趣味や境遇が似ている人が共同生活する新しいタイプの「シェアハウス」が東京都内などで増えている。居間や食堂を共有するシェアハウスは若い世代を中心に
人気があり、都内でも急増している。入居理由も家賃の低さだけでなく、他人との関わりを持ちたいなど多様化しており、開発業者も新しい需要をとらえようと
知恵を絞る。
安田不動産は3月、東京都港区の地下鉄白金高輪駅近くにアウトドア好きのためのシェアハウス「TENTMENT」を開く。企業の寮として使
用されていた建物を改装し、約50室を用意した。標準的な居室は約9平方メートル。風呂やリビングなどは共同で、家賃は光熱費などを含めて月8万5000
円程度とする。
屋上でテントがはれるほか、ビルの壁にはフリークライミングの一種であるボルダリングができる設備も用意した。入居者が所有するテントやスキー用品など高額で収納に困るアウトドア用品を共有できるといった利点もあるという。
昨年、港区に開業した約100平方メートルの農園がついたシェアハウス「元麻布農園」では現在20~50代の12人の男女が暮らす。農家が農業や田舎料理の指導に訪問するほか、農園の一角で農業を学べる。
不動産業のストーンズ(川崎市)は3月1日、東急田園都市線高津駅から徒歩5分の川崎市にシングルマザー専用のシェアハウスをオープンす
る。建築士や保育所の経営者らが企画。8室を備え、階下には小児科が入る。住居には週に2日、子供の面倒を見てくれる人が訪れる。入居者同士で保育園のお
迎えや休日の育児を分担できる。家賃は9万円程度を予定する。
インターネット上でシェアハウスのコンセプトを投稿して仲間を募るサイト「コリッシュ」も誕生。サイト上には「プログラミングが学びたい」「健康的にダイエットしたい」など多様な希望が並び、個性的な物件情報も紹介されている。