武尊山7年振りリベンジ | blueのブログ

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今回は1週間前から・・・

“あ~そろそろ山行かないと不味いなあ”

“こんなに暖かいと雪無くなっちゃうかも“

“雪山は色んなコンディションで行かないとスキルが保てないなぁ“

“週末は天気良さそうだなぁ“

その時は全く反応無いのだが・・・

「マロン、今夜はママとねんねしてねー」

「えっ、なんで?」

「今夜出ますよ」

「じゃあ夕飯急がなきゃ」

となる。サブリミナル効果ですかね。行くと決まれば妻は快く送り出してくれるので絶対に遭難できません。感謝感謝。

コースは直前まで迷う。

蔵王で樹氷、唐松岳から劔(見物)、武尊山でリベンジ・・・樹氷が見られる期間は限られているので絶好のチャンスだが、ロープゥエイでスノーシューならもう少し体力落ちてからでもいいし遠いので夜行バスが無難。北アルプスはさすがに覚悟が必要。てんくらでは風速10m未満だが標高2,000m超は侮ってはならない。やはり八方池山荘に前泊できる時に行こう。武尊はまた途中撤退になったら立ち直れない。徐々に体力が落ちて、長い運転も億劫になると行先のチョイス変わって行くんだろうな。結局、今だから行けるところに行っておこうと言うことで剣ヶ峰の下りでビビられてくれた武尊へ。

武尊山は7年前に12月でまだ雪が締まっておらずアイゼン→ワカン重ね(失敗)→ワカン→アイゼン→ワカンとミッドウェイ海戦のように交換に手間取るうちに雪山ではそれ以上前進しないと決めている12:00になってしまい撤退した。雪山3シーズン目でもまだまだ初心者だった気がする。今回は厳冬期にアイゼン通しでリベンジを狙う。

 

今回も前夜発です。コネクティッド自動車保険のスコアを守るためでもあるのだが高速も制限速度の時速100kmが心地良く、120km/h制限が返って煩わしい。眠くなったので駒寄PAで仮眠。いつものことだがクルマで眠って起きた瞬間ここはどこだ?!となるから怖い、と言うか快感。赤城高原SAで給油。立体は01:00開門のはずなので即出発。沼田ICから川場への道はこんな狭かったか。路面はほぼドライ。随分手前に料金所がありしっかり徴収される。立体も車中泊組はまばら。トイレに行きがてらアイドリング状況を観察するも1台のみ。やはり屋外とは違うのだろうな。シエンタ後席に寝床を作る。VOXYよりちょと横幅が狭いかも。エンジンを止めシュラフ2枚重ねで寝る。幾つか夢を見た気がする。しかし2時間ほどで下半身が冷えてトイレに。エンジンオンにしてみると暖房を入れても偶に数十秒回転する程度で騒音にはならない感じ。また夢を見て5時に目が覚めてしまう。ゆっくり朝食、髭剃り、朝のお勤めを済ませ身支度。フリースとネックウォーマー、オーバーズボンを着ける。おNEWのモンベルのゲーターは中々着けやすい。08:00過ぎにチケット売り場へ。登山受付に10人ほど並んでいる。ココヘリ事前申込みで登山届も提出済み。08:30受付開始。

「こちらから登られたことはありますか?」

さっさと「はい」と答えれば良いのに、登ったことはあるけど山頂には・・・などと過ってしまうA型の性。ココヘリレンタル1,100円、リフト往復2,400円也。1本目のリフトに乗る。シェルのファスナーを閉め忘れ徐々に寒くなる風が辛い。ダウンも欲しいところだが歩き出したら直ぐに後悔するのは必至。リフト乗り継ぎ。前回はここのレストハウスのぬくぬくの中で支度したのだからその分スタートは遅かったはずだ。ファスナーを閉めて2本目のリフトへ。フードは下げなくても大丈夫。途中から右手の断崖の向こうに山頂が見えて来る。中々凄い景色だ。その先の剣ヶ峰に行くにはまずこの断崖の上まで登る。捲いて行くと分かっていてもちょっとビビらせてくれる。パチリ。

アイゼン+ポールで出発。取り付きの急登で嫌な予感。記憶していたより斜度がきつく雪も相当締まっている。ポールの石突がはじかれうっかりバランスを崩し山足の膝を突いてしまう。これで谷足のアイゼンが外れたらズルズル落ちてしまう。後ろの方から“こいつやばい”と思われそう。焦ると息も上がる。踊り場で一息ついているミドルの方と「ピッケルの方が良かったですね」と後悔。前回ビビったのは剣ケ峰だけだったが初めて滑落が怖くて途中撤退するんじゃないかと言う不安。一旦平らになり剣ヶ峰インサイト。あの時はここまで踏み抜き多発。ご一緒したイエローハット氏がワカンの方が全然早いでっせと言うので、アイゼンの上にワカンを着けようとして数十分掛かって断念。ベルトの長さが全然足りなかったのはアイゼン分靴が厚くなったのだから当然なのであった(次の北八ではベルトを伸ばして臨んでダブル装着成功)。剣ヶ峰への登りもとても急に見える。あの時は深雪に難儀して斜度に気づかなかったのかも知れない。ここでポールをピッケルに持ち替える。暫く前後バランスに気を遣うが直に慣れる。剣ケ峰登頂。日光白根発見。それまで日光白根だと思っていた山容は皇海山だった。

https://youtu.be/IjmQlXJKvS4

前回はこの先の下りを覗いてワカンじゃ無理!となりこんな狭いところでアイゼンに交換したのか。迷惑でしたな。ワカン交換を見守ってくださったイエローハット氏は山頂まで1時間半以上掛かるなぁと仰った。氏はここで引き返すと。今日はあの時より山頂が近く見えるのは気のせいか。サクサク下ろう。唯一の難所で逆層気味の岩場。グローブを脱いで素手で下る方も。私はピッケルをアイスピックのように使って下る。あっさり通過。前回はどこに足を置きどこに捕まれば良いのか分からず、ギャラリーも多くてかなり危ない降り方だった。安心できる手掛かりが無いのがホントに怖かった。この7年で私でもスキルアップしたのかも。その先トレースしっかり。前回昼食にした撤退地点通過。まだ09:30です。前進前進。しかしちょっとした急登と緩い下りが繰り返す。ベンチレーターを全開してもフリースが暑い。でも脱いだら寒そう。我慢の登降が続く。ペアパーティーをやり過ごす。「雪山初めてなんです。先行ってください」と女子。ある意味凄い。「山頂でお会いしましょう」と、ここまでエスコートして来たらしき男性。パーティーじゃなかったのか。剣ヶ峰から付き添いだったのかな。追いつけるでしょうか。人のこと心配する余裕はなく自分がヘトヘト。あと幾つピーク越えなきゃならんのだろう。とにかくゆっくり止まらず歩く。ここまで来て退却する訳には・・・

と、目の前にネットで見覚えのある山頂標識。なんだ、もう頂上かぁ(チャッカリ)。随分広い山頂。人気の山なので凄い賑わい。列に並んで写真を撮り合い一服。天気は最高でどこまでも続く雲海の向こうに浮かぶ白陵が正に島々のよう。皇海山、日光白根山、燧ケ岳、至仏山、中ノ岳、巻機山、苗場山、奥に北アルプス、前回の谷川岳、浅間山、八ヶ岳、富士山、赤城山・・・

https://youtu.be/2vVbrWrvdgk

燧ケ岳、中ノ岳が立派。燧ケ岳と至仏山の間の尾瀬も真っ白なんだろうな。皇海山はとんがってるし日光白根は貫禄充分。国境の谷川連峰は雪深そう。上州武尊の山頂に立つと言う7年越しの願いがやっと叶いました。『山カフェ』で石丸謙二郎マスターの音だよりで聴いた武尊山が印象に残っている。手軽に登れてこの展望。良い山です。夏にまた来ようかな。気温は1℃ぐらいとは言え風は冷たい。風の弱い場所を探して立ったまま水分とエネルギー補給。ここで長居は無理なので早々に出発。剣ヶ峰からの登山道を続々とハイカーが登って来るのが見える。いい景色だぁ。ひと下りした台地で大休止。標高はまだ2,000mだが風はほとんどない。「たんぱく質がたっぷり摂れるカップスープ」を啜りながら山々を愛でる至福のひととき。シエンタに家のポットを持ち込んで100Vコンセントで保温して持って来たので熱々かと思いきやちょっと温い。これではカップ麺は厳しそう。最後に再沸騰が必要だったかも。行動食でお腹一杯だが帰路のアップダウンに備え無理してスティックメロンパンを掻っ込む。後方に朝からずっと飛んでるドローン。スキー場がパトロールで飛ばしているのかと思ったらペアパーティーが飛ばしていた。しかもチケット売り場で前を譲った男性ではないか。ちょっと五月蠅いな。許可は取っているのだろうか。まあ仕方ない。いつかこんなのザラになるかも知れない。空飛ぶタクシーが普及してどこの山頂にも手軽に行ける時代が来て、登山と言うレジャーが無くなるんじゃないかと言う不安も感じる。日帰りで槍穂縦走ができてしまったり・・・。後ろの大斜面をゾクゾクと登る人、降る人・・・。斜度はそれほどでもないが雪の量次第でここは雪崩れる可能性ゼロとは言えない。登山道から少し離れたところに陣取ったが、ちょっと斜面に入り過ぎたか?そろそろ下りましょう。また急降の繰り返し。まあよく登ったものだと感心。雪が腐ってきてズルズルずれるが止まらなくなる恐れは無い。剣ヶ峰への登り返し。捲いてしまいたい気もする。トラバース斜面もそれほど雪は着いておらず大きな雪崩の心配は無さそうだが小さな雪片が沢山転がっている。距離は短いが止めておきましょう。岩場では登降が交互で渋滞ができている。下りで手古摺る初心者と思しき方々。7年前の私。少しでも前に詰めて待とうと岩場下の踊り場に立ってみると人一人やっと立てるスペース。滑落されたら斜面側に飛ばされそう。捕まる岩は無いので気休めでも細い低木の茎を握る。ポールを持ったまま難儀しながら下って来る女子たち。二人目の方はさすがに後ろのリーダー格の男性がポールを預かって下る。「ゆっくりでいいですよ!下りの方が何倍も怖いから。」無事通過。「もう怖い所は無いからね」「でも辛いアップダウンが続きますよね」(笑)と私の靴を指して「あっ、お揃い!」GARMONTはサカイヤ(エルブレスだったかも)のセール品の売れ残りサイズだった。「オッシャレー!」マジか?値段もさることながらソールの水色と黄色のワンポイントを気に入ったのも確か。でももう8年目なのでそろそろソール剥離が怖い。えいやっと剣ケ峰通過。ここで本峰展望にはお別れ。眼下に捲き道を進まれて来た方。立ち姿からはかなり経験をお持ちのようなので雪崩る心配は無いと判断されたのかも。下の台地で確か神奈川辺りの方と交信した記憶が蘇る。試しに無線のスイッチを入れてみるとトラック野郎ばかり。そのまま下降。ラス前の斜面途中の中木に立ち止まっている方はアイゼンがずれてしまったそう。今は少なくなった渋くてカッコいい革靴のよう。柔らかくで歩き易い分ソールがアイゼンの締め付けに耐えられないのかも。最後の斜面、朝は手強かったが今は腐れ雪。ゲレンデトップ到着。やはり下りのリフトはちょっと恥ずかしい。リフトから見下ろす巨大な立体駐車場。そのままゲレンデに出られるベースプラザは秘密基地のよう。無事生還。

百名山らしい変化に富む良き山でした。日本武尊の銅像まで行くのを忘れてしったが。ほぼコースタイムどおり。気温は1℃程度で風も強くなかった。7年前にはビビった剣ケ峰が難なく通過できたのが嬉しい。あの頃は横着してワカンを着けたまま岩場を登っていた。リベンジ成功。残るリベンジはタキタロウ山荘宿泊ツアーになってしまった朝日連峰以東岳か。ココヘリを返却して下山届け。ICリフト券の保証金500円返還。前回イエローハット氏と談話したスペースはスキースクールの事務所になっている。片肺で頑張っておられたがまだ登られているだろうか。最近は下山したらさっさと撤収であんな寛ぎの時間が中々持てない。ムラサキスポーツとかゲレンデ用品は充実しているが土産物屋は見落としたかも。クルマに戻り装備を解く。モンベルのゲーター着脱とても楽でした。ミルク一気飲み。シエンタでの山道初下り。ヴォクシーのパドルシフトには敵わないものの「B」レンジと4輪ディスクブレーキで思ったより安心して下れる。道の駅川場田園プラザに立ち寄る。お散歩中のワンちゃんがみんな可愛い。剣ヶ峰と武尊山山頂が見えている。中々ご当地らしいお土産が見つからない。旅がらすはもう飽きたと言われたし。と言うことで・・・https://denenplaza.co.jp/shopping/kawaba_premier/

アップル、ストロベリ、ブルーベリーパイをゲット。追加でやよいひめスイートクッキー(これが意外と好評だった)。次回はこれとやよいひめ苺ですかね(昨年赤城高原SAで凄く甘いやよいひめをゲットできたのは5月の連休)。自分にご褒美飲むヨーグルト。駐車場で遅ればせながらストレッチ。カーナビ任せで関越へ。沼田はリンゴの季節に来てみたいな。シエンタ君、沼田から練馬まで本線上ではクルーズ速度設定と車線変更だけでアクセルとブレーキは一度も踏まず。今時の運転支援機能はスゴイ。帰京してから先ずはセルフ洗車場へ。リコールのお知らせが来ているが関東はまだ先になりそう。下回りの融雪剤対策の欠陥だと言うのでさっさと洗ってやりたい。マロンを拾って妻の待つ(待ってないか?)実家へ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

 

今回の反省→地図を見よう ビューポイントを逃さないためにも

 

2024年 1月17日(土)曇り

 

21:55 自宅発 9℃

22:43 セブンイレブン練馬インター店

23:50 駒寄PA(仮眠)

01:10 赤城高原SA 1℃

01:57 川場スキー場 -2℃

08:30 ゲレンデトップ

09:10 剣ヶ峰

10:35 山頂着

10:58 発

11:05 昼食

11:28 発

12:47 剣ヶ峰

13:09 ゲレンデトップ

14:45 道の駅川場

17:40 北千住洗車場

18:15 帰宅