谷川岳で雪山初め | blueのブログ

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VOXYはノーマルタイヤのままお別れなので電車で雪山初め。結局マロンは朝まで私と寝てアラームで飛び起きた。上野の山を越えて公園口へ。自動券売機でクレカが使えない。エンボスレスになったからか?早朝の改札は無人なので止む無く現金払い。新幹線ホームは遠い。こんな歩くならフラットに歩いて広小路口から入った方が体力温存できたかも。駅弁は人気No.1との幕ノ内。路線バスに備えてパスモに3000円チャージ。今回もたにがわ401号ガーラ湯沢行き。4年前の谷川山行の時に7号車に乗り、上毛高原駅で階段に近くてバスに座れた記憶があるので今回も19番線7号車のドアで待つ。20番線から東北新幹線が出発して行く。放送を何気に聞いていると自由席は1~3号車!慌てて東京駅寄りへ移動。こちらにはちらほら客が並んでいるが3号車の後ろ扉の先頭へ。乗車してから行けるところまで前へ行き左側(西側)の2人席を確保。列車はいつの間にか発車していて、早速テーブルを下ろしお弁当タイム。四年振りの電車山行。新幹線ってホントに快適。足元広いし静かだし揺れないしテーブルでのんびり朝食摂れるし運転しなくていいし・・・。飛鳥山公園は結構長いのね。その先で地下へ。こんなところにトンネルが有ったのか。弁当を食べ終え寛いでいると座席のコンセントが目に止まる。そうか、今日は軽量化のために置いて来たが充電器を持ってくればスマホのバッテリーが延命できるのか。弁当ガラを捨てるついでに朝のお勤めを済ませてしまおう。スピードが落ちて大宮到着のアナウンス。仏塔らしきものが見える。有名なお寺でもあるのかな。(円乗院の多宝塔とのこと。)パレスホテルと高層ビル(名前が思い出せない。確か上から見るとグランドピアノの形のホールがあり、クレーダーマンのコンサートを聴きに来た。終演後のファンクラブの集いにも参加したが、会員は息子だけだったので私は軽食には手を付けられず。)大宮を出るとスピードアップ。関東平野のど真ん中を北上して行く。小学2年の会津旅行からの帰りに夜行列車から日の出を見たのを思い出す。富士山に朝陽が当たり始める。先ほどまでくすんでいた空が晴れて来る。武甲山と両神山。グングン風景が変わる。本庄早稲田駅で通過待ち。727化粧品の野立て看板。昔はこう言う看板がたくさんあって、取手のおばあちゃん家に行く時に常磐線から見えるといよいよ利根川を渡るぞとゾクゾクした(まさか15年後にそこで職住共にすることになるとは?!)。

妙義山が見えると高崎。高崎アリーナって立派。次が上毛高原。アナウンスを待ってデッキへ。ミディハイカー2人が「確かこっち側だったわ」と左の扉に待機中。ザックが小さい。私は何がいけないのだろう。バーナーとコンロを置いて来たのに30ℓの半分以上詰まった上にアイゼンも外吊り。ホームを小走りで改札に向かう。1番のバス停で前から5人目は先ず先ず。発車まで10分待ち。ロータリーには水上高原ホテルと川場スキー場の送迎バスが客待中。予約制のようだが武尊山も新幹線で行けるではないか。次検討。バスを待っていると大宮から乗ってきた家族連れが水上高原ホテルの送迎バスに向かう。上の女の子はちょこんと座れるスーツケースに乗ってお父さんに運ばれて行く。下の男の子(?)はお母さんに前向き抱っこでちょっと不機嫌そう。寒いのかな?お父さんは新幹線の中からずっと楽しそうで、このイヴの旅行を本当に楽しみにしていたのが見て取れる。我家もあんな時代があったんだなぁとホッコリ。右奥に止まっていた関越交通のバスが漸く動き出す。乗る時モバイルパスモが何故かエラー。上野からスマホの電源オフにして、上毛高原に着いた時にオンにしたのだが何かのアップデートが終わっていないのか?一応整理券も取って乗車。慌てたので一番後ろの席に座ってしまった。(ザックの表面にヘルメットを付けている私には狭すぎ、頸への負担も大きく大失敗。前後の扉後ろの席を選ぶべきだった。)結局バスは満席にはならず発車。今日の谷川岳組は多くない。利根川を渡る時に真白き双耳峰が見える。好天が約束されたよう。雪の無い道路をバスは爽快に走るが水上駅までこんな遠かったか。ここでほぼ満員。とは言え前回のような異常な詰込みには程遠い。隣にガラガラの湯の小屋行きのバスが止まっている。今から温泉に変更しちゃおうかな?天国だろうな。誰も文句は言わないだろうけど、さすがに今日の天気のピークをすっぽかす訳にも行かないか。バスは順調に走るが湯檜曽や土合からも乗る人がいて、いつの間にか超満員。都度奥に少しづつ詰めてもらうので時間が掛かる。終点で降車は最後になりまたもパスモがエラーとなりここでも現金払い。数円損する。ベースプラザの待合室のベンチで皆さん支度中。私もアイゼン以外の身支度をして登山届を投函。ロープウェイへの通路を渡った先に“40分待ち”の表示!?ここまで並んでたら、の話か、ビックリさせないでよ。ロープウェイの中で日焼け止めを塗りサングラスを出す。すぐに5月にお世話になった白毛門が見えてくる。そして3度目の猫耳ちゃん登場。今日もよろしく。途中で何故か低速運転。天神平に近づくと尾根への斜面をラッセルする人々が見える。何か大変そう。先週は雪不足だったようだが予想したより雪深いかも。

山頂駅の外ではほとんどのパーティーがアイゼンを着けているが1パーティーだけ小さめのスノーシューを装着中。私も一応ワカンも持って来たが、これだけ先行者がいればまず大丈夫と踏んで迷わずアイゼン。積雪期に3回目のコースでもあり、何も考えずに先行者に着いて行く。トレースは3本ぐらい平行に登っている。妙に登りづらい急登が続く。こんな取り付き長かったっけ?と不安になった瞬間、右側の先頭から「この先トレース無いね」と・・・。ラッセル訓練用の斜面をそのまま登ってしまったようだ。夏道組は互いに顔を見合わせどうしよう?「(このまま行ったら)何分ぐらいのロスになりますかねぇ」などと言いつつ、体は下を向いて行く。最初からラッセル希望の方々はそのまま前進。しょうたれ組は下降開始。左手下に夏道は見えているので戻っても大したロスでは無い。斜面の基部に沢山登山者が並んでいて夏道への入口を見落としてしまったようだ。ロス10分。夏道はほぼ水平でらくちんちん。暫く進むと登山道脇に緑色のテント。強者です。無用なラッセルもあり暑くて既に汗だく。小休止してベンチレーターを開ける。ふと、最終バスを時刻表で確認していないことに気づく。初心者のような失敗。人に訊くのも憚られる。ま、ロープウェイが動いている内はあるでしょう。樹林帯をサクサク歩くと要らんことも思い出してしまう。シエンタは前席のシートヒーター、ステアリングヒーターなど妻にアピールしないのでコンフォートパッケージをケチって後席のスーパーUV・IRカット加工にしたのだが、良くよく読み返してみると、コンフォートパッケージは前後列のガラス加工。つまり前列のIRカットを外してしまっていた。夏の山行で登山口の駐車対策のはずだったのに。しかもフィルムは透過率が8%と暗すぎて景色が見えない。マロンも自宅が近づくと立ち上がって窓から確認するのだが、見えなくて戸惑っている・・・。いかんいかん、考え事をしながら山を歩いてはいけない。尾根に出ると万太郎山から仙ノ倉山に連なる見事な白稜が眼前に伸びる。雪は美しい。それにこんなたっぷりの雪は久しぶりだ。数名のソロと抜きつ抜かれつ熊穴沢避難小屋到着。過去2回はここまでノンストップで来られたのだが今日はどうもペースが上がらない。年齢のせいか?神奈川大学のテントが張られている。山頂アタック中かな。周囲からは中国語がたくさん聞こえる。中国でもレジャーでこんな雪山を歩くのだろうか。ここから先は積雪十分だが先行者が沢山いるのでトレースは良く締まっている。そして続く展望。尾瀬、日光、赤城、子持山、富士山、八ヶ岳、浅間山・・・雲は多いが見通しは効いている。どこまでも白く続く山並みが堪らない。前方をツアーパーティーが丁度良いペースで歩いている。最後尾の男性がガイド氏に褒められている。「〇〇さん姿勢がいいですね。省エネできてます」。そう、ポイントは上半身なんだよな。私もストックで前傾にならないよう注意しなくては。暫くすると彼等が立ち休憩しながら何やら盛り上がっている。カモシカでもいるのかと思いきや、「夏の富士山みたいだ!」。目を凝らすと肩ノ小屋辺りに数十人の渋滞が見える。ラッセル渋滞だそう。確かに今日は全く岩が出ておらずあの辺りの新雪は柔らかいので先頭は難儀しているのかも。我々が辿り着くまでにトーレスよろしゅうお願いします。「12:30までに着かなければオキノ耳は諦めましょう」とガイド氏。肩ノ小屋の道標は見えているのに。もうそんな微妙な時間なのだ。稜線の風は冷たいのでベンチレーターを閉めネックウォーマーを被る。こう言う細々した動作は意外と面倒だが、いざと言う時大事なんだろうな。ついでにエネルギー充填して出発。いつの間にか先ほどの渋滞箇所辺り。先発隊の奮闘の跡が見て取れる。今回が一番雪が深い。肩ノ小屋は通過。このままトマノ耳まで行こう。それにしても谷川岳はいつも素晴らしいパノラマを見せてくれる。肩から上は更に雪が柔らかく、トレースの中でも膝まで踏み抜くことも。こうなるとシニアは呼吸が乱され辛いが無心に頑張っている間は何故か幸せ。後ろが近づいたので道を譲ろうと振り返ると、真っ赤なヤッケでとても華奢な女性。鼻筋が通っていて栗山千秋似。これは先行して少しでもトレース硬めようと俄然スピードアップ。その勢いでトマノ耳とうちゃこ。4年振りのピーク。山頂標識で皆さん順番に撮影中。私もスマホで後ろの方に撮ってもらう。その方はポインターを使ってシャッターを押された。交代して私はタッチスクリーン用手袋に替えるのが面倒なので素手で押してしまった。時計を見れば12:30を回っている。確か前回は昼前に登頂したはず。最初ルートミスもあるがこれはスピード落ちたかも。それに今回はオキノ耳が遠く見える。風も冷たい。それにクリスマスイブ。早く帰って家族とチキンとケーキを食べねば。迷わず下山開始。登りより東寄りのトレースを下る。こちらの方が締まっていて歩き易い。ただ左に外れ過ぎると雪庇になっている恐れがありとても危険。肩ノ小屋で風の弱いところを探して大休止。県境トレイルの稜線が陽光に輝く。こう言う景色は雪山でなければ見られない。登った甲斐があります。行動食を食べ続けたのもありアンパンマンパンは食えず。ポットの湯でスティックコーヒーを淹れて暖まる。シエンタなら登山口で熱々のポットを用意できるようになるんだな。右手の指先はしもやけ気味。やはり冬山をなめてはいかんです。見ればゲイターのファスナーが下から四分の一ほど開いている。安達太良山でも開きかけたっけ。少しでも足が長く見えるように細身のもにしたらブーツサイズと合っていなかったのかも。下手すると命に係わるのでもうお釈迦だ。ストックをピッケルに替えて出発。下りもストックの方が歩き易いだろうが、ピッケルに慣れておきたいのと、万一滑った時の安心感が違う(とは言え本番の滑落停止などやったことはない)。今日も天神平までのルートが良く見えている。これが谷川岳の雪山初級者コースたる所以かも。天狗の留まり場無事通過。登りとほぼ同じ面子で抜きつ抜かれつ。途中、父が息子をスパルタ指導中。「アイゼンの雪を落とせ!団子になってるぞ!」へ~、ブレードの着いたアイゼンなら今日の雪はそれほどくっ付かないけどな。それをまた道が狭くなった急坂の途中でやらせているので後ろが渋滞。私も振り返って苦笑いすると、後ろの方が「先行かせろよ、ですよね。」確かに。追い越して避難小屋到着。神奈川大パーティーがテント撤収中。今日、先頭でラッセルしてくれたのはこの方々なのでしょう。感謝。小屋の中は初めて見たが、今日はアイゼンのまま入れている?少し休んで最後の一本(のはずだった)。ここからはブラブラ歩きで木々の造形を眺めながら下る。良く見ると雪の中でも枝の先が芽吹いている。(後に『にっぽん百名山』飯縄山で“オオカメノキ”の冬芽と知る。)いのちを感じる一瞬。自分も同じこの地球に生まれたひとつの命。ありがたや。熊穴沢ノ頭へのちょっとした登り返しで太腿が攣る。水分補給足りなかったか?本峰が良く見える展望スペースでコムレケアを飲んで暫し様子見。やはり私にとって復路の登り返しは鬼門です。後から来たハイカーが真似て休憩して行く。私は休憩しているのではないのですよ。落ち着いてからそろりそろりと下る。足は心配だが、この辺りから眺める谷川岳の双耳峰は午後の光と影が何とも素敵だ。最後の急斜面に出た。トレースが滑り台のようになっていて、本日一番のスリル。無事山頂駅に到着。

春に来たときはレストハウスでクリームソーダを飲む余裕があったが、今回は何故か押せ押せ。最終ロープゥエイまでバスはあるはずだが、混雑を考えるととにかく早く下りたい時刻になってしまった。アイゼンとピッケルだけ仕舞いロープウェイへ。ゲイターやオーバーズボンはベースプラザで解かしてから仕舞おう。並ぶと前に栗山千明。やはり美人です。と、ニット帽の下にモミアゲが!男性だったのね。ガッカリと同時にこんな華奢な男性が雪山歩いていることにちょっと感動。下りも途中で低速運転。強風が吹いている訳でもないのに。客が少ないので間引き運転なのかしら。ベースプラザでゲイターとオーバーズボンを仕舞い、バス待ちに備えてフリースを着る。停留所を見に行くと誰もおらず、次は17:15!30分以上もある。一旦戻り自販機で缶コーヒーを買って飲む。クルマ組は次々と去って行き、バス組は寛いでいる。前に陣取るミドルのペアパーティーはバス停で荷物で場所取りをするようだ。時間を持て余すのでザックを背負ったまま駅の周辺をブラブラしてみる。駐車場からワンちゃん2頭を連れた男性が出て来た。中型犬だが他所の子供たちが近づいただけで怖くて震えているそう。登山指導センターの方に登って行くので私も少しだけついて行く。春はこの辺りに桜が咲いていた。振り返るとバス停に一人並び始めたので戻りましょう。1日歩いたのに余り疲れておらず、ザックを背負ったまま待つことにする。背負ってる方が暖かいと言うのもある。色んな種類のマイカーが出発して行く。皆スタッドレスなのだろう。シエンタ君の雪道デビューはいつかなぁ。少しづつバス停に人が現れいつの間にか、私たちと反対側にも列ができ始めてしまう。普通ベースプラザの入口側に並ぶでしょう!バスは来た時ほど混まず満席未満の状態で出発。途中の温泉旅館で降りる方がちらほら。それにしても寒い車内(どうもこの時風邪を引いてしまったらしい)。運転席の後ろのディスプレイに繰り返し表示される美女の広告「ホントのこと言って」が気になってしょうがない。どうしても色っぽいことを考えてしまうが・・・結局終点まで何の広告か分からず。利根川を渡る時に山頂にお別れ。夕闇に埋もれている。終点直前の矢瀬遺跡バス停。どんな遺跡なんだろう?上毛高原駅到着。

当然駅前の土産物屋はclosed。構内のNewDaysでぐんまちゃん旅がらす(毎回これになってしまう)をゲット。バスの時刻表を見ておけば、天神平の売店に立ち寄れたかもなぁ。列車案内版は17:28発。20分ぐらい余裕あり。上毛高原蕎麦を美味そうに啜る人たち。つい引き寄せられてしまい天ぷらそばを賞味。体が温まるう~。もう一度NewDaysに行き牛乳を買って一気飲みしてから改札脇の自販機で缶入りホットココアを買って入場。とき334号東京行き、E7系の2号車20Eに沈む。車掌さんの可愛らしい声が心地よい疲れに優しく語りかけてくれる。暫くすると社内販売が来た。廃止されたのは東海道新幹線だけだったの?そんなら社内でホットコーヒー買ったのに・・・。車窓を飛んでいく夜景をぼんやり眺める。熊谷。クルマで通り五家宝買ったのは森林公園の帰りだったか?大宮駅のホームの時刻表が見える。多い時間帯は1時間に15本も。4分間隔で時速200kmの列車が走っているのか。そりゃ時間に正確になるわな。ソニックシティの最上階にかつてあったテプコプラザ。製作に父が協力した方位版も無くなってしまった。YAOKO、コモディイイダ・・・朝霞にもCNTにも有ったなあ。あの頃は買い物が楽しい家族の時間だった。何か寂しい。新幹線は超低空飛行のように都会に滑って行く。ビルの谷間を左右に旋回するとまるで『マーベリック』?王子近くの校舎は東洋大だろうか?浮間舟渡病院。明かりの灯る病室。新幹線で出掛けて行く人が羨ましいかも知れないけど退院まで頑張って。右下に見える鉄橋は飛鳥山跨線人道橋か。地下に潜り上野駅に到着。公園口の正面に上野動物園の正門が照らし出されている。こりゃ子供たちは改札を出たらワクワクするだろうな。

 

雪山初め無事終了。やはり谷川岳は裏切らない。

しかし行動時間は前回217分、今回239分。登山開始は20分違いでオキノ耳に行けず。自分の体力自覚せねば。

 

2023年12月24日(日)

 

0530 起床

0600 自宅発

0615 上野駅着

0625 ホーム着

0642 発

0750 上毛高原駅着

0805 発

0850?谷川岳ロープウエイ駅着

0955 山頂駅発    -3℃

1055 熊穴沢避難小屋着 -3℃

1235 トマノ耳

1250 肩ノ小屋着

1310 発

1355 熊穴沢避難小屋着

1400 発

1412 熊穴沢の頭着

1415 発

1450 山頂駅着

1615 谷川岳ロープウェイ駅発

1705 上毛高原駅着

1728 発

1834 上野駅着

1850 自宅着