こんばんは、りおです

記事の公開時間を大体いつも0時にしていたのですが、23時ごろに変更しようと思います

思いの他、好評だったので調子に乗って完結篇を書いてみました

特に今回は、半分パロディですので、みんなの微妙な人間関係を楽しんでください

チェヨンしつこくね(?)っていうのは、気にしないでくださいね♪

ほらっ、ドラマでも根に持つって言ってたではないですか

チェヨンにならむしろ、私の事根に持って~って皆さんの心の声が聞こえてますので…


本日のテーマ写真:


イムジャはまた、
そのような余計な事を…


チェヨンの出仕

「あっ、ヨンァ、もういく時間?今日はちゃんと、外掛けを持って行ってよ」

「……」

「は~、冷えるわね。今日は、雪が降りそうなくらい寒そうよ」

ウンスは先に出仕する、夫チェヨンを見送るため、戸口の所まで出てきていた

今日こそはと、予め準備しておいた、外掛けを、はいと笑顔で差し出した

心の中で、チッと舌打ちをするチェヨン

イムジャはまた、
そのような余計な事を…

差し出された、それを憎らしく眺める。鬱陶しそうな顔をしてフンと見下げた

しかし、やましい気持ちも否めない

小さな抵抗で、嫌そうな顔を横に背けつつも、仕方あるまいと、しぶしぶ無言でそれを受け取った

「行ってまいります」

チェヨンが挨拶をすると、ウンスが行ってらっしゃいと、キュッと抱きしめる

いつもの二人の朝の日常
共に外まで出ていこうとするウンス

「イムジャ、外は寒い。今日はここで構わぬ。冷えぬよう、早よう部屋へ」

チェヨンはそういうと、手で軽くそれを制す。そして、ウンスに悟られないように、薄らと微笑みを作った

「あなた、いってらっしゃい」

ウンスはバイバイと、夫チェヨンの背に、小さく手を振った

何なのかしら

せっかく忘れないように、親切で言ってあげたのに

ウンスは外掛けを渡した際の、チェヨンの表情に不信感を抱く

何かあの人さっきも変だったわ…
小首を傾げて顔をしかめた


ウンスの出仕

ヤダ…
嘘でしょ、何よこれ…

屋敷の門をくぐったウンス
目を疑う光景が、その目に入ってきた

チェヨン上掛けが、投げ捨てられたように、無造作に屋敷の門にかかっていたのだ

あっ、あの人!
もしかして、わざと忘れていってるの?

高麗一の鈍感女のウンスも、やっとその事に気づいたのだ…

馬鹿じゃないの!
信じられない、呆れちゃう…



いつもならあの人、二人名残惜しく門までの道を手をつないで歩く。そして、姿が見えなくなるまで、見送って欲しがるのに…

今日に限って、外に出ないでいいなんて言うなんて、何か変だと思ったのよ…

あ、もしかして、昨日怒っていたのって、私が早く持っていかなかったから?

ウンスはチュンソクの言葉を思いだす

「医仙殿、もう少し早い刻に…来て頂く事はできなかったのですか?」

あぁ…
やだ、そういう意味だったのね…

それでもって、あの人のふて腐れたあの顔…はぁん、そういう事だったわけね…

本当に信じられない
わざと忘れ物して、悪戯にママを待つ子供じゃないの

本当にガキなんだから
絶対、持って行って何てあげるものですか

夫の戯れごとに、呆れと苛立ちで、顔をぎゅっとしかめるウンス

唇をこれでもかと噛みしめる

ところが、ぎゅっと噛んだ自分の唇の感触から、それとは違った唇の感覚がふいに呼び起される

あ、でも昨日…
兵舎で…

昨日の出来事が急に思い起こされて、その恥ずかしさでウンスは思わず顔を赤らめる

あんなの、恥ずかしすぎる
いつ誰が来るかもわからない、あんなところであの人は…

よく平気な顔して出来るわよね

ギシギシきしむ机の音にすら、私はビクビクし、気になって仕方なかったのに

歯をくいしばって、懸命に声を押し殺した…そんな私を散々、嬉しそうに弄んで

本当にあの人は…

もし、ばれたら大護軍の体面丸つぶれじゃない、若い子達に示しがつかないじゃない

あの人ってば
サイコじゃなかったのよ

きっと露出狂の悪趣味があるのね
やんなっちゃう

そう、下手にあの人怒らせると、それはそれで大変な目に合うのよね…

はぁ…
どうしよう

でも、あり得ないわよ!
このまま素直に、持っていくのも絶対、絶対、悔しすぎる。

だけど、どうしよう…

下手な抵抗しても、
今度は、どこで何を致されるか…

色々な葛藤が入りまじる

えーん困ったと、ウンスは眉をさげて、怒りと泣きべそ混じりの顔を浮かべた


ウダルチ兵舎にて

「あっ、トクマン君」

ウンスはトクマンを見つけて、あら、飛んで火にいる夏の虫ねっ、と心の中呟く

ラッキー逃してはならぬ、しめしめと思いつつ、愛想を振りまいた

可愛らしいウンスの笑顔に、トクマンからは、へらりと笑いがこぼれる

「医仙様おひさしぶりです。最近、あまりお会いできなくて、寂しく思っておりました」

あら、トクマン君ったら可愛い事を

「私もよ。今度また屋敷にも遊びにきてね。近いうちに、叔母様の誕生日パーティーをしようと思っているのよ」

「チェ尚宮様の、ご誕生をお祝いする、ぱぁてぃですか?ぜひ!」

先日の副将のぱぁてぃも、たいそう楽しかったと、トクマンは浮かれた

「あっ、そうそう、トクマン君、悪いんだけど、これあの人に渡しておいてくれる?きっと、すっごーーーく首を長くして待っていると思うの」

ウンスは少し顔をしかめて、トクマンにそれを差し出した

「大護軍にお渡しすれば良いのですね?喜んで!俺、持っていきます!!」

くすくす、張り切っちゃって可愛い

「ありがと、よろしくね。あと、ママは帰りますからって伝えてちょうだい」

「”まま”ですか?」

あの人、その意味は分からないわよね。でも私の小さな抵抗よ
フン!

ウンスはトクマンに外掛けを押し付けると、してやったりと、ルンルンと兵舎を後にした


宮殿の踊り場にて

「トクマン、なんだそれは」



チェヨンは目にしたその光景に、わが目を疑い小さく見張った

「大護軍、先ほど、医仙様からこれを預かりました」

トクマンは、大護軍が首をながーくして待っているという外掛けを、張りきり勇んで持って行ったのだ

「……」

「たいそう、これをお待ちだったとか」

チェヨンは目にした外掛けに、一瞬にして頭に血がカッと上る



腹いせにパシッとトクマンの頭部を叩いた

「イテッ」
何するんですか!そう叫びたくなる気持ちをトクマンはグッと堪える

「馬鹿かお前は、なぜ先が読めぬのだ。俺にこうされる事が何故分からなかった」

「えっ??」
「おい、ちょっと顔を貸せ、部屋に来い」
「ハッ…かしこまりました」


チェヨンの部屋にて

「あぁ、大護軍、何するのですか」

チェヨンは受け取った、外掛けの袖を力任せにびりっと引きちぎった

「トクマン、いいからよく聞け」

チェヨンはトクマンの首根っこを掴みあげると、左右を見て、念のため人目がないかを確認した

間違いなく、二人きりであることをしっかり確かめるチェヨン

「医仙の元に、いますぐこれを持ち帰れ。そして、誤って、お前が袖をやぶいてしまったと。医仙に縫って頂くように頼み込むのだ」



「えっ?どういう意味ですか」

本当に場が読めぬ奴だ
いつまでも成長せぬ

「あぁ、意味など聞くな」
「イテッ」

チェヨンはまた、トクマンの頭をカツをいれるかのようにバシッと叩く

「黙ってそのようにすればよい」
眉間にシワを寄せ睨み付ける

「良いかお前が誤って破いたというのだぞ。もし、俺がやったと医仙に露見すれば…どうなるか分かっておるなトクマン…」

「はっ、はい」

「そうだ、お前、医仙にそれを戻した後、すぐに家に帰れ。チュモが今宵は夜番だが、それと代わるように。医仙には、そのため自分で持ってくるようにつたえよ」

「ハッ!」

「あ、あと、大護軍の怒りをかうと怯えたように振る舞え。そして、とにかく早く仕上げさせ、医仙に持ってこさせるよう上手く手筈をつけろ」

「しかと、承りました」
トクマンは深々と礼をとった


踊り場にてチュンソクと



「すまぬな、呼び出して。副将(プジャン)、此度お前のありがたみが、身に染みてよくわかった」

トクマン彼奴に比べれば、チュンソク、こいつのが幾分ましだ

「は…?」

大護軍が突然発した、意味の分からぬ発言。俺は驚き目を丸く見開いた

「俺の副将は、お前でないと務まらぬ」
「はぁ…」

ここで意味を問うなど、愚かな部下のする事。トクマン程度の格の者なら、どういう意味かなど稚拙に問いかけかねぬ

俺ほどになれば、意を問いただすなどせぬものだ。この方はそういう事を嫌われる

その程度の事も分からずして、この方の副将の役目は務まらぬ

しかし、俺とて突然どうしたのかと思いはする。だが、誉められて悪い気はしない

俺は、気恥ずかしさを、俯きごまかした

「チュンソクお前がおるから、俺は、”事”が、安心し運べるのだ。すべては、お前のおかげだ」

俺はその方の突然のお言葉に、悦びが腹の底から込み上げた

「この後も頼む」

じっくりイムジャとあんな事や、こんな事が致せるよう。昨日のアレ、楽しかったなぁ。むふふ by チェヨン

あの方はそう言って、俺の肩に期待を籠めるよう力強く手をおいた

あの方の手の重みが、俺に対する、あの方の御心を表しているように思うのだ

この方はずるい

そんな言葉や、俺に向けられたそんな仕草ひとつで…俺の憤ってた筈の胸が、簡単にくすぐられ踊らされてしまう

でも、仕方ない事
俺は分かっておるのだ…

抗えぬのだ

何故ならそう俺は…
副妻チュンソクなのだから…


典医寺(チョニシ)にて

「あぁ、もうどうしたらいいのよ」

このまま素直に持っていって、こんな事が癖になるのも困る

だけど、このまま抵抗して持って行かなくて、あんな事が癖になるのはもっと困る

俺を凍えさせた仕置きです

そう言って、不敵に笑うチェヨンの姿が、ウンスには安易に想像がつくのだ 

あの人はズルイ
何なのよこれ

どっちに転んでも、これじゃ、あの人の思うツボじゃない

私に退路はないわけ?

ウンスは、これでもかと、赤い髪の毛を掻きむしり…その髪を取り乱していた

そして、悩ましげに…
はぁ~と大きくため息をついたのだった


ウダルチ兵舎にて


「何で俺が、突然夜番をせねばならぬのだ。首を長くして待っておるというから、せっかく急ぎ持って行って差し上げただけなのに」

そこには、むっすりと膨れた…
高麗一の、空気が読めぬ男

トクマンの姿があった



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こんにちは
りおです

今日はお休みで午前中は家で仕事をしています。っが、つい、youtubeに足が向いてしまう意志の弱いわたくし…

そして、めちゃくちゃ面白い動画を発見してしまった… 一人で爆笑してます。恥ずかしいので、一緒に笑って頂ける方大募集

やばい、お腹を抱えて素で笑ってしまいました…電車とかで見ない方がいいですよ、絶対爆弾

間違いなく、超怪しい人になります。家で一人も怪しいけど、幾分ましかと合格

この編集した方、天才 最高です

パソコンの大きな画面で見たほうが、細かな表情が分かって面白いと思います。スマフォで見たら少し分かりづらかったです…


【動画の引用元:YouTube】
http://youtu.be/rPgQb5h9-BA
シンイで笑って元気になろう



【動画の引用元:YouTube】
http://youtu.be/fmDyxV1dUXQ
同じ方が作った動画。こちらは高麗武者チェヨンがテーマです




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何故もっと早く来ぬです…


その日チェヨンは、新しく配属された新兵達の事で、チュンソクと二人立ち話をしてた

チェヨンがふと遠く目をやると、思いもよらぬ人の姿が目に映る

「イムジャどうしたのです?」

突然のウンスの訪問に、チェヨンは目をぱちくりとさせ、驚きを見せたのだった

「あっ、ヨンァ」

ウンスは嬉しそうに、宙で大きく手を振ると、すたすたと駆け寄っていった

「イムジャ、なぜここに?」

「今日、寒いじゃない、あなた遅くなると思って…外掛けを忘れていったでしょ?」

言葉を落とす息が白くなるほど、辺りの空気は冷たく張りつめていた

ウンスはにっこりと、ほほ笑んで、はいとチェヨンに外掛けを手渡す

ウンスが、ふふ…と微笑めば、チェヨンの心が、ぽかぽかと温かくなる

外掛けなどなくとも、俺はこの事だけで十分温かい…

「すまない」

チェヨンはそういうと、思わず抱き締めたくなる思いをグッと堪えて、ウンスの肩にポンと手を置いた


翌日の事

あら、ヤダ

あの人、今日も外掛けを、置いていっちゃっているじゃない

朝、出る時、忘れずにちゃんと持っていってよって言ったのに…

どうしよう、今日は朝から典医寺(チョニシ)の仕事が忙しいのよね、困ったわ…

結局、昨日はチュンソクさんの計らいで、宮殿の散歩なんてしちゃったし、あの人の仕事の邪魔になってしまうもの…

まぁ、帰り際に持っていけばいいか

すぐ私の事を手間がかかるっていうけど…あの人こそ、まったく手間がかかるわね

くすっ

ウンスは笑みを浮かべて、小さくブツブツと呟いた


ウダルチ兵舎にて



ガタンと扉を開けると、大護軍がパッと目を輝かせながら、こちらに視線を向けた

しかし、俺の顔を見るなり、落胆と嫌悪の色が浮かぶ

「何だ、お前か」
「大護軍、新兵達の訓練の件で…」

そう言いかけた俺の言葉を、大護軍は、手をヒラヒラとなびかせ、鬱陶しそうに振りはらう

「あぁ~、分かった、分かった、”適当”にやってくれ」
「えっ、適当にと」

大護軍はハンッと感じ悪く、鼻先で笑ったかと思うと、呆れた笑いを浮かべおった

「”適切”にだ、お前は分からぬやつだ」

空気を読め、空気を…とチェヨンは思う。これがトクマンだったら、はっ倒しておるところだ

チェヨンはチッと、小さく舌打ちをしてチュンソクを睨みつけた

いつもお前は間が悪い…

そう、あの兵舎の俺の部屋での、イムジャとの甘い時を…あの日もお前は邪魔をし…

つまりこういう事だ

チュンソク
お前は…
"お呼びでない!!!"

チェヨンは苛立ちの矛先を、チュンソクに向けたのだった

イムジャはまだ来ぬのか?

チェヨンは顔をしかめながら、しーんと静まり返る戸の方を、チロリと横目で見遣った

静まり返る戸口に、またイライラと不満が募り出す

そんな大護軍を目にして、俺は、何をまた苛ついておるのだと思う

まぁ、どうせ、この方をこのように、感情を露わにさせる方と言えば…

あの、お方しかおるまい

チュンソクはまた、首を小さく振ると、は~~と大きくため息をついた


夕方の事

「あっ、チュンソクさん!」 俺を見つけた医仙殿が、嬉しそうに目を輝かせ近づいてきた

俺は、思わず後ろに後ずさりしそうになる

元凶の登場だ

医仙殿の手には、昨日大護軍の忘れ物だと渡しておった、外掛けが握りしめられていた

はっ、あれか…

あれのせいで、大護軍は昼頃からずっと苛立っておったのか…

「医仙殿、もう少し早い刻に…来て頂く事はできなかったのですか?」

俺は苛立つ気持ちをグッと堪えて、無邪気に振る舞う医仙殿に問いかけた

「えっ?何、どういう事??」

少し困惑したような医仙殿の表情に、まずった事を言ってしまったかと、俺は少々慌てた

「いえ、何でもありません。申し訳ありませんでした。大護軍が(朝からずっと)お待ちです」

「あっ、そう? 」

横を通り過ぎようとした医仙殿が振り向く

「あぁっ、ヤダ、私忘れ物しちゃった!!ごめんなさい、チュンソクさん、これ、あの人に届けておいてくれる?」

「はっ?今なんと?」
「あっ、だから、これを渡しておいて欲しくて、チュンソクさんお願い♪」

医仙殿は顔の前でぱちんと手を合わせると、眉をきゅっとあげて乞うように俺に頼み込んだ

冗談じゃない
そんな事をすれば俺は半殺しだ

あの方が、あの方なら、この方もこの方だ

この方は鈍い、鈍すぎるのだ

医術の知識は他に類を見ぬものなれど、ことの外、男心となると鈍感にもほどがある

その、とばっちりを受けるのは、いつもこの俺だ

知らぬは、時に罪だという事を、この方はご存じないのだ

「申し訳ありません。そっ、それは勘弁してください…俺には出来ません」

医仙殿に突きつけられた、大護軍の上掛けを、俺は両手で必死に押し戻した

「トクマンが火急の用件があると、呼んでおったので、これにて失礼します」

そして逃げるように俺は、その場から走り去ったのだ

そそくさと立ち去りながら、虚しい気持ちが胸をよぎる

俺は、また何をしているんだ…

俺は目をぎゅっとつぶって、やるせない気持ちを、腹の底からこれでもかと吐きだした…


戻ってきたウンス

「ヨンァ、そろそろ帰れる?」

典医寺(チョニシ)に忘れ物を取りに戻ったウンスは、上掛けを渡すため、再びチェヨンの元を訪れた

目が合うとチェヨンは、不躾にジロリとウンスを睨みつける

頬を小さく膨らませ、口角をむすっと下げて、不満そうな目つきで、眉をしかめていた



えっ?
何、その顔??

ウンスは夫チェヨンの表情に違和感を感じて、目を小さく見開いた

「このような時間に…」
チェヨンは小さく呟く

「えっ」
「何故もっと早く来ぬのです」

「何の事よ?」
「遅すぎます」

「やだ、ヨンァどういう事よ?何が遅いっていうの?」
「……」

チェヨンは、言いたくさなげに、細めた目で顎をクイとさせ、外掛けを指し示す

「あ、何?もしかして、寒かったわけ?今日そんなに寒くないと思ってたのよ。もう…だから、朝、忘れないでねって言ったじゃない」

置かれた自分の状況を、いつまでも理解しないウンスを見て、チェヨン心の中で不満を漏らす

イムジャ、この方は鈍感にもほどがある。衣を待つ者が、どこにおるというのだ

「何方かのせいで、俺は寒くて凍えてしまいました」
「え~やだ、何よそれ」

本当に分からない方だ…そこまで鈍いのも罪だという事を、しかと分かって頂かねば

俺の心は、貴女を待ち焦がれ、すっかり凍りついてしまいました

責任はきっちり取って頂きます

「温めて下さい」
「へ?」
「温めて下されといっておるのです」

そういうとチェヨンは、ウンスをいきなり抱え込むと、横にするよう抱き上げた

呆気に取られるウンスを、チラリと視線を下げ威嚇をする

ずかずかと歩いて、軍議をするための大きな卓に、ウンスの体を乗せ下ろした

「きゃっ、ちょっ、ヨンァ、なっ、なにするのよ!!」
「ここには、今日は誰も近寄らぬ」

チェヨンは抵抗するウンスを、目を細め不満げにフンと見下げると、徐にその身にのし掛かった

「っあ、ちょっ、ん…やっ、あ…」
首元にいきなり唇を這わせ始める

「イムジャ少し、おとなしくされよ」
耳元でチェヨンが囁いた

「ンッ、やっ…こんなところで、アッ、やだ、どこ触ってるのよ…」 空いた手で強引にまさぐられ、性急にその手が這い上がる

ウンスは誰か来たらどうするのよと、困惑の表情を浮かべた

チェヨンには確信があるのだ

きっとチュンソクあいつが、うまくやってくれるだろう…

お前は、俺が見込んだ副将だ

チェヨンは心の中でニヤリと笑うと、ウンスの体の熱を奪い去るように、暴れるウンスの体を凍えた己の体で卓に押し付けた


ウンスが部屋に入った直後

「トクマン、大護軍は、部屋で今、内攻の気を整えておられる。大護軍の気を乱さぬよう、部屋には誰も近寄るなと皆に伝えておけ」

チュンソクは、思う

何で俺が、大護軍の秘め事の、手筈を整えねばならぬのだ…

副妻にもプライドがある…

いつの日か、あの方を、俺が超える事が出来たら…乗り込んでいって、絶対、修羅場を作ってやる

本妻と良い思いばかりさせてなるか

チュンソクが、そう思ったかどうか定かではないが…

チュンソクは、心の奥底にやるせない気持ちを押し込めて…憤る気持ちを、また一人やり過ごすのだった



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こんばんは

りおです
キムヒソンさんの神話の動画、映像がきれいなものを見つけました

ヒソンさんの違った姿が見れて楽しいですよ、よかったらまた見てみてくださいね

皆さん、色々コメント頂いてありがとうございました。

某所でも、「時空を超える愛」について、色々考察してくださっています嬉しいです

チェヨンと、ウンスとの間の二人の愛も、まさに 「時空を超える愛」 だったのかなと思います

頂いたコメント欄から一部ずつ抜粋させて頂きました
(Kさん、Pさんありがとうございました)


愛した人じゃなくても、生まれ変わりでも

心はきっと 惹かれあう 

魂の片割れを見つけるように…


多分、ドラマ中、ウンスとチェヨンは、1回目の出会いではありません。

1回目のウンスのタイムトラベルは、王妃の死・王が荒れ狂う・チェヨンが荒む。そしてあの小屋での謎の死の場面??

ドラマ中のウンスとチェヨンは、ユ・ウンスの時空旅行において、少なくとも2回目以降の出会いなんですよね

考えてしまうと私、めちゃくちゃ深みにはまるタイプ

なので、いろいろなサイトさんが書いている、タイムトラベル考察を実はあえてちゃんと読んでいません

本当は大好きなんですけどそういうの!!
でも、考え出すと、絶対、答えのない迷宮でさまよっちゃうので

今ここにいる理由
パラレルワールド
未来への道

私も2つほど書いています。っが、書いたはいいけど、さまよって終わり…くよくよ考えても仕方ない!という開き直りのお話でした

でも、これだけは言えるのは、天門も二人を巡りあわせて、そしてまた引き裂き、最後のタイムトラベルの時の、終着点はちゃんとチェヨンの元を向いていました

長い時の流れの中で、どんなに道を間違えようとも、ウンスの終着点はチェヨンの元だったのだと思っています


キムヒソンさんの衣装や髪型がとっても素敵ですので、よかったらまた見てみてくださいね。特に下の動画はフル画面なんで、大きくて見やすいです


【動画の引用元:YouTube】
英語字幕が付いています
http://youtu.be/UWNF_M2cCy0



【動画の引用元:YouTube】
フル画面で見れます
http://youtu.be/8piHkyZdbBc?list=RD8piHkyZdbBc



こちらの動画の意味分かりますか?
答えは最後に…

【動画の引用元:YouTube】
http://youtu.be/PpA2iqp2aFY




上記、動画の答えは「似ていく二人のカップル」でした!!ポチッとクリックの協力宜しくお願いいたします。




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面白い動画を見つけたので最後につけてみました

韓国語を翻訳ソフトで翻訳すると、「似ていくのカップル」 つまりは、愛を重ねるうちに、似ていく二人って言いたいのかな

また韓国語わからないから、推察です…

面白い編集になっていますよ。二人が似た事をしているんです

こんばんは、りおです

昨晩投稿しました、「チェヨンの悲恋」大幅に考えを改めて「時空を超えた愛」について、あれこれ独り言を述べています

それに関連して、「屋根部屋のプリンス」「Dr.JIN」「九家の書」について、先ほど書き換えて、語っています

昨日の二次動画が面白かった!という方は、よかったら読んでみてください。こちらから→ 時空を超えた愛


前回、MYさんと、MMちゃんと作った合同のお話の続きです。ご覧になってない方は、ヨンとウンスのある日 (11月21日)こちらからお読みください

今回は、MYさんと、MMちゃんだけじゃなくて、KGさんも参加してくれました。とっても嬉しかったです、KGさん本当にありがとうございました

3人が素敵なお話に導いてくれました


本日のテーマ写真



二つのこの手が
小さな愛らしい手で
結ばれる日を夢見て…


ウンスは心の中で想いを巡らせていた

二人こうしてずっと過ごせる事が、私にとっての願いなのだと…

ヨンとずっと、こうしていられますように

空に輝く星を見上げて、心の中でそっと手を合わせた

「願い事は、人に言ってしまったら叶わなくなるものね、だから秘密よ」

弾むような声で、ウンスはくすりと悪戯に笑いかける

「ではイムジャ。心の中で願いを唱えて下され」

その心の声を、俺が叶えて差し上げたい…

ヨンもおどけた顔をし、にこりと微笑みかけた

胸元に凭れて月を見上げるウンスの肩にそっと手を乗せると

「イムジャ。願い事は終わりましたか」と、こちらを向かせる

「終わったわ」

そう俺を見上げるこの方の、夜風にふわりと揺れる髪に指を差し込みながら…

「では」

目の高さを合わせるように腰を折り、ウンスの顔を覗き込むように顔を近付けると

「私の願いも叶えていただこう」

そう言って口付けた


ヨンも胸の中で、願いを思い描いて、その想いを唱えていた

俺の全てをイムジャにあげたい。だから、この胸に貴方を抱き続けたい

貴方を感じていられる限り、どんな事でも出来る気がするんだ。だからずっと傍にいてくれ

「迷う私の気持ちをたくさん抱きしめてくれる貴方。もちろん私は貴方のそばにいるわ

たとえどんな事が待ち受けていても絶対に離れてなんかあげない。貴方への一途な気持ちはこの手のひらの中にあるの」

と言うと、ウンスはヨンの頬をその手で包みこんで、そっと口づけを落とした

ウンスの包み込むような優しい口づけに答えながら、ヨンは驚き少し動揺をしていた

イムジャは、なぜ俺の心の願いが分かったのか…

この方に俺は時々…戸惑う事がある

俺の心の全てを理解しているような、俺のすべてを包み込むような…大きなものを感じる時があるのだ

きっと、イムジャも、俺と同じ願いを、心の中で唱えてくれたのではないか

何故だか、ふとそう思ってヨンは、薄らと幸せそうな笑みを浮かべた

この方を手放したくない…

心の中でヨンは、それを強く願うのだった

「イムジャ、何を願ったのです?」
「くすっ、だから秘密って言ったでしょ」

「実は、私はイムジャの願いが聞こえ…」
「えっ、嘘。何で聞こえたの?ヨン、もしかして、あのチョヌムジャみたいな、聞き耳の力があるんじゃないでしょうね?」

「知らなかったですか?」
いたずらっ子の笑みを浮かべて、ヨンはウンスをからかう

「え!嘘、本当に?ヤダ、私が何て言ったっていうのよ」
「イムジャ、子が欲しいと…二人の子が欲しいと?」
「やだ、そんな事唱えてないわよ!」

突如向けられた甘い夫の視線に、ウンスが慌て手をバタつかせた

イムジャはまったく素直じゃない。そう、小さく呟くと、ヨンは甘い笑みを浮かべ、ウンスにまたそっと口づけた

昇る気持ちを抑えた静かな口づけ
繰り返すうちに情熱的になっていく

唇を解放されたウンスは
浅い呼吸を繰り返す

合間に甘い吐息を織り込んで…

「あ、そうだ!」

突然何かを思い出したように、身を起こすと、ウンスがキラキラと目を輝かせる

せっかく良い雰囲気であったのに、イムジャは何をまたとヨンはくすくすと笑った

「ねぇ、ヨン。前から聞いてみたかったのよ、あなた、男の子と、女の子どっちが欲しいの?」

ウンスはそう問いかけると、期待の表情で、じっと夫ヨンの言葉を待った

「子、ですか」

ウンスの思いもよらない言葉にヨンは考えた

この方を天よりお迎えし、我が腕に…と思うまで、俺には欲しいものなどなかったのにと

この方を見失っていた日々も、ただ欲しいと願ったのは貴女だけで俺には他に欲しいものなど…

「そう。ヨンはどっちが欲しいの?」

「そうですね…。
イムジャそっくりの女子(おなご)もいいですし、男なら私が剣術を教えてやれます」

俺も欲深くなったものだ

「そういうイムジャはどうなのですか?」ヨンはそっとウンスの肩を抱き寄せた

「わ、私?」

ウンスは考えた

女の子も男の子もどちらでもいいのよね

女の子だったら一緒に買い物に行けるしお洒落もさせられる

でもヨンそっくりのチビヨンも見てみたいわ…

「あなたの子なら、どっちでも嬉しいわ」

そう微笑むとウンスは

「でも…」と話を続ける

「でも、何です?」ヨンは横を向き、問いかけた

「ヨンそっくりの、小さなあなた…見てみたいなぁって」

ウンスは楽しそうに少し染めた頬を弛ませて、無邪気に笑う

俺そっくりのと…何と、愛らしいことをイムジャはおっしゃるのだ

ヨンは心がほわりと温まり、ウンスを見つめ、その目には笑みが浮かぶ

昔、父上がおっしゃった

いつの日か、守るべき者達のために、剣を振るう時がくるのだと

俺に守るものが増えるというのか…

ヨンは、今は亡き父の面影を、薄らと思い浮かべた

俺のような子か…

まだ見ぬ家族の姿を、ヨンは心の中で描き始めた

ヨンは遠い記憶を辿ると共に、ふと少し俯き、手の平にすっと視線を落とした

母上は俺がまだ記憶も確かでない幼き時に、病でこの世を去られた

俺には、父上と母上と三人で、共に過ごせた記憶はほぼない

幼き頃、母親と手をつなぐ街の子らを、まだ幼かった俺は、どれほど羨ましく見たことか

この手が新しい命とつながり、俺と子とイムジャとが、その絆がつながれ1つとなる

きっと俺は…

左手に子の紅葉のような小さな手の平を握り、その右手には鬼剣を握りしめるのだろう

しかし、それは今までとは違う

父上が俺に残してくれたあの言葉

守るべき者たちのために、俺はきっと永遠に右手に剣を握るのだ

ヨンは胸に強い思いを抱き、開いた手の平をグッっと握りしめた


ウンスの表情は幸せそうだった

いつの日か、私も母になる日が来るのかと思うと…

心がほわりと温かくなり、そして遠い記憶からソウルの母の姿を思い出す

オンマは包み込むような温かな手で、私の右手をぎゅっと握ってくれた

くすっ…

オンマと手と手がつながっているだけで、私はどこか誇らしげで、前を向いてしっかりと歩く事ができたのよ

オンマに守られていたのよね

そして、左手にはアッパの手が…硬くて少しごつごつとした、大きな手

3人そろって街を歩けば、アッパとオンマが握る手に力を籠める

「ウンスやいつもの行くわよ」
「空高く飛べ、ハナ、トゥ、セッ」

オンマとアッパが私を引き上げると、私は、羽が生えたみたいに空をぽーんと舞った

ウンスは柔らかく微笑むと、思わず両手をぎゅっと握りしめた

くすくすっ

きっといつの日か、紅葉のような小さな手が、私とヨンの手を握る日が来るわね

ヨンと我が子と私の手が一つにつながれて、私たちでその子に空を舞わせてあげよう

ウンスは握ったこぶしに、再び力を入れると、ソウルの両親の笑顔を思い浮かべて、空を見上げ笑みを浮かべたのだ

「イムジャ、夜も更けて参りました。そろそろ部屋に戻るとしよう」

そういうとヨンは、少し冷たくなったウンスの手を握り締め歩き始めた

いつもより二人…
握る手には強い力が籠められていた

握るその手に想い馳せて、まだ見ぬ我が子を心に思い描くのだった


おまけ閨にて

「イムジャ、俺は早う子が欲しくなりました」少し照れくさそうにヨンが言う

「私もよヨン」
ウンスはこくこくと頷いた

二人にこりと微笑めば、小さな手のぬくもりが思い浮かび、温かな想いが胸をくすぐる

ヨンはそっとウンスの肩を抱き寄せると、包み込むように寝台に押し倒した

小さな紅葉のようなその手が、二人の手を握りしめる日も遠くないかもしれない



数時間後の事

「もっと、たくさんの種をまかねば」
「もう十分だってば!」
「しかし…」
「種はまけばいいってもんじゃないのよ…まきすぎたら、それを間引きするのも、大変なんだから…」
「”まびき”とは何です?」
「減らす事よ、強い芽を残すのよ…」
「減らすと?さすれば、たくさんの中から、より強い芽を残すべきでは?」
「……」
「候補は多い方が良いではないか」
「だからって、”数打ちゃ”いいってもんじゃないわよ」
「多いにこした事はないと思うが…」
「とにかく、予め適度の量をまくのが大事なんだってば…」

自然の節理を本能で把握し、らんらんと目を輝かせる農夫のヨン

農業とは何たるかを、ヨンに説きつつ、もう疲れたわよと困り顔の妻ウンス

結局はいつもの二人がそこにあったとさ


※読者の方に教えて頂いた、"種"のお話おまけでつけちゃいました ありがとうございました。


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