そんなわけで、ど素人の40オヤジ(今年後厄)がよせばいいのにエレキベースを始めた話の続き。誰も見てないサイトですけどブログ書くことが練習のモチベーションに繋がるかも知れない。

 前回念願のベースを購入したところまでを書きました。しかし当たり前の話ですが、ベースを買っただけでラブライブを弾けるようになるわけではありません。楽器を演奏できるようになるためには練習が必要ですし、しかも「ちゃんとした」練習でなければ可能性を感じることは出来ません。
 一番手っ取り早いのはちゃんと習うことでしょうね。でも教室に通う時間もないので、独学でなんとかするしかない。幸い、今はたいていの教本にDVDがついてるんですね。いい時代になったもんです。
 そんでいろいろ調べて、割と評判がよさげだったのが「究極のベース練習DVD」という本(というかDVD)。ついてる動画をようつべで試聴したところ、やりたかった基礎トレーニングができそうだったので、購入しました。

 まずはその一番最初の、指を開く&移弦のトレーニングからスタート。左手は指を開くのと確実にフレットを押さえるのを、右手は人差し指と中指を交互に使えるよう、メトロノームに合わせて最初は60からスタート。

 アカン。

 ピアノなら10度届くくらいには手が大きい自分ですが、それでも1~4フレットあたりではかなり指を開かないといけない。移弦もフィンガリングもたどたどしいってもんじゃない。まったくの初心者なんだから当たり前ですけど、これは笑っちゃうくらい下手くそ。先は長いな!
 しかしまずここを乗り越えなければ話にならんと、最初のウォーミングアップトレーニングだけを1日1時間くらい、メトロノームに合わせてまずは1拍60の8分音符で、フィンガリングやフレットを押さえる位置、指の開きなんかも意識しつつやり続け、一週間経つ頃にはそれなりにスムーズにできるようになって来ました。
 なので、今度は少しずつメトロノームのスピードを上げて行っているところ。生長の早い木を植えてその上を毎日飛び越えることで、いつの間にか高く飛べるようになるという忍者の修行みたいな感じね。
 とはいえ、木が低いうちはすぐに飛べるようになっても、高くなってくるとなかなか飛べなくなってくるように、こちらも96まで行ったところでちょっと頭打ち気味。小指で押さえるとうまく鳴らせない場合が多いので、利き手であっても小指は鍛えないといけないようですね。修行修行。

 まぁさすがにこれだけだと飽きて適当になってきてしまうので、同じくメトロノームに合わせて、2本指でちゃんと均等に音を出せるようにと、8分音符で刻みの練習もしています。

 まだ粒が揃わないし、左手にも余計な力が入っているのがわかるんですが、それでも少しずつ指が開くようになり、弦やフレットの移動も少しだけコツが掴めてきました。まったくどうにもならないわけでは、なさそうだ。
 ラブライブのバンドスコアが去年の12月に発売されたので、買いました。といっても、自分が出来る楽器のはトランペットくらいしかないので、買った目的は自分で演奏するためではなくアレンジ用の音取りのためなんですけど、バンドスコアをパラパラ眺めていると、アマチュアながらも音楽人としての性なのか、やっぱり「これやってみたいなー」という思いがふつふつと湧いてくるわけです。

 バンドといえば、自分が高校生だった当時は「いかすバンド天国」というTV番組が爆発的な人気を誇っていた、いわゆる「バンドブーム」のまっただ中でした。どこの学校のどこのクラスにも、必ず1つ以上はバンドが存在していた(たいてい男はBOOWYかブルーハーツ、女がプリンセスプリンセスかSHOW-YAのコピーバンド)ような時代です。そんな頃の高校生でしたから、自分もギターとかベースをやってみたいとは思っていたんですけど、楽器ってどれもけっこういいお値段がするじゃないですか。高いラッパ買ってもらった上に、さらにギターだのベースだの買ってくれとは親にも言えなかったし、かといって自分で買おうにも小遣いやお年玉もそんなに多くなかったし、バイトなんかもさせてもらえなかったし。なので、自分のバンド活動といえば友達がやってたフュージョン系のバンドでゲストとしてラッパ吹いたりしたことがあった程度でした(ちなみに、そのバンドでギターを弾いていたのが今NHKでアナウンサーやってる高市佳明)。
 大学生になるとそのバンド仲間もちりぢりになったためバンドをやる機会もなくなり、社会人になってもしばらくは音楽やる余裕もなく(ラッパすら10年近く吹いていなかった)、日々の生活に追われる中でいつしかそんな思いも忘れていました。あ、なんかかっこいい言い回し。
 そして結婚してある程度時間もお金も余裕のある暮らしができるようになった今、ラブライブを通じてその当時のことを思い出してしまったのです。若い時にやりたいと思ってできなかったベースを始めてみようと…思ってしまったわけです。ラブライブで。
 つっても正直なところ、楽器って40超えてから手を出すようなものではないと思うんですよ。そりゃ金銭的な部分は若い頃に比べれば余裕はありますが、物覚えは確実に悪くなってますからね。同じことを出来るようになるにも、たぶん若い頃よりも時間がかかる。それでいて練習時間もそんなに多くは取れませんから、それでどれだけものにできるかはわかりません。バンドスコアに載ってる曲、1曲だって弾けるようにはならないかもしれない。でも、まずはやってみなけりゃわからないし、やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいいよねと。

 私、やっぱりやる! やるったらやる!

 そんなわけで、ベース購入に向けて調査開始。何しろこちとらベースに関しては超のつく初心者です。周りに相談できる人がいれば早いのですが、そんな人はもちろんいないので、自力でなんとかするしかない。幸い、今の世の中にはインターネットという便利なものがあります。僕にはバンドやってる友達はいないけど、インターネットがある。あ、なんかかっこ悪い言い回し。
 そんでいろいろ調べたところ、ざっくり言えば「5万円以上で日本製のもの」がいいらしい。「初心者向け」としてそれ以下の値段で売られているものは、アジア産のものがほとんどで、品質のバラツキが大きいため、あまりおすすめできないそう。ふむ。こちらの予算は7万円なので、「5~7万円くらいの日本製のベース」という条件となると、現実的な選択肢としてはフェンダージャパンくらいしかなさそうです。フェンダージャパンといえば、「けいおん!」で秋山澪ちゃんがこのメーカーのJB62というベースを使用しています(色は3Tone Sunburst)。新品のお値段で実売6万円強。ふむふむ。いいかも。ベタだけど。
 そして自分も澪ちゃんと同じく左利き。澪ちゃんも作中でレフトハンドモデルを使っているように、左利きの人はやっぱり左利き用のほうが弾きやすのだろうか、もしそうならレフトハンドモデルも視野に入れたほうがいいかなぁと思いましたが、問題は左利き用のは右利き用に比べて高いこと。JB62の新品だと予算オーバーしてしまいます。
 そうなると…中古品も視野に入れざるを得ません。中古の中にはフレットが極端に減っていたりネックが歪んでいたりするものもあるなど、それなりのリスクがあるのがネック(ベースだけに)だそうで、その辺の目が利くわけでもない素人はあまり手を出さないほうがいいなんて話もネットにありましたけど、予算の問題はけっこうでかい。エレキベースは本体の他に弦とかアンプとかいろいろ買い揃えないといけないですからね。弦もギターに比べたら高いし。ラッパなんて本体とマウスピース1本あればとりあえず音は出せるんですけど。
 で、ぽちぽちと中古も調べていたら、イシバシ楽器のサイトにて、左利き用のJB62が中古で56,800円という値段で出ていました。色はOTM(オーシャン・ターコイズ・メタリック)。アニオタ向けに説明すれば、「涼宮ハルヒの憂鬱」12話「ライブアライブ」に出てきたガールズバンド「ENOZ」のベーシスト・財前舞ちゃんの持ってたベースの色です(モデルは異なる)。澪ちゃんモデルに舞ちゃんカラーと、京アニ厨にはうってつけの逸品です。新宿店に在庫しているとのこと。そんなわけで、新宿にあるイシバシ楽器にやってきたのだ。
 新宿バルト9の通り向かいにある店に入り、数多くのギターやベースが所狭しと並んでいる中で、壁につるされていた目的の楽器を発見。店員さんに「超初心者です」と正直に明かした上で試奏させてもらいました。

 結論、無理。

 なんかもうね、弦を押さえる右手がアカン。自分の右手は思っていた以上に不自由でした。特に薬指小指がアカン。ベースってやっぱり弦が太いぶん指の力もそれなりにいるんでしょうね。ちょっとこれはなんとかなるような気がしません。
 なので、今度は右利き用のも試させてもらったところ、こっちは圧倒的にしっくり来ます。さすがに利き手だけあって薬指でも小指でもちゃんと弦も押さえられる。これならなんとかなりそう。利き手は弦を押さえるのに使ったほうがいいのかな、だったらなんで世の中の右利きの人たちは利き手じゃないほうで普通に弾けているんだろうと思いながらも、店員さんに、左利きの人は左用を使ったほうがいいんですか、と訊くと、特にそういうわけではない、両方ともそんなに違いはないと思います、と割とざっくばらんな答えが。ただ、左利き用は数が少ないので右に比べると割高だし、教則本のDVDとか見ながら練習するにも全て逆に置き換えないといけませんよ、とも。確かに。
 ならば左利き用にこだわる理由はまったくないので、普通の右利き用ベースに決定。あとはお値段と好みの問題ということで、いろいろ見させてもらうことにしたんですが、正直いっぱいありすぎてどれがどれやら。あーでもないこーでもないと店内を見回っているうちに、ふと見つけたのが、さっき試奏させてもらったJB62 OTMの右利き用。つまり普通のベースですけど、中古品でお値段29,800円。

 え゛? 3万? なんでそんなに安いの?

 よっぽどオンボロなのかと思ってなめ回すように本体を見てみましたが、大きな傷は見当たらないどころか、価格が倍近くするさっきの左利き用と比べても、こっちのほうが断然きれいです(実はレフトハンドモデルには割と目立つ傷があった)。ならばフレットが極端に減ってるとか、ネックが曲がってるとかなのかなと思いましたが、少なくとも見た感じは問題なさそう。もっともこちとらど素人ですから、もしかしたらわからないところに何か不具合があるのかも知れませんけど、そうだとしても、3万円ならそんなに惜しくない値段。新品買ったって飽きてオブジェ化する可能性はあるんだし。あと考えられるのは「鳴らない」というものですが、店員さんに動作のチェックしてもらったらこれも特に問題なし。購入後になんか不具合が見つかっても、イシバシ楽器は中古でも1年保証をつけてくれるので安心(※ものによる)。じゃあ、もう(買うしか)ないじゃん…。すかさず店員さんに「これがいいです!」と高らかに宣言。

 買ったあとでわかった話ですが、前のオーナーが買った時の保証書がケースに入ってて、それによると購入日は2012年の7月。1年半くらいしか経ってないということはそれほど使い込まれてはいないはず。また、フェンダージャパンのサイトでシリアル番号からおおよその製造年がわかるのですが、2010年から2012年の間のようです。そうすると、このベースも製造されてから2年くらい、長く見積もっても3年くらいでしょうか。まだ新しい。
 イシバシ楽器のネット通販でもこのタイプのベースの中古品が3万どころか4万を下回るのも滅多にないし、下回るのはだいぶガタの来てる個体ばかり。考えれば考えるほど、なんでこんなに安かったのか不明です。人気ない色なんですかねぇ。それともなんか呪われたアイテムだったりとか。そういえばイシバシの通販ではこの楽器、出てなかった気がする。

 まぁいいや。考えてもわかるはずもないので考えないようにしよう。

 というわけで予算の半額以下でベースを入手できました。いい買い物をした…かどうかは今後次第なので、頑張って練習してラブライブ弾けるようになろう。別にどこかで披露する気もないけど。

 先日東京国際映画祭での「サカサマのパテマ」試写会に行ってまいりましたが、それとは別に、10月31日に虎ノ門にあるニッショーホールで行われた試写会にも当選することができたので、そちらも行ってまいりました。ヤングアニマル、ぴあ、楽天エンタメにそれぞれ応募したところ、ヤンアニとぴあで当選したので、ゆきよさん関係で知り合ったまーゆさんと一緒に行ってまいりました。
 ニッショーホールの最寄り駅は虎ノ門。虎ノ門なんて行ったことあったっけな…。会社の最寄り駅である丸ノ内線本郷三丁目からだと、銀座で降りて銀座線というのが一番早いルートらしいのですが、実際やってみたら乗換がえらい面倒でした。いったん日比谷線のホームを経由しないといけない。時間はかかっても赤坂見附まで行ったほうがよかったなぁ。まぁそれでも虎ノ門には到着できたものの、そこからがわかりません。スマートフォンを起動するも、こちとら筋金入りの方向音痴、しっかり逆方向へ向かって3分後に気づいて引き返すというお茶目をかまして、何とか現地に到着。なおまーゆさんも迷った模様。なんとか現地で落ち合い、まーゆさんにも2枚あるはがき(パテマのキービジュアルの絵はがき)の1枚を記念にと差し上げたら、2枚とも取られちゃった(´・ω・`) くれないのか…。1枚で2名様まで入れるから、1枚だけにしておけば良かったなぁ。まぁしょうがない。

 ニッショーホールは映画館ではなく普通のホール。公式サイトによれば席数は743だそうです。ざっと見た感じでは半分から2/3くらいの入りでしょうか。客層はあんまりアニメなんて見そうもない人たちがほとんど。映画ファンが多いんでしょうかね。自分はこういう試写会ってほとんど行ったことがない、というか初めてなんですが、知り合いの映画ファン(年に100本以上見るレベル)はけっこう試写会応募もして行ってるみたいですから、そういう人たちなんでしょうね。
 前回は舞台挨拶でできるだけ近くでゆきよさんを見るために前の列にしたものの、映画を見るのには大変に難儀しました(思いのほかスクリーンもでかかった)ので、今回は後ろのほうに陣取ったのですが、ちょっと今回は遠すぎたかも。まぁ画面全体を捉えられるという意味では、悪くはなかったのですけどね。

 さて、映画本編についてはまだ本公開前ですしネタバレを避けるために感想は避けますが、2回目となるといろいろなところに伏線がちりばめられているのがよくわかりますね。新たな発見もあったので見に来て良かったと思いますが、それでもやっぱりわからないところがいくつかあるので、機会があれば、吉浦監督にも訊いてみたいなぁ。そんな機会はないでしょうけどw
 本公開も当然見に行く予定で、既に舞台挨拶のチケットは新宿2回と京成ローザを押さえていますので、じっくり見ることができます。またゆきよさんに会えるし。もしかしたら時間的に京成ローザは開演には間に合わないかもですけど…。
 ザビエルさんのことばかり書いているので、たまには金魚のことも書きます。

 諸事情でアカヒレと混泳となったピンポンパールのポコちゃんですが、心配された異魚種同士のケンカなどは特にないようです。アカヒレはアカヒレ同士で縄張り争いみたいなことはしているのですが、さすがに金魚にケンカをふっかける気合はないようですし、金魚のほうもアカヒレのことはあまり気にしてない感じで、仲良く…と言っていいのかどうかはわかりませんがとりあえずみんな元気です。

 10月になっても30度を記録したり、関東地方もずっとおかしな天気が続いていたのですが、ここに来て気温がグッと下がってきて、ピンポンパール水槽の水温も25度を下回ることが多くなってきました。以前も書いたとおりピンポンパールは東南アジアからの輸入がほとんどらしいですし、丸物は特に温度の変化にデリケートみたいなので、本格的に寒くなる前にヒーターを入れることにしました。
 ただ、ヒーターと言っても世の中には様々な製品が出ています。それこそピンからキリまでといった感じなんですが、いろいろ調べていくとヒーターの故障による悲劇の話もちらほら見かけます。一番多いのが、ヒーターの温度調節をする部分が故障して、本来は一定の水温で止まるはずのヒーターが止まらず、しまいにはお風呂のようになって中の魚が全滅してしまう、いわゆる「煮魚」と呼ばれている現象です。これは怖い。機械である以上壊れないものはないですけど、暖まらないのならまだしも暖まりすぎるのは困ります。かといって故障を予測するのは無理だしなぁ…。どんなに高いものでも壊れるときは壊れますから、消耗品と割り切って1シーズンかそこらで壊れてなくても交換するのがいいのかもしれないですけど、あんまり安いやつも怖いしなぁ…。
 ということで、一応「日本製」を謳ってて、2chのヒータースレでも割と評判の良かったエヴァリス社製の26度固定の一体型ヒーターを購入。いろいろな出力のヒーターがあって、水槽の容量によって必要なワット数が異なるんですが、うちのはせいぜい20リットルもないので、パラレルオートヒーター50Wにしました。まぁ2chの情報もアテになるかどうかはわかりませんけど、少なくとも先人の経験則、参考にはなるはず。

 で、帰ってきて早速セット。まだそんなに極端に寒くなってはないですし、うちはそこそこ日当たりはいいほうなので、まだそんなに焦って設置する必要はないのかも知れませんけど、ただ水温が低くなってからだと温度差が大きくなっちゃって、ヒーター入れたときに魚に負担がかかっちゃいますからね。人間だって急激な温度変化に晒されたら体調崩しやすくなっちゃうのと同じですから、むしろ下がり始めた今が設置時期。電気代はかかりますけど。
 ヒーターは細長い円筒形なのですが、横向き、かつ水流のあるところに設置しなければならないということで、水作エイトの横に設置しました。結構目立つけどしょうがない。通電してしばらく経ったら水槽温度が26度に上がっていたので、ちゃんと動作してるっぽい。設置してから数日が経ちましたが、ポコちゃんも元気にひらひら泳いでいます。アカヒレたちももちろん元気。まぁアカヒレは丈夫なので水温が低くても高くてもあんまり変わらないですけどね。過保護。

 あ、でもあれか、ヒーター入れたってことは普通に熱帯魚も入れられるってことかなぁ。まぁ水槽ちっちゃいから入れませんけどねw でもネオンテトラとかキレイだよなぁ…。
 藤井ゆきよさん初主演作「サカサマのパテマ」の、東京国際映画祭での試写会チケットを必死こいてゲットしたことは前回も書きましたが、待ちに待った10月24日がやってまいりました。ゆきよさんに会えるこの! この! この日が! ついに! やってきたのです! 先月のTGSのミリオンラジオイベントでは、オノレのどんくさいスキルのおかげで整理券を取り損ね、立ち見を余儀なくされましたけど、今回は指定席。しかも2列目ですよ。後から聞いた話によれば1列目はマスコミ用の場所なので、実質最前列。間近でゆきよさんが見られるまたとないチャンス。楽しみじゃないはずが! ないじゃないですか!

 ってなわけで24日はさくっと有休を取得。昼間別の用事を済ませて一路六本木ヒルズへ。以前麻布十番に3年半ほど働いていたことがあって、ヒルズにも何度か行ったことはあったのですけど、あんまり中をうろうろしたことはないんですよね。なので、目的地であるTOHOシネマズ六本木ヒルズが、だだっ広いヒルズのどこにあるのかわかりません。TOHOシネマズのサイトには「六本木ヒルズまでの行き方」しか書いてない。まぁそこまで行けばわかるだろうと思って行ってみたものの、案内板にはざっくりとした建物の配置図しかないし、中に入っても「↑シネマ」みたいな方向案内だけで、テナント図もありません。あのさぁ…世の中には常識じゃ計り知れない方向音痴だっているんですよ…。自分のことですが…。案の定、矢印に従って歩いてみたものの、そこにあるのは明らかなオフィスビル。違うこっちじゃない。
 結局、15分以上ヒルズ内をうろうろしてようやく映画館を発見。え、もしかして外の階段通らないと行けない構造なわけ? なんだこれは…たまげたなぁ…。だいぶ余裕を持ってヒルズに来たので、時間的には大丈夫だったんですけど、俺がダメなのか案内がダメなのか。これでよく外国の人を招いて映画祭なんてやってるよなぁ…。
 そんなわけでプレゼント受付コーナーでゆきよさんへのプレゼントを渡した後、その辺でボーッとしていたのですが、やっぱり明らかに若い女の子の姿が多いです。プレゼント受付におてまみやプレゼントを持って行くのも、ほぼ全員が若い女子。やっぱりほとんどが共演の岡本信彦さんのファンなんだろうなぁ…。
 その後、売店で買ったカフェラテ飲んだり、Twitterでフォローしているまーゆさんとお会いしてしゃべっているうちに開場したので、入場。ええと、2列目18番。どうやら1列目はプレス用の席らしいので、実質最前列と言うことになるんですが、思ってたよりも端です。しかも、ステージも思っていたよりもこぢんまりな感じで、スクリーン正面の真ん中らへんに申し訳低度なひな壇がある感じです。もちろん映画館ですのでステージなんて普段は使わないものですが、少なくとも今まで舞台挨拶を見た角川シネマや新宿ピカデリーなんかはけっこうちゃんとしたステージっぽいのがあったような。まぁそれはともかくとして、より大きな問題は周りが全員女の子ということです。しかも自分の左に座った2人組の女の子と、自分の右に座っている女の子はどうやら知り合いっぽく、俺越しに会話。なんだこのアウェイ感は…。わかってはいたけど肩身が狭い。
 そして最大の誤算は、登壇者の入場が下手側だったこと。むぅ、これは痛い。これなら3列目や4列目にしても真ん中あたりのほうがよかったか…。端は端でも下手側にしたほうが…。しかしそれは今更言ってもしょうがないか。とにかく間近でゆきよさんを見られるのは間違いないのだ。

 そんなこんなやってるうちに、司会の方の前説が始まります。といっても、メインはこの日27歳の誕生日を迎えた岡本信彦さんのサプライズ誕生日祝いについて。なにやら、ケーキを用意しているので、気づかれないようにして合図に合わせて「のぶくん、誕生日おめでとう!」と言ってください、という内容。そりゃもちろんやるよ。おっさんでも良ければ。
 そしていよいよ舞台挨拶開始。ゆきよさんは紫色のワンピース。ふつくしい。時折舞台を見渡して、少し苦笑い気味の笑顔を浮かべていたので、ご友人かご家族かがいらしているのかと思っていたのですが、あとから知ったところによればご家族が揃っていらしていたそうで、しかもお姉さんが目が合うたびに変顔をしていたそうで。なるほど、そりゃ苦笑いもするわけだw
 挨拶の時は感極まった様子のゆきよさん。そりゃそうだよなぁ。初めての大きな役で、しかも公開がここまで延びて、いろいろ思うところもあったのでしょうからねぇ。でもタイミング的には海外の映画祭で高評価を得ての、いわば凱旋公演というのは話題性としてもよかったんじゃないかと思います。延期の背景に何があったのかは知る由もありませんが、人生万事塞翁が馬ですからね。その後はすぐにいつもの調子に戻り、つつがなく舞台挨拶も進み…メインイベントとも言える岡本さんのサプライズ誕生日祝い。「ケーキを用意している」というのは事前に聞いていましたが、そのケーキというのが「サカサマのパテマ」のキービジュアルをあしらったもの。こりゃすげえ。岡本さん以外の全員が知っていたサプライズですが、さすがにこのケーキにはゆきよさんも吉浦監督も驚いていました。「岡本さんはマカロンが好き」というのをプロデューサーに教えたことを誇らしげに話すゆきよさんがかわいかったです。そんな感じで舞台挨拶の後、フォトセッションを経てつつがなく終了。最後手を振ったら微笑み返しをしてくださって、心臓が止まりました。

 そんなこんなで本編開始となりましたが…。しまった。2列目は映画見るには相当つらいw ネタバレ防止のため感想は避けますが、これはみんなに見てもらいたい作品ですね。最初は「ゆきよタンの声がこんなに聴けるぅううううう」なんて思ってたのですが、すぐに作品世界に引き込まれ、「パテマ」になっていました。来週の試写会も応募したら当たったので、行ってこようと思います。公開前に2回も見られるなんて幸せ。