cotasoさんのブログ -77ページ目

疲れ

家に着いて

自分の部屋のベットに

座ると

気を張っていた糸が

プチンと切れて

急に疲れが

どっと押し寄せた



足が痛い



このまま

横になって

しまいたかったが

化粧も落としていないし

何よりも

気合いを入れた

巻き髪についた

ハードスプレーを

落とさなくてはならない



仕方なく

重い腰をあげて

お風呂場へ向かう

自信

店を出て

地上へと上がる

階段を登りながら

右手で

ガッツポーズを握った



心臓のドキドキも

顔のほてりも

忘れていた足の痛みも

同じはずなのに

さっきとは

全く違うもののように

感じた




私がキャバ嬢




繁華街を

駅へと歩く帰り道

自然とシャキッと

背筋を伸ばして歩いていた



生まれて初めて

自分自身に自信が持てた

それを噛み締める様に

ギュッと拳を握ったまま

大きく深呼吸すると


春のにおいがした

合格

『……え?

合格…ってことですか?』



『あははは

合格ですかなんて

言われたの

初めてだよー

良いなぁ新鮮で!

まぁとりあえずさ

体入してみてから

決めてもらって

構わないからさ

あ、体入って言うのは

体験入店って言って

一日だけお試しで

働く事ね

だからまずは

体入してみようか?』



『は、はい!

お願いします!』



『りょーかい!

えーと

3月いっぱいは

まだ高校生の扱いで

働かせて

あげられないから

4月の二週目の

月曜なんてどうかな?

週明けは

そんなにお店混まないから

ゆっくり

色々と説明出来ると

思うしさ』



『月曜…

大丈夫です!

あれ?

でも由美は

同い年なのに

働いて良いんですか?』




『あぁ

由美ちゃんは

高校生じゃないからね

18歳になってても

高校生だとダメなんだよ

変な法律だよねー

あはは』



『へぇ

そうなんですか!

ふふ、面白いですね!』



『でしょ?

だから今月いっぱいは

高校生の

自覚を忘れずに

清く正しく!

なーんちゃって!

あはは

オヤジ臭い事

言っちゃったなー

じゃあとりあえず

月曜よろしくね!』



『はい!

こちらこそ

よろしくお願いします!』