こんばんは
りおです

「あなたを護りたい」 こちらは久しぶりの、きんぎょさんの作品です

そばにいる事は出来ないけど、想いはそばにいたい…そんなウンスの想いがとっても素敵なお話でした

ヨンにとってはどんなお守りより、ご利益がありそうですね


本日のテーマ写真:




イムジャが風邪をひいた。
最近、夜な夜な何かをしているのは分かっていたのだが、何を言っても聞かぬお方。危ないことをしている訳でもなさそうだし
何よりも俺に気付いて欲しくなさそうだったので放任しておいた。

ゴホン、ゴホン・・・

閨にイムジャの咳き込む声が響く
熱は差ほどではないのだが、咳が苦しそうだった

「イムジャ、今日は典医寺は休まれよ。私も今日はチュンソクに頼んで休みを取るので大人しく寝ていて下さい」

いつもの元気がなく、俺を見つめコクコク頷く。枕元に水を置いて俺は家を出た

外でいつものように待機していたテマンが
「い、医仙様は、だだ大丈夫ですか?」
最近は吃ることも少なくなったのに慌てると出てしまうな。
テマンが心配で俺に話しかけてくる。
「大事ないが、買い物を頼まれてくれるか?」テマンに銀子を渡し、市での買い物を頼んだ。

兵舎に着くと、チュンソクが待っていた
「おはようございます。大護軍」
いつもと変わらぬ挨拶を交わし俺から用件を伝える
「了解致しました。万が一、火急の用があった時にはお屋敷に伺いますので、医仙様に付き添われていて下さい」
「すまぬ。」
俺は一言いってその場を後にする。


屋敷に着くまで頭の中で考える
・・・イムジャは夜な夜な何をしていた?
火鉢に身体を摺り寄せ、何やら作っていたようだった。
明る日は、書き物をしていた。
失敗した紙を俺にばれない様に隠していたのも知っている。

・・・何を作っていた?

結局、答えが出ないまま屋敷に着いた。


「イムジャ・・・」
小声で閨を覗くと、あの方はスヤスヤと寝息を立てて寝ていた。
きっと、昨晩は寝れなかったのか。
足音を立てずに寝ているイムジャの横に座る。
朝は咳き込んで苦しそうだった顔も、今は穏やかだ。
俺はそっと顔に掛かった髪の毛を撫でる
いつもなら、甘い声で俺の名を呼んでくれるその唇に重ねるのだが、そっと頬にくちづけをした。


どのくらい時が経ったのだろう。
もう昼時か。
イムジャが目を覚ました。
「ヨン、ごめんなさいね。昼餉の用意しなきゃ・・・」
立ち上がろうとするイムジャの肩に手を掛け布団に押し戻す
「イムジャ、大丈夫です。テマンに買出しに行かせました。
それで食事をしましょう。運ぶのでそのままに。」
イムジャを残し、部屋を後にした

しかし、部屋に戻ると姿がない。
俺が支度しているその隙に、イムジャは別の部屋へ行ってしまった。・・・どうして、じっとしていられないのか。
いつものことと分かっていても、せめて体調が悪い時くらいは、言うことを聞いて頂きたい。俺の心配の元だ。
心の中で深い溜息をついた。

「ヨン・・・」

振り返ると、イムジャが後ろ手に何やら隠して戻ってきた。
俺が怒っているのが分かるよう声色を変えて「座って下さい」と
言うと、俯きながら座った。

「ヨン・・・これ。」

少し俺の気持ちに気がついたのか
申し訳なさそうにそっと俺に小袋を差し出した。
藍色のその小袋は手のひらに納まった。

「これは?」そう問い掛けるとイムジャは口を開いた

「・・・御守りよ。今で言うお札みたいな物かしら。徳の高い僧侶様が書いた訳でもないけど。私の想いが入ってるの」

そっと小袋を開けると小さな紙が出てきた

당신의 건강과 승리를 기원합니다

무사하게 귀환 할 수 있는 일을 기원합니다

사랑하고 있습니다

유은스


天界語で何やら書いてある。

「本当なら漢字で書かなきゃって思ったけど、ハングルで書いちゃった。あなたにしか伝わらないように・・・」

「して、この意味は?」

「一度しか言わないから。」

あなたの健康と勝利を祈ります
無事に帰還できることを願います
愛しています

ユウンス

思わずイムジャを抱きしめた。
俺のために・・・
熱い気持ちがこみ上げてきた。
なのに・・・俺は・・・
俺は耳元で
「ありがとう・・・ウンス」
これが精一杯の言葉だった


ヨン、私は亡くなったメヒさんのように
あなたと一緒に戦場に立てない。
あなたを護りたくても
どうすることも出来ない時がある。
だから、せめて想いだけでも傍にいさせて。
心の中でウンスは自分の気持ちを
チェヨンに伝えた。

俺は先程の紙を折りたたみ、小袋に戻す。
そして懐にそっと仕舞い込む。
イムジャに護られている・・・
きっとこれからも、この先も
あなたを護り、この守りが俺を護ってくれるであろう
俺だけの護り神はあなたなのだから。

「さぁ、咳も治まった。昼にしましょう」
俺はいつもよりきっと明るい顔をしているのか、イムジャが微笑むから、俺も微笑みかえした。
これが幸せなんだと噛締めた瞬間だった



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*ぬくぬくへの道(序章編)がある事を私自身が忘れてました

「ウンスの取り扱い説明書」
ぬくぬくへの道 目次
※連載ものです、順番にお読みください

0.ぬくぬくへの道(序章編)
1.ぬくぬくへの道1
2.ぬくぬくへの道2
3.ぬくぬくへの道3

※ブログを始めたばかりの時に書いたのが0~2です。その後、数か月も放置してしまい、3からまた書き始めました…。文体がちょっと違ってしまっている気がしますお許しあれ

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本日のテーマ写真:


イムジャの想うままに…
して差し上げたい



相変わらずウンスの心臓は、まるで早鐘のように、ドクンドクンと、激しく音を鳴らして鼓動していた

落ち着かなくちゃ、とにかく落ち着かなくちゃ。ウンスは、何とか冷静を取り戻そうと、懸命に意識を整える

あの人に、変に思われちゃうよね

はぁ、このままじゃ…完全に、挙動不審な怪しい人になっちゃうわ

今日その扉の向こうで、二人で朝まで一夜を共に過ごす

それも寝台は1つだった

そんな事を考えるだけで、頭からすぐ湯気が立ち上り、変な事ばかり考えだしちゃう

ダメよ、ダメ。これ以上、余計な事は、考えない方がいいのよ

ゆっくり歩いたつもりが、その前に辿りついてしまった

部屋の扉の前で、ウンスは顔をふるふるっと振って、次から次へと浮かぶ、余計な考えを払い落とそうとする

唇をキュッと噛みしめ、今にも爆発しそうな心臓を、服を持つ両手で押さえつけて…

ウンスは、恥ずかしさを隠すように、顔をくしゅっとさせて、もう一度大きくため息をつく

漏らした吐息が、かすかに震えていた

やだ、私、息が震えてるじゃない

あぁ、困ったわ。もう30歳半ばにもなって、私はどれだけ緊張しているのよ

あの人を目の前にして、普通に振舞えるか自信がない…どうしよう…

だけど、これ以上待たせるわけにも行かない。先延ばしにしたって、どうにかなるものじゃない

よしっ!
なるようになる!

気合よ、気合!
ウンス、ファイティン!

ウンスは、アジャ、アジャ、ファイティン!そう自分に気合を入れ、片手をすっと差出し、扉に手をかけた

しかし、ある事をはっと思いついて、たった今、開けようと差し出していた手を、すぐ引っ込めた

この恰好、変じゃないかな。この日のために…あの人に気に入ってもらえるかなって選んだこの夜着

可愛いって思ってくれるかしら

ウンスは今度は、襟元に指を差し入れ、夜着の袷を整えて、さらに裾をピッと引っ張って、気合を入れなおす

現代だったら、初めての時は、きっと…どんな下着にしようかな何て、すっごく悩むんだろうなぁ

やっぱり初めては、白?ピンク?とかね

派手な濃い色は、イメージ良くないから、駄目だよね?とか…

私が持っていた下着のコレクションと言えば…あぁ。ダメね…全然。まったくその時、向きじゃないわ

下着はちゃんとした、いい物を着けたかったから、お金もかけてたし、自分なりに結構こだわりがあった

だけど、ピンクとか白とかっていうよりは…紫とか、黒とか…いかにも女の子、女の子したのは苦手だったから

くすくすっ。私が、ソウルにいたとしても、多分…お店に可愛らしいのを、買いに行く羽目になったわね

そう、夜着…。

すっごい、悩んで買っちゃった

やっぱり定番の、ピンクかなって思ったけど、やっぱり私の柄じゃない

気恥ずかしくって無理

結局は、シックなのにした。淡い薄紫の地に、上品な感じの。銀糸の刺繍が入っているものを選んだの

でも、私が、あまりに長い時間、真剣に悩んでいるものだから、お店の人が、新婚さんですかって…

くすっ。そう、聞かれちゃった

新婚さんかぁ…

「新婚」その響きが、嬉しくてくすぐったくて、「まぁ。そんなものです…」って答えてしまう

でも、あながち、間違いじゃないわよね?

おまけにお店のアジュンマったら、恥ずかしい事を言うもんだから…

「あんた、どうせすぐ脱がされちゃうんだから、そんなに悩む事もないんじゃないの?」だって…

アジュンマに、そう言われた私は、火が出るんじゃないかと思うくらい、顔を真っ赤っ赤にした

くすくすっ。

ここでは、その日のために選ぶのが、下着じゃなくて、夜着だとはね。何だかおかしいわ…

でも、もし…そんな事考えているのが、私だけだったら…。私って、馬鹿みたいよね

あの人は何も考えてないのかな?

私ひとりで盛り上がっちゃって…だとしたら、すごく恥ずかしい…

高麗では、ソウルとは、違うのかな?婚儀の日がはじめてなのかな?

今日なのかな?違うのかな?…

「高麗では、そのいつするの?」

そんな事、面と向かって聞くことも出来ないじゃない。女の私から言うなんて、さすがの私でも無理

だから、念のためよ、念のため!

そして、ウンスはついに意を決して、扉をガラリと開けたのだ


はぁ…

俺は今宵どうすれば良いのだ?

「天界では…その…いつ致すのか」

そう、イムジャに面と向かって、はっきり聞く事が出来れば、どれほど楽だろうか

俺とて、この日まで、逸る気持ちを、何とか自制し、耐えてきた

まだ駄目なのだと言われれば、このように、淡い期待に胸を躍らせずともよい

四年もの長い間、待ったのだ。たかが、後少しの辛抱ではないか

それがイムジャの願いとあらば、待つより他あるまい。そのくらいの覚悟は、持ち合わせておる

イムジャと再会し、今日この日まで…

イムジャと寄り添い、抱きしめ、その赤く潤んだ唇を味わい…

あなたの心と体から感じるその温かな熱に、俺はすっかりのぼせきってしまった

思考が自制しようと懸命にもがいても、欲情する本能は、一向にとどまる事を知らぬ

その想いは、止まるどころかむしろ…日に日に、ふくらみ続け増していくようで…

そんな自分に戸惑いを覚えながら、何度、熱く火照る己を、イムジャに気取られぬように、誤魔化した事か

持て余した熱を抱えて、また、たった一人、夜を迎える日々

だが、以前とは違う

独り虚しく、その余した熱で、胸をじりじりと焦がすだけではない

翌朝になれば、またイムジャ、あなたの笑顔を見る事が叶う

イムジャの笑顔を見つめ、その声を聞き、共に笑い、あなたに触れ…

そんな、やりどころのない熱でさえ、心地良くさえ思える

じれったい想いが、俺をくすぐる。そのもどかしい程の、じれったさにすら、胸が高鳴って…

このような馬鹿な事を思っておるのは、俺だけなのだろうか

イムジャは何とも思ってはおらぬのか?

だとしたら俺は、本当に情けない男だ

自らを制する事もできぬとは…

今ですらこれだ

ふっ…この先が思いやられる。チェヨンは自嘲の笑みを浮かべる

それにしても遅くはないか?

様子を見にいくか?

いや、女人は何かと、整えるのに時間がかかるのだろう

いつぞやのように急かして、機嫌を悪くされては敵わぬ…

もう、何度ついただろうか。数え切れぬほどのため息

またチェヨンは、大きくため息を落とした

ガタンと座っていた椅子から立ち上がり、部屋の中を行ったり来たり、うろうろと歩き回る

何かを考えていないと、不埒な思いが、すぐに脳裏を占領する

湯殿で聞こえてきた、ぴちゃん、ぴちゃんという水音が、思い浮かぶ…その、湯けむりの中、イムジャの白い躰が…

ぐらりと揺らぐ思考にハッとする

なっ、俺は何を考えておるのだ

ならぬ、ならぬ…

チェヨンは、雑念を振り払うように、目をギュッと瞑って、頭をブルブルっと振った

よこしまな思いから、何とか、意識を切り離すように、何か違う事を考えねばと、また部屋の中を歩く

そう、あの方は、父上、母上とも、二度と会うことは叶わぬのだ

イムジャは天界を捨て、俺と共に生きて下さると、そう決意して下さった

ただ、一心に俺の元に帰る事だけを…

100年も昔の荒んだ場所で、ここにお戻りになる事だけを願い、たった一人でお過ごしになった

イムジャは、今まで生きてきた世界を捨てて、この高麗の地に、骨を埋める覚悟をなさった

その想いがどれほどのものだったであろうか…そう考えるだけで、胸が締め付けられ苦しくなる

その決意をされた時の、イムジャの心痛な胸の内は、計り知れぬ…

だがイムジャは自ら、この地に留まる事を選ばれた。この俺の隣にいる生涯を、選んで下さった

さすれば、イムジャのその想いを、俺の身勝手な欲望で、壊したくなどない

一度たりとも、あなたをこの胸に抱いてしまったら、その事を知ってしまったら…きっと俺は…

その後は、どれほどあなたが懇願しようが、止めて差し上げる事など出来ぬだろう

間違いない。どっぷりと溺れちまう

そしてきっと…

俺には余裕などない

イムジャの気持ちを考える事など出来ぬほど、自分をぶつけちまう

そんな姿が容易に思い浮かぶ

だからせめて、イムジャを知る前に…俺が冷静な判断が出来るうちに…

イムジャの気持ちを知る事が出来れば…

馬鹿な…

このように、うじうじと気にするくらいならば、婚儀まで待てばよい。そう思われるやもしれぬ

たかが、後少し。されど、後少しなのだ

その、たった少しの時間すら、

俺にとっては、

耐えかねる………

しかし、女人にとって婚儀というのがどれほど大切なものか

それを誰よりも俺が分かって差し上げろと、叔母上が、俺におっしゃった事も、分からなくはないのだ

もし、天界では、婚儀の日までその日を迎えぬ事が常ならば、

イムジャの想うままにして差し上げたい

無理などさせたくない

はぁ…俺はいったい
今宵どうすればいいんだ

それにしても、イムジャはまだ湯あみから戻らぬのか?時間がかかると言っても…遅すぎやしまいか?

やはり、イムジャに何かあったのでは?

湯殿に入ってから既に長い時が過ぎた。まだ戻らぬウンスに、チェヨンは苛立ちと、困惑を高めていた

先ほどまで、部屋で悶々としていたチェヨンも、あまりの遅さに、何かあったのかと心配が募りだす

やはり、遅すぎる

様子を窺いに行こう

そしてチェヨンは、ついに意を決して、扉をガラリと開けたのだ




  湯殿から、部屋の扉まできました。相変わらず歩みが遅くてすみません(笑)

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こんにちは
りおです

有効投票数
131票
またまた、たくさんのご応募ありがとうございました

アンケート結果発表

結婚後の二人(ウンス→チェヨン)
を何と呼ぶのが萌える?


本日のテーマ写真:


慶昌君にギュされこの笑顔
二人の絆がうかがわれます


以前、ヨンァとヨナどっちなのかなぁって思っていたら、韓国語に詳しい方より、チェヨンの場合はヨナは間違いと教えて頂きました

そして、先日見ていた、シンイ7話で、なんと、慶昌君ママが、「ヨンイヌン ケンチャンケッソ?」と言っていたのです

ヨンイって何?って思って、またinyonさん所に押しかけてしまいました。

そしたらとってもわかりやすい、説明を記事にしてくださって、何故、「ヨンァ」なのか、何故慶昌君ママがヨンイヌン…と言ったかが分かります

================
inyonの小部屋
「ヨンイ」ってなあに?
*なぜ、ヨンァなのかもわかります
inyonさんが丁寧に教えてくれています
================

それで、やっぱりドラマ中では、ウンスちゃんはずっとタンシンが中心。最後までヨンァは呼んでないのではとの事でした

ラブラブになってからも、タンシンなのね。あとは、チェ・ヨンssi、パートナー、サイコ、テジャンが数パーセントずつかな?

アンケートにタンシン入れるべきだったかしら…。でも、お話だと、タンシンだけだと書きづらいかも…

「ヨンァってばぁ」を「タンシンってばぁ」だと、何だかしっくりこない…でも、実際の、ヨン&ウンスは、再開後も、「タンシン」が多いかもしれませんね

*ちなみに、タンシンは、「あなた」

당신(タンシン)は、夫婦でお互いの呼び名として使えるし、知り合いの関係ではなくても使えるとの事です(引用:韓国語辞書(ケイペディア)


ヨンァ
(92票/70.2%)

最後に小さい『ァ』がつくと甘えてる感じで好き
甘えた感じがイイ(^^)
甘えた感じでかわいい!
これが一番親しげでいいかな
ラブラブな、二人をイメージしやすい
私的にはヨンァがしっくりきます。
可愛い感じが、しませんか?

ヨン

(30票/22.9%)
ヨンが年下だからね。
名前が良いです!!

ヨボ

(7票/5.3%)

その他

普段はあなた。たまにヨン。甘えたり閨ではヨンァ
普段はタンシン、閨ではヨンァ。


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アンケート回答のお願い

「ミノ君ファン?チェヨンファン?」
投票数100件でたら一度集計します。只今74票なのです。より正確な、集計結果をだしたいので、100票越えたいと思っております。何卒、ご協力ください


本日のテーマ写真:
ついに画面キャプをマスター♪
始めての作品です



光を放つ男、チェ・ヨン



こんばんは
りおです

ずっと重い腰があがらなかった、シンイの動画のキャプチャーに、挑戦したところ、これが思いのほか簡単にできちゃいました

最下部に、初キャプ画像つけたのでよかったら見てみてください。

チューするテジャンは、本当に、チュンソクめが入ってくる超直前。ウンスの唇完全にロックオン状態のショットです

簡単にそのソフトで連写も出来るようで、連写もやったのでペラペラ漫画テジャンもやっちゃいました

そして、今日の動画もまた、覗き見風…めっちゃレアなテジャンがたくさん見れます

他に、こういう、レア動画、ご存知の方いませんか メッセ等で教えて頂ければ嬉しいです



【動画の引用元:YouTube】
http://youtu.be/I2qrvfqNhPk




りおの初キャプ公開
動画をスクリーンショットしてみました






自然体のテジャンに萌え萌えだったという方…どうぞポチッとクリックの協力宜しくお願いいたします。




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こんばんは
りおです

短編のつもりが、思いのほか長文になってしまいました…。昨日、久しぶりにシンイを見てて、7話でした。

「血の匂い」がテーマだったので、そんな匂いのお話を書いてみました チェヨンの匂い嗅ぎたい”そんな、乙女?の皆様の声をお待ちしております(笑)

りおは、高校時代、放課後のリコーダーならぬ、放課後の柔道着に、お付き合いしたことがあります。

私じゃないですよ
あっ、友人の話です ホントヨ。




本日のテーマ写真:


あの人にあげようかな



まだかな~。遅いなぁ~

ウンスは布団の上にうつ伏せて、顎を支えるように肘をつき、一人チェヨンの帰りを待っていた

今日あたり帰るだろう。そんな噂を耳にした。そのためウンスは、仕事を早々に切り上げて、夕方には屋敷に戻ってきていた

せっかくあの人が、好きな食事も用意したのに、どうしちゃったのかなぁ~?

携帯電話やメール1本で、簡単に安否や所在を知る事が出来る。ソウルにいた時は、その有り難さに、気づこうともしなかった

しかし、夕方になっても、夜になっても…チェヨンは一向に戻ってこない

結局はその夕飯も、一人で食べる事になって、ウンスは寂しくて悔し紛れに、チェヨンの分まで、一人で全部平らげたのだった

あぁ、お腹が苦しい…食べ過ぎちゃった。呆れるよね?だって、ヨンァが帰ってこないからよ。勿体ないもの

もうかれこれ、2週間も会ってない…

チェヨンは、ウダルチ数名を引き連れ、国境近くの視察のため、2週間ほど前に、ここ開京を立っていた

今日の夜には、きっと帰って来るって思っていたのにな…

違うのかな、明日なのかなぁ~?

ウンスは支えにしていた腕が疲れて、ふ~と大きくため息をついて肘を外すと、布団の上にぱふっと、左の頬をあてるように寝転んだ

あ~あ。一人で寂しいな…

あの人と1年も会えなかった事もあったのに…。たった2週間が、こんなにも長く感じるなんてね

私も甘ったれたものね

普段は狭い、狭いとあれほど文句を言っている寝台が、今はとっても広く思えちゃう

しーんと静まりかえる部屋からは、自分がつく、ため息の音しか聞こえてこない

チェヨンがそこにいない事を、余計に実感させられて、ウンスは寝台の上で、悶々と想いを巡らせていた

何度も、庭の外に視線を向けたり、戸口を覗いてみたりするものの、そこには人の影すらない

やっぱ、帰ってこないわよね

ふとした出来心で、ぽふっと、チェヨンの枕に顔を埋めてみると

鼻先をふわりと掠める様に、今か、今かと待ち焦がれる、その人の残り香を感じた

あぁ、ヨンァの匂いがする~

懐かしさすら感じる

思わず大きく深呼吸して、チェヨンがその枕に残した匂いを、くすぶる胸元に吸い込んでみた

いい匂い

私はあの人の匂い、好きなのよね

そう思うと同時に、昔、自分がチェヨンに言った、その言葉が思い返された

「血の匂いね…」

ふふっ。そんな事を言った事もあったのよね…今でも、やっぱり血の匂いは、そう消しきれるものではないけど…

私の、この手も同じだわ、医者の手。あの人とは違うけど、やっぱり鉄っぽい匂い。血の匂いが染みついている

私たちは結局、似た者同士だ…

「この花が、あなたの血の匂いを消してくれるわ」

冗談半分で言ったその言葉を、あの人はきっとすごく真に受けて…ずっと瓶に入れて、大切にしていた

くすくすっ。可愛いところあるのよね

そして、あの人の本当の匂いを、私は知ったの…血の匂いの奥に隠された、本当のあの人の香り

ふふふっ。きっと、私だけよね。あの人の匂いを知っているのは…

そう思うと、自分はチェヨンにとって特別な存在。そんな風に思えて、何だか鼻が高い、誇らしい気分になる

寂しかった胸が、少しだけ慰められ、小さく弾む

ウンスはまた布団に顔を伏せ、チェヨンの枕に思いきり顔を埋めると、もう一度、その匂いを大きく吸込んだのだった

チェヨンの姿を思い浮かべ、目をキュッと瞑り、うっとりとした気分で、鼻孔に残るその香りに酔いしれる

いい匂い。ヨンァの匂いだぁ…

早く会いたいなぁ
早く帰ってこないかなぁ

ウンスは、チェヨンのいない寂しさを紛らわせるように、何度も深呼吸をしながら、待ちくたびれた心を安らげた



「イムジャ、何をしておるのだ…」

突然どこからから、知ったはずの声が聞こえてきた

えっ?嘘…

はっと、身を起こし戸口に目をやると、あれほど待っていたはずの、夫チェヨンの帰りにウンスはぎょっとする

「やっ、ヤダ。ちょっ、あなた何で、もう帰って来たのよ」

とっさに、身を起こし、慌てふためく。そして、動揺する気持ちが、思ってもいない、おかしな言葉を誘った

「何の事です、それは」

チェヨンは、いきなり何を言うのだと、眉を寄せ、怪訝そうな視線で、ウンスを見つめ返した

「あっ。そっ、そうじゃなくて…」

嘘でしょと、何度も瞬きをし、口をぱくぱくとさせるウンス

「そもそも、そんな所で、何をやっておるのです」

やっ、やっぱり、見られてた?

「えっ?あっ…あなた、そもそも、どこから見てたのよ」

あれ程、待ちわびていた、チェヨンの帰宅のはずだった

ウンスは、見られたかもしれない…。その恥ずかしさで、泣きたい気分だった

「そもそも?俺の台詞です。そのような所に、ずっと伏せて…イムジャあなたは、いったいそこで何をしておるのだ」

やっぱり、見てた?

はぁ…そうよね。明らかに怪しいわよね。恥ずかしい…どこから見ていたんだろう…

「えっ。あはは、別に何でもないわ。ほっ、ほら眠くて、うつら、うつらとね…」

俺の帰りを首を長くして待ち、喜び飛びついてくるかと思えば、俺の枕に顔を埋めさせ、イムジャは布団に伏せておった…

その上、何だ。イムジャのこの態度は

俺に見られた事をやけに気にかけ、気まずそうな顔をし、激しく動揺しておるとは

明らかに様子がおかしい。俺に、見られて、何かまずい事でもあるというのか?

イムジャは、何か隠しておるな…

チェヨンは、慌てふためくウンスの顔色をうかがう様に、眺めまわすと、顔に戻した視線で、何をしていたのかと責めるように、ジロリと睨み付けたのだった

「たった今、戻りました」

たった今?じゃぁ、たいして見られてないのかな?

「あはっ…おっ。お帰りなさい」

まぁ、良いと。気を取り直したチェヨンが、にっこりと微笑みかける

「イムジャ、久しぶりに戻った夫を、抱きしめてはくれぬのですか?」

あっ、そうだったと。難を逃れた事に、ほっとしたウンスが微笑み返す

慣れた手つきで、差し出された鬼剣を両手で受け取ると、いつものように壁にかけて

ちょこんと、背伸びをし、愛しい夫チェヨンを、ギュッと抱きしめた

にっこりとお互い微笑みあって、そっと押し当てるような、口づけを一つ落とした

ヨンァ。匂いの主ね
本物が帰って来たわ

あら?

ウンスは鼻をクンクン、とさせて、チェヨンの匂いを嗅ぐと、いつもと違う違和感を感じる

帰宅が遅い時や、返り血を浴びた後は、ウダルチの兵舎で、水を浴びて帰って来る事が多かった

あら、ヨンァ…?

「んん?」

ウンスは不思議そうな顔をして、また鼻をクンクンとさせる

突然の、ウンスの行動を不思議に思う

「なんです?」

「えっ」

「もしや、匂いますか?」

そう。ヨンァは、今日は、汗のにおいがする…。ウンスは、何の気なく、笑ってこくこくと頷いた

そのウンスの姿を見た途端、チェヨンが、目を強く張り、黒い瞳を左右に揺らがせて…

突然、がばっと、ウンスに背を向けて、部屋を出て行こうとする

えっ。

驚いたウンスが慌てて、追いかけて、数歩進んだところでチェヨンを引き止めた

「やっ。ちょっと、ヨンァ。どこに行くつもりよ」

「ゆっ、湯あみをしてくる」

「ええ??」

「離してくれ」

チェヨンはそのまま、掴んだウンスの手を振り切るように、戸口に進もうとする

あ、まさか…

くすっ…やだ

この人ったら気にしているのね…

くすくすっ

ヨンァって、案外、気にし屋さんなのよね

あの、血の匂いがするって言った時も、多分…とっても気にしていた…

もう、馬鹿なんだから

「やだ、そんな事気にしないでよ。ねぇ、こっちを向いて。せっかく久しぶりに会えたのよ」

ウンスは掴んだ衣の裾を、後ろからキュッキュッと引っ張って、甘えた声で乞う

そんな事、気にする必要なんてないのに

「んっ?んん~」

なかなか振り向かぬチェヨンを、ねぇ、ヨンァ…と再度、つんつんと引っ張った

その甘えた懇願に敵わぬと、小さくため息をつくと、チェヨンは諦めたように、そっと振り返った

「そんなに気にするなんて…」

「急いで戻ってきたので…」

「急いでくれたの?」

「思ったより遅くなってしまい、待たせておるかと思ったのです…」

少し困惑したように、唇をキュッと噛みしめるチェヨン。その困った色を浮かべた瞳を、悪戯に覗き込むウンス

冗談半分で、その場を紛らわせようとした

「私は、あなたの事だから、どうせ、この後、汗をかくだろうから良いだろ?とか言うかと思ったわ」

そう、ウンスは軽くふざけたつもりだった

ところが、ウンスから発せられたその言葉に、チェヨンは驚き、再び、目を大きく見開いた

イムジャは、帰って来た早々、なんという事をおっしゃる

腹の中で笑いがこぼれて、それと同時に、体の芯が奥の方から、ジンと熱くなる


「イムジャ。汗がこぼれ落ちるほど…?」

「え?」

「汗がこぼれるほど、何ですか?」

「へ…?」

「今は暑い季節ではない。っが…、この後、何故、汗が出るのだと?」

「はっ?」

「汗をかくには、激しく動き回らねば…」

チェヨンは意地悪い顔をし、ニタニタと顔を突き合わせる

「あっ!!やだ」

「疲れて帰った夫を、休ませても下さらぬとは。困ったお方だ…」

「やっ、違うわよ。やだ、そういう意味じゃない!!ねぇ、違うってば!そういう事じゃなくて」

ウンスの目と鼻の先に、顔を寄せて…

「イムジャ。では、どんなつもりだと?」

「ちっ、違うのよ。ただ、わっ、私は、あなたの匂い嫌いじゃないから…」

「嫌ではないと…?ならば、何故、あのように匂いを嗅いだのです」

「だから、今日はずっと、あなたの、匂いの事ばかり考えてたから…つい、戻ったあなたの、匂いが気になっただけで」

「えっ…?」

「あっ…」

「俺の匂いの事ばかり?ずっと?考えておったと。イムジャ今、そう言ったのか?」

ギャァ
やだ、やっちゃった…

嘘でしょ
えーん、しまった…

ユ・ウンス。
私は、何て事を、口走ったのよ…

私の馬鹿…
恥ずかしい

あまりの恥ずかしさに、その場に、居てもたってもいられなくなった

今度はウンスがくるりと、チェヨンに背を向け、1歩、2歩、その場から、しれーと、逃げようとする

しかし、抵抗むなしく、数歩進んだところで、後ろから、チェヨンの大きな両腕に、がばっと羽交い絞めにされた

「どこに行くのです?」

「離してよ」

「くすっ。イムジャ、気にする事などない。こちらを向いてくれぬか。久しぶりにお会いできたのです…」

「……」

「イムジャあなたは、俺の事ばかり、考えておったのですか?」

「……」

「俺の匂いを感じて…?」」

「……」

「先ほど、俺の枕に、伏しておったのは、もしや?」

「……もう…し…らな…い…」

「なんです?今なんと?」

「ヨンァの馬鹿!もう!知らない!」

「イムジャ…」

そういって、チェヨンはウンスをそのまま、壊されてしまうかと思うほど、ギュッと強く抱きしめた

あまりに強く抱きしめられた事にびっくりして、頭から火が出そうなほど恥ずかしくて、真っ赤な顔をしたウンスは、一瞬気を抜いてしまう

抱きしめられる腕に身を任せそうになり、はっと我に返った瞬間、チェヨンに、軽々と抱きかかえられてしまっていた…

「イムジャ、汗が滴るまで…俺の匂いを感じて…」

「ちょっと!やぁ!」

「疲れておるのです。しかし妻の望みを叶えて差し上げねば。褒美はイムジャの香りを、分け与えてくれ」

にやにやと、チェヨンはいやらしく笑うと、急くように大股で歩いて、ウンスを寝台に押し上げる

そして、二人を照らしていた、部屋の明かりが落ちたのだ


その数分後の事

「ちょっ、ちょっと。やぁ、あなた、きゃぁ。どっ、どこの匂い嗅いでるのよ!!!馬鹿、止めてよ!!!やだってばぁぁぁぁ!!!!」

先ほどまで、しーんと静まりかえっていたはずの部屋。そして、たった一人で、寂しく、広く感じた寝台から…

ウンスの、助けを求めるような、泣きべそ交じりの叫び声が、響き渡ったのだった




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