cotasoさんのブログ -76ページ目

期待と不安

部屋に戻ると

携帯が光っていた



【新着メール1件 由美】



『今日はお疲れ様!

わざわざありがとうね!

準備が色々あって

見送り行けなくて

ごめんね(>_<)

月曜は私も出勤だから

体入楽しみにしてるよ!

一緒に働けると

嬉しいな☆』



『お疲れ!

ううん!

気にしないで☆

まさか

受かると

思わなかったから

びっくりしたよー!

月曜はよろしくね

先輩(笑)

それじゃあ

仕事頑張って☆』



送信っと



もっと

ダイエット

しておくんだった

メイクも

勉強しなきゃ

明日

バイト上がりに

本屋へ寄って

雑誌を買おう



未知なる世界に

踏み込む

期待と不安で

眠れないかと

思ったが

心身の疲労が

勝ったようで

布団に入ると

5分もしないうちに

眠りに落ちた

痕跡

『抱いて…』



目を閉じると



貴方が見える



『んん…はぁ…』



シャワーが

秘部を勢いよく

刺激して

立っていられない



こんなを事して

しまうのは

きっと

性欲からなんかじゃない

虚しさを埋める

一つの手段



下から

押し寄せる

快感の水流が

天井に当たって

洗いたての

髪と身体に

ポタポタと

雫が降り注ぐ



でも

そんな事は

どうでもいい



『あぁん…

もぉ…やぁ…』



つま先に力が入る



左手で

鎖骨下の皮膚を

ギュッとつまむ



『あぁあんっ…イク…!』




快楽の波が

おさまらないまま

床にしゃがみ込む



湿度で曇った

鏡を軽く拭うと



健が私を求めた

痕跡が

鎖骨に赤く残っていた

消せない

あぁ…

足が滲みる

久々にあんな高いヒール

履いたせいだ

最近はローヒールが

流行りだしてるし

そろそろ潮時かな



ブーツも



健も



足と心は

もう限界だって言ってる



ねぇ



携帯のメモリーで

『ま行』を開いた時

『美奈子』って

目に入ったら

少しは私の事

思い出したり

してくれてるの?


それとも

もう

消去されてるのかな?



私はね

貴方から掛かってきた

最後の

着信履歴が

一年経った今も

消えないように

新しい履歴は

毎回忘れずに

消しているんだよ