SKEW INDEX(スキュー・インデックス)(2013年5月6日時点):116.93%
久し振りにS&P500指数のSKEW INDEX(スキュー・インデックス=ゆがみ指数と訳される)をみてみましょう。
SKEW INDEX(スキュー・インデックス)は、S&P500指数のオプション市場のデータ(アウト・オブ・ザ・マネーのオプション価格)から算出した“リスク指標”のひとつで、筆者が重要視しているVIX指数とは異なるリスクを表しています。ファイナンス理論で、いわゆる“Tail Risk(テイル・リスク)”とか “Black Swan Event(ブラック・スワン・イベント)”とかいわれる極端な事象が発生するリスクを示す指標です。
詳細な説明を知りたい方は、CBOEの下記のホームページをご覧ください。
http://www.cboe.com/micro/skew/introduction.aspx
下記はVIX指数とSKEW指数を合わせたチャートです。SKEW指数は通常100%から150%の間を動きます。指数が高くなるほど、正規分布からはずれた事象が生ずるリスク(テイル・リスク)が高いことを示します。
5月6日時点のSKEW指数は116.93%となりました。前日比1.25ポイントの低下で、2営業日振りに下落しました。このところSKEW指数は低下基調となっています。テイル・リスクが減少していることを示しています。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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VIX指数の30日VIX(2013年5月6日):79.78%、前日比-1.13ポイント
S&P500指数のVIX指数(ボラティリティ・インデックス)を対象としたVIX指数(ティッカーコードはVVIX)のチャートをみてみましょう。
これはVIX指数を対象とした30日のVIX指数で、VIX指数自体の中期の予想変動率を数値化したものです。VIX指数の今後の動きを予測する上で、有益な情報を与えてくれると筆者はみています。
VVIX指数についてはCBOEの下記のページをみてください。
http://www.cboe.com/micro/VVIX/default.aspx
2013年5月6日の終値は79.78%となりました。前日比1.13ポイントの低下で、3営業日連続で下落しています。VIX指数に対する投資家心理が改善していることを示しています。
なお、VVIX指数が80%を下回ってきたことから、VIX指数は当面低位を維持する可能性が高いといえます。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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VIX指数と投機筋の動向(2013年4月30日時点):売り越し枚数は2週間連続で減少!
VIX指数先物の2013年4月30日時点のポジション動向を確認しておきましょう。
下記はノン・コマーシャルズ(投機筋)のポジション動向とVIX指数を合わせたチャートです。
4月30日時点では64,355枚の売り越しとなりました。74週間連続の売り越しですが、売り越し枚数は前週に比べて6,038枚減少しました(2週間連続の減少)。
CTAやヘッジファンドなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)のVIX指数に対するスタンスはまだ「弱気」継続と判断します。ただし、5月7日時点の売り越し枚数も減少していれば、スタンスに変化がみられることになります。
下記はコマーシャルズ(実需筋)のポジション動向とVIX指数を合わせたチャートです。
4月30日時点では68,499枚の買い越しとなりました。73週間連続の買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて4,402枚減少しています(2週間連続の減少)。
機関投資家など実需筋(コマーシャルズ)のVIX指数に対するスタンスは、「強気」継続と判断します。なお、実需筋はヘッジ手段としてVIX指数を活用しており、ヘッジ比率は高水準です。
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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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