変わらずやる気があるのかないのか分からないダーリンですが、とりあえず貯金する方向で話はまとまりました。

待ちに待った(?)本社訪問の日がやって来ました。

ダーリンと何を質問するか打ち合わせをして挑みます!!


担当者の佐藤さん(仮名)は、うちらより若い31歳!!

なかなかの好青年です。

「わざわざご足労をいただきまして、すみません」


まずは、お互い自己紹介をしてカフェドリームへ対しての意気込みを熱く語ります。

「やっぱり、そういった意気込みが大切なんですよ。

投資感覚で経営をしようと考えている方は、申し訳ないけれどお断りしています。

ウチみたいな低価格のカフェは、薄利多売ですからはっきり言ってそんなに儲からないです。

ウチのことを本当に好きだと思ってくれないと、やってられない商売だと思います。」

佐藤さんは、言った。

確かに、カフェドリームの全社ベースの損益計算書を見ると、純利益は売り上げの2%程度。

大して儲かっていないと思います・・・。


やはり、気になるのは資金の部分です。

はたして、自分たちに実現可能なのか?


「契約費など含め、初期費用として約1000万円かかります。

そちらは、まず現金でご用意していただき

後は内装費や工事費など平均で4000万円ほどかかりますが、

そちらは私共と契約している銀行から低金利で借りることができます。

皆様、1.8%の利息で10年で返されていることが多いですね。

無理なく返していただける金額だと思っております」


しかし、もしお金を用意しても希望者全員が店を持てるのだろうか?

とあるファストフード店では、年間200件を超えるオファーがあるが、実際出店できるのは年間10店舗程度だというが・・・


「初期費用をご用意していただけて、なおかつ私共の経営方針に賛同していただける方でしたら、誰でも出店が可能です。

ただし、店というのは立地条件がすべてと言っても過言ではありません!

どんなにスタッフが優秀でも、立地条件にはかないませんし、どんな方が店長をやっても売り上げは大して変わりません。

ですから、良い店が見つかればすぐに出店できるでしょうし、見つからなければ見つかるまで待ってもらわなくてはいけません。

やはり、何千万も借金をして、一生を賭けて挑まれることになりますから、慎重に進めていきたいと思います。

ですので、希望される方全員が店を持っていただけます」


リタイアしたいオーナーさんから、既存店を譲り受けることは可能なのだろうか?

そうすれば、新規店舗よりも安く手に入ると思うが・・・


「その可能性は、ないと思って下さい。

と申しますのは、既存店が売却される場合、近隣のオーナーさんにまず声をかけることになっているからです。

本部の方としても、初めて参加されるオーナーさんよりは、実績のあるオーナーさんに任せた方が安心という気持ちがありますので・・・」



一時間くらい、質問は続いた。

佐藤さんの話だと、誰にでも店を持つことは可能で、ノウハウがあるから薄利多売ではあるけれど、利益が出る構造で、10年間で借金を返し終わったら利益も順調に伸びるから経営も楽になる・・・ということだった。



まぁ、とりあえず私たちには資金が全くないわけだから・・・

とりあえず貯金をすることから始めないと・・・。