会津 青春18きっぷ撮り鉄の旅 只見線 超有名撮影地に行ってみた | あひるさんの40歳から日大通信で哲学を学ぼう日記

あひるさんの40歳から日大通信で哲学を学ぼう日記

高校時代に諦めた「哲学を学びたい」気持ちが忘れがたく
2022年春から日本大学通信教育部で学習開始しました。
文理学部 哲学専攻です。

知識もさることながら新しい人の輪や体験ができればと思います。
応援していただけるとうれしいです^^

こんにちは、あひるさんです。

 

3連休もあっという間に終わっていきます。新年も10日近く経ちました。いやいや早すぎでしょ。。哲学概論の2つ目のリポートについて考えをまとめている最中ですが、読めば読むほど悶々とします。気晴らしが必要なので投稿します。

 

今回は1月2日に行った、青春18きっぷでの撮り鉄の旅について書きたいと思います。

 

青春18きっぷとは、JRの周遊券で、新幹線や特急を除く在来線に乗れる券です。5回分が1切符になっていて、定価は12,050円。春3-4月、夏7-9月、冬12-1月の1-2か月間が有効期限で販売されます。5回分が1切符ですが、1人1枚ということではなく、何人でシェアしてもOK。なので、5人で一緒に使ってもよいという便利な代物。

我が家にはニンさん(息子)という撮り鉄がいまして、彼がだいたいこの発売期間に購入します。それを家族でシェアしたりするのが最近のトレンドです。今回、彼の分が1日余っていたので、私が自分の分を別で買いまして、それで旅行に行きました。もちろん日帰り・・・。

 

金券ショップでも中古品が販売されていたりします。5日分を正月に買うのでは有効期限が短すぎる(この冬は1月10日までが有効期限)ので、中古品を求めて12月31日に都内の金券ショップへ。残2日券が8,000円で売っていたので買いました。ま、割高だが5日券買うよりはマシかと。ちなみに、後日に残1日券を金券ショップで売ったら2,000円で買い取ってもらえましたので、出費は6,000円でした。

 

今回は自分の一存で、会津を走る只見線を選びました。息子は日光でSL大樹撮りたかったみたいですが、今回は自分の趣向に合わせてもらった形。

 

行程は、大宮→宇都宮→黒磯→新白河→郡山→会津若松。在来線だと5時半に出発して11時半に着く。片道6時間。電車の待ちは1時間なので、走行時間は5時間でした。

 

朝、JR宇都宮線でスタート。大宮発の電車ですが、実家から近いのは大宮よりも蓮田だったこと、駅前のパーキングの値段も考えて、蓮田発にしました。朝5:46分発。

宇都宮線は、上野東京ラインの電車が通ります。熱海行き、宇都宮行きという表示が。すんごい遠いですよねそれ。ふだん大垣-豊橋くらいしか見ないので、熱海-宇都宮の直通電車というのはなかなか衝撃です。しかも15両って長い。

ニンさん睡眠少なくて辛そうでしたが、笑ってついてきてくれました。

いざ乗車。まずは宇都宮まで1時間の旅。5:46蓮田発-6:53宇都宮着。

 

宇都宮では反対側に居合わせた黒磯行きに乗ります。こっちの方が電車新しい。

6:57宇都宮発-7:49黒磯着。

 

黒磯でも待ち時間はありません。7:54黒磯発-8:18新白河着。

道中、那須の山々が見えました。手前の雲が惜しいですよね。それさえなければもっときれいに見えたのに。

それにしても、首都圏から那須とか日光は近いですね。距離的には名古屋から岐阜高山くらいあると思うのですが、時間的にはあっという間に感じました。車内で読書していたからなのか、旅気分で車窓楽しめたからなのかはよく分かりませんが。

新白河では20分くらい電車待ちがありました。反対側のホームに行って写真を撮るなど余裕がありました。

さあ、次は東北本線最後の郡山行きです。初めてだからいいけれど、毎回だとちょっと単調かもしれません。

8:42郡山発ー9:23郡山着。

郡山まで来ると、東北に入った感があります。とはいえ、まだまだ東北の南の端っこ。東北本線の案内図でも、仙台までしか描かれておりません。日本は狭いようで広いですね。まだまだ行ったことが無いところがたくさんあるものです。

郡山駅は、仙台方面に向かう東北本線と、会津に向かう磐越西線、いわきなど東の方に向かう磐越東線、それから水戸へ続く水郡線も乗り入れています。水郡線の終点は一応郡山の隣の安積永盛だそうですが。

磐越西線はロマンがありますね。会津への案内がぎっしりです。

会津若松から先の案内も。喜多方は会津若松からもうちょっと行ったところにあります。実は仕事でも関係先があるのですけれど、なぜかそこへ出張では行ったことが無く。そこへの出張が決まってもなぜか自分はNGだったり、違う用件が入ったり。そうでなければもっと早く磐越西線に乗っていたでしょう。

磐越西線の車窓から見えるスポットの写真コンテスト。今回撮った写真どうしようかな。

磐越東線の列車が停まっておりました。

東北本線の車両も悪くないんですが、磐越東線のこちらの車両の方が何となくロマンがあるな。

会津行きの電車が来ました。快速あいづ1号。18きっぷで乗れます。指定席だけは乗れません。

車内の案内板は南東北のものでした。やはりこれでも青森秋田の表示が無い。南東北だけでもこれだけの路線があるんですね。震災で大きな被害を受けた宮城の海沿いの地域や、山形の北の方までがカバーされています。

さあ、いよいよ出発。

磐越西線はトンネルや森の中を走っていきます。野口英世とか、明治大正の人たちもこの路線で東京に向かったりしたのかしらと感慨も深いです。トンネルや森を抜けると、磐梯山が見え始めました。

磐梯山が右手に見えますよと車内アナウンス。観光列車然とはしていない電車なのですが、こういう気の利いたアナウンスが嬉しいです。ちなみに、電車から見えるこの向きが表磐梯、その反対側が裏磐梯なんだとか。初めて知りました。

磐梯山は2,000m近い山。ですが、大昔に噴火が起きて山が吹き飛んでしまい、現在の高さになったのだとか。本当はもっと高かったみたいですよ。中学3年のときに登りました。楽しかったな。また登りたいな。

ちなみに、猪苗代湖はあんまり見えません。猪苗代湖畔の駅はあるのですが、ちらっと見える程度でして。磐梯山の見えるあたりを過ぎると、今度は西会津、奥羽山脈の南の端っこが見えてきます。特定の山までは存じ上げませんが、山並みが真っ白に染まっていて、とてもきれいでした。

10:15郡山発-11:21会津若松着。

会津若松からさらに西に向かう磐越西線の電車を見つつ、駅を降りました。

朝方まで、前日の能登の地震の影響で、ここから先の磐越西線や只見線は運航が見合わされていました。只見線が会津若松から本来の終点である小出駅までは行かず、只見までの折り返し運転という情報までは持っていましたが、ダイヤも含めてどうなっているのか分からないので駅員さんに確認。

 

すると、ダイヤ自体は正常、ただ行ってみないと分からないところもあるのでダイヤ通りかどうか、若干遅れる可能性との返事が。それでも、駅の表示は通常通りのダイヤでしたので、予定通り只見線を撮りに行くことにしました。

 

只見線は、会津若松発では1日に7本しか走っていません。しかも、6時台、7時台に1本出た後には、13時台に1本があるのみで、次は17時台に2本、19時台、21時台しか出ません。会津若松着の方も似たような感じで、10時台の着の次は14時台がくるのみ、その後17時以降に何本かですから、何とも遠方からの撮り鉄泣かせです。

 

とりあえず13:05に会津若松発の小出行き下りと、14:15会津若松着の上り、この2本だけが撮影チャンスのある電車と分かりました。レンタカーを借りまして、急いで撮影地へ向かいました。本当は乗りたかったよ・・・。昼食もコンビニですよ、会津若松まで来て。

 

撮影地は、とりあえず一番有名な第一只見川橋梁です。過去には「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」第1位、「雪景色のきれいなローカル線ベストテン」第3位にも選ばれた只見線の中でも、屈指の人気を誇る撮影地。

 

 

会津若松駅からだいたい車で40分、福島県は大沼郡三島町にあります。道の駅でみしま宿というのがありまして、その隣地が撮影スポットになっています。JR東日本様によって完全に整備されていますので、アクセスは抜群と言えます。

 

とっても有名なところですからね。ちゃんと整備されています。撮影地は川に近いほう・標高の低い方から順に、B、C、Dとあります。地震の影響か、単に年始にここまで来る人がいなかったのか、他には撮り鉄さんはいませんでした。

駅で言うと会津西方と会津桧原の間になります。橋梁の通過時間まで載せてくれているので便利。ちなみにダイヤ改正挟んでいますが、時間はこれと変わりませんでした。

ビューポイントへ行きました。息子が選んだのは一番高台になるDポイント。

 

列車が来るのを10分くらい待ちまして、いよいよその瞬間が。

来た!!!iPhoneカメラでズームすると画質が荒いので、とりあえずこの引きの絵を貼っております。紅葉時期や雪景色ではないけれど、十分に情緒がありました。アップで撮ったものもあるのですが、川面に映った列車が半分切れてしまっていて、ちょっと見せられる代物ではない・・・。

橋梁が名所なのはJRもよく分かっているので、すんごく徐行してくれます。ありがたいですね。

 

お目当ての列車が撮れてまず一安心。落ち着いたところでDポイントにて記念撮影。

ちなみに、一番低いBポイントからの景色はこんな感じ。ここから望遠で撮ったらまた違った写真が撮れるだろう・・・。

 

14時台にここを通過して会津若松へ向かう上り列車が撮れたので、せっかくだからポイントを変えて下り列車を撮ろうという話になり。息子が選んだのは第三只見川橋梁でした。

 

高清水スノーシェッドという雪除けのトンネルがあるから、そこから撮ろうということで車を停めました。なお、このすぐ脇にちゃんと停められるスペースがあります。スノーシェッド内に停めたのではないのでご安心を。

川の向こう側、木々の間を抜けて列車はやってきます。

そしてこちらも撮影の瞬間です。

逆光なのが難点でしたが、うまく撮れました。

川を渡るときに、警笛を鳴らしてくれました。警笛の音はなぜか神々しかったですね。川や山々に囲まれた空間に、冷たい空気の中に響き渡っておりました。ニンさん曰く「こういうのをサービス警笛って言うんだよ」。

橋梁の途中では、止まるか止まらないかくらいのスピードまで減速します。なので非常に撮りやすい。

 

一仕事を終えまして息子もにっこりです。

我々が帰ろうとした際、下からものすごい勢いで上がってくる車がありました。どうも見ていると撮り鉄さんの様子。たぶん第一只見川橋梁でこの列車を撮った後に、列車を追いかけて第三橋梁まで来たけれど間に合わなかった、ということでしょう。そうですね、これは間に合わないですね。列車が通過したことを知って、その人はまたものすごい勢いで列車を追いかける方向へ走っていきました。

 

基本戦略として、今回我々が採ったような方法の方がいいと思いますね。会津若松に向かう上りが先に来ますので、会津若松から近いポイントで撮る。その1時間後に小出方面に向かう下りが来ますので、只見の方面、会津若松から遠い方のポイントで撮る。それならあまりバタバタせずに撮影できると思います。

 

撮影を終えて、あとはフリーで磐梯山近辺でも写真を撮って帰りました。

猪苗代駅では野口英世の等身大のパネルと一緒にも写真を撮りました。昔の人だから当たり前かもしれませんが、野口英世身長150ちょっとしかなかったんですね。

磐梯山をバックに1枚撮りました。もうちょっと晴れていると良かったのですが。それでも夕日に照らされて黄金色に染まる列車が美しい。

 

このあと、レンタカーを郡山で返しまして、また埼玉へと帰っていきました。ニンさんの疲労の色が濃かったので、新幹線使いました・・・。夕飯を食べて家に着いたのは夜8時。ニンさんよく頑張ったと思いますね。

 

今回、会津を訪問したのは大学生以来でとても嬉しかったです。とはいえいくつか反省点がありますので書いておきましょう。

 

まず1つ目は、とにかく1泊にすべきだったことです!会津若松まで行ったのに何も観光できなかった。会津若松にはたくさん見どころがあります。1つも行けませんでしたからね。

 

撮り鉄という意味でも1泊2日の方がいい。というのも、只見線も磐越西線も本数が少ないので。ほぼ撮れたのがこの3枚ですべてになってしまった。1泊2日であれば、もう少しポイントを変えて違う列車を撮るとか、違う路線も撮る、乗るといったことができたと思います。

 

第三只見川橋梁のあのポイントは午後だと逆光になるので、できれば午前中に撮るのがいい。午前中に撮るとなると朝の通勤時間帯の列車になるので、必然的に1泊2日にしたほうがいいということになります。

 

2つ目、時期的なもの、それから天候は考えたほうがいいということですね。有名なポイントとはいえ、やはり今回のように雪景色でもなく紅葉時期でもないとなると、せっかく撮影した写真もちょっと華がありません。まあ紅葉時期や雪景色になっていたら、人も多くてちゃんと撮れたかどうか怪しいところではありますが。

 

3つ目、撮り鉄なのか乗り鉄なのかをはっきりさせることです。今回東北本線も磐越西線も、ニンも僕自身もあまり乗ったことが無かったのでよかったですが、そうでないと埼玉-郡山という東北本線はあんまり味気がありません。撮り鉄がメインであれば、本人がどう思うかはありますが、車で夜中に会津まで行ってしまうほうが本当は良かったかもしれません。

 

それにしても、実際iPhoneでではありますが撮り鉄参戦してみて、結構難しいなぁと思いました。単に景色や車両を絵に収めるにしても何を狙うのかをちゃんと考えないと、「な~んか違うんだよな」という感じになってしまいます。なので、今回自分が撮った写真も、個人的には満足していません。


僕は撮り鉄ではないのでこの道を究めるつもりはありませんが、ニンさんの持っている写真や写真集などもパラパラ見てみて、今後何かを撮るときにはもう少しマシな写真が撮れればと思います。

 

ま、何にせよ次は会津に家族で泊りですな。会津若松でゆっくりしたいです。