2019年11月29日
去年行った鹿児島旅ですが、知覧武家屋敷の一部がアップできておりませんでした、
今更ながらですが、その残りの写真をアップします。
江戸時代、薩摩藩は領地を外城と呼ばれる102の地区に分け、
地頭や領主の屋敷である御仮屋を中心に麓と呼ばれる武家集落を作り、
鹿児島に武士団を結集させることなく分散して統治にあたらせました。
知覧の武家屋敷もその一つです。
武家屋敷の庭園は、「薩摩の小京都」とも言わるような景観に優れたものになっています。
折れ曲がった本馬場通りに沿って連なる石垣と生垣からなる素晴らしい景観の屋敷が連なっています。
昭和56年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、また国の名勝として管理されてきました。
平山亮一氏庭園にやってきました。
石組みの1つもない全部がサツキで覆われた南国では非常に珍しい『大刈込み式』の庭園だそうです。
庭園も立派ですが、お屋敷も立派なのですよ。
天井が高くて開放感ありますね。
おや、そこにいらっしゃるのは平山さんでしょうか。
「台形の切石」10個に盆栽等を乗せて観賞したり和歌を詠んだりしていたのだとか。
イヌマキによる延々たる遠山は、その中に三つの高い峯を見せ、前面にはサツキの大刈込みが築山のようで、
母ヶ岳を庭園に取り入れて極端に簡素化された借景園としています。
庭の片隅では柿の実がびっしりと実ってました。
水鉢があったり・・・・
蔵があったり・・・・・お武家様の豊かな生活が垣間見えますね。
平山亮一氏庭園を後にして、次のお屋敷へ向かいます。
通路から見ていても、素晴らしい庭園の様子がわかります。
剪定のはさみの音が聞こえたりして、のどかですね~
次にやってきたのは、平山克己氏庭園です。
母ヶ岳の優雅な姿をとり入れた「借景園」が見所なのだそうです。
北側の隅には石組みを設けて主峯となし、イヌマキの生垣は母ヶ岳の分脈をかたどっています。
お屋敷は、こんな感じでした。
そして、西郷恵一郎氏庭園です。
ハートスタンプラリーに参加してますから、スタンプを忘れないように押印します。
大銀杏の鮮やかな黄色が眩しいですね。
ここにも、ハート型(猪目型)の水盤がありました。
あれれ、裏口から入っていたようですので、もう一度引き返します。
西郷恵一郎氏庭園は江戸時代後期に造られた白砂と鋭い石組みによる枯山水庭園なのだそうです。
西郷どんの顔出しパネルもありました。
庭の南東部の隅に枯滝の石組みを設けて高い峯とし、
この峯から低く高く刈り込まれたイヌマキは遠くの連山を表現しているそうです。
ここも西郷どんのロケ地だったようですね。
甲冑を着たロケの写真が飾られていました。
『鶴亀の庭園』ともいわれ、一変して高い石組みは鶴となり、
亀は大海にそそぐ谷川の水辺に遊ぶがごとく配された石があります。
なんとも素晴らしい庭園です。
西郷恵一郎氏庭園を後にして、向かったのは麓公園なのでした。
こちらは入場無料の施設ですね。
麓公園の様子は、以前アップしたブログをどうぞ・・・・
知覧武家屋敷庭園(佐多直忠氏庭園、佐多民子氏庭園、佐多美舟氏庭園)