今年の2月にフジロックへのクラフトワーク出演が発表される。
驚いた。
そして「フジロックか~」と頭を抱えた。
サマソニだったら、気軽に行けるのにと思った。
ギリギリまで、迷い続けた。
それでも、行くしかないなと決めた。
大きい野外で音響に定評のあるフジロックのグラスステージで見たかった。
フジロックに入場してグラスステージ確認。
ステージをはみ出した(後方の森など)大規模な
プロジェクションマッピングができるような機材を探したが、
それらしい物が見当たらなかった。
というわけで、最近クラフトワークが海外でしている
そういうわけの分からないスペシャルな演出は
無さそうだなと判断する。
6000円もするクラフトワークTシャツ着ている若い女性が
けっこういてびっくりする。
どのラインから、ファンになるんだろうか?
わりと前方に待機。
前のアーティスト終了。舞台転換開始。
スタンディングエリアが、ガラガラになる。
すこし心配になる。
みんな見ずに帰るのかなとか。
テーブル4台が後方から前に台ごと出てきて大歓声。
同時に、後方のバトンが降りて幕が外されスクリーン(かモニター?)が準備されていく。
チェックでテーブルが緑色に光って大歓声。
テーブルとスクリーンの下とが同じ色に光って大歓声。
同期や映像のチェックか?
いちいち変化点があるたびに、いいリアクションがあるので笑えてしまう。
好きな人が集結している感があってただ待っているこの時間もとても楽しい。
(高齢のクラフトワークファンはわざわざフジロックまで来るのかとすこし危惧していたが。)
中高年だけではなく、若い人もたくさんいることにびっくりする。
近くにいた20歳前後の女子がクワフトワークの詳しい話をしていてびっくりする。
こんな若い人達が50年前の曲を聴きにくるのか。
おじいちゃんのライブを見にくるのか。
開演時間が近づくにつれてスタンディングエリア入場規制。
安心する。
自分から見える範囲だけだが、遥か後方まで人だらけになっていてびっくりする。
みんな帰らないんだとびっくりする。
クラフトワークにこんなに人が集まるんだとびっくりする。
というか、こんなに大勢でクラフトワークを見るのかとびっくりする。
過去一か?
(2014サマソニのマウンテンステージトリの時は、
裏のマリンステージがクイーンだったので、パンパン感は無かった。)
開演10分前、例の電子音SE開始。
大歓声。
ナレーション、大歓声。
1曲目「ナンバーズ」、大歓声。
登場、大歓声。
そして、いきなり映像トラブル。
サイズがスクリーンとあってなくて、全体が表示されないなど。
あ~またトラぶってんなとニヤニヤしてしまう。
というか、なぜトラブルが頻繁に発生するんだろうと不思議に思ってしまう。
音、特に低音部が以前のライブとは違う印象を受けることが多々。
音響がどうのこうのよりも、音源の時点で過去と違うんじゃかなという印象を受けた。
曲にもよるが、ファットな感じになっていた印象。
(クラフトワークの音響に対するフジロック来た方の反応を見ると、
好評だったみたいで、その点は良かったかなと思う。)
曲によって体感で感じる音量(特に低域)の差を感じる。
自分的に低音最強は「マン・マシーン」だったかなと。
アレンジが前回の来日以前のものとは細かいところで、
違うなというところがあり。
何がどうとかはあれなんだけど、何か記憶と違うなという瞬間はいろいろ感じた。
アレンジが変わった可能性もあるけど、
前はここで音があったよなというところで、鳴らなかったり。
あれがミスなのか、トラブルなのか、なんなのかよく分からなかった。
「Pocket Calculator→Dentaku」は残念ながら短くなってしまった。
教授へのコメントは、ギリ想定内だったけど、
「戦メリ」が、ながれてきた時は、さすがにびっくりした。
更にほんのすこしだと思ったら、けっこうがっつり演奏したので、更にびっくりした。
「Boing Boom Tschak」がながれてくる。
(1時間30分は、やはり短く感じた。2時間サイズで見たかった。
「コンピューターラブ」とか「プラネット・オブ・ビジョンズ」とか見たかった。)
子供のころ、YMOの米国盤ファーストの帯の「クラフト、ワークが脱帽」で
なんのことやら分からないけど、「クラフトワーク」という単語を認識して。
その後、レンタルレコード屋の閉店セールで
「コンピューターワールド」という黄色のジャケットのレコードを安く買って。
それを聴いて、「YMOより凄い」と感動して。
以来、ずっと聴いてきた。
来日公演の最後が近づいてきたなと感じる。
これで、最後だろうなという思いが強くなっていく。
そして最後、ラルフさんがお辞儀をして、ステージから去る。
その時は、心の中で、ただただ感謝でした。
あ~終わっちゃったな・・・。