6-40 灰色の百鬼夜行
とはいえ、
(……ゼロチームのお兄さんたちは、かっこいいなあー……)
このままじゃ、私の出番はないなあ……と予測しつつ。
澪はゴーグル越しに、こっそり感嘆の溜息をついた。
吹雪の中、一糸乱れぬ動きで、先触れを囲い込んでいく異能者たち。
学校の屋根で、陣頭指揮をとる黒フードの隊長。
音もなく、クールに淡々と、彼らは着実に任務をこなしていく。
そのまなざしは、澪よりもずっと遙かに――大人だ。
(これじゃあ、ほんとに私の出番ないよねー)
それでも。
澪はぐっ、と首を伸ばすと、警戒だけは解かず、周囲をぐるり見渡した、
「!?」
その刹那。
(――灰色の闇――っ!?)
膨大な悪意が、すぐ近くの空にまで迫っている。
その数、100、200……
いや、千や万でもきかないかもしれない。
信じられないほど膨大な数の、あやかしの波。
(……ゼロチームのお兄さんたちは、かっこいいなあー……)
このままじゃ、私の出番はないなあ……と予測しつつ。
澪はゴーグル越しに、こっそり感嘆の溜息をついた。
吹雪の中、一糸乱れぬ動きで、先触れを囲い込んでいく異能者たち。
学校の屋根で、陣頭指揮をとる黒フードの隊長。
音もなく、クールに淡々と、彼らは着実に任務をこなしていく。
そのまなざしは、澪よりもずっと遙かに――大人だ。
(これじゃあ、ほんとに私の出番ないよねー)
それでも。
澪はぐっ、と首を伸ばすと、警戒だけは解かず、周囲をぐるり見渡した、
「!?」
その刹那。
(――灰色の闇――っ!?)
膨大な悪意が、すぐ近くの空にまで迫っている。
その数、100、200……
いや、千や万でもきかないかもしれない。
信じられないほど膨大な数の、あやかしの波。
6-39 灰色の百鬼夜行
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「今頃、来やがったか、ジャパニーズ!」
「手伝う気がないなら、ひっこんでろ!!」
「すいませんっ!」
澪は急いで配置につく。
うなり声をあげた黒いかたまりが、城の窓ガラスを突き破ろうと、爆発的に体当たりを繰り返しているのが見える。
ゼロチームの物体硬化の技をもった異能者が、ありとあらゆる窓ガラスを鋼鉄並みに強化したため、先触れは、窓を破ることができないのだ。
同時に、通気口、煙突、排水溝、電気メンテナンス用の小窓、城のひび割れから溢れ出そうとする先触れを、マイナス3000度のブリザードが襲う。一匹のネズミも、羽虫すら逃さない、瞬時に細胞を破壊し、この世から消し去る大技だ。おそらく城の内部では、もっと凄惨な光景が展開しているに違いない。
澪が配置についているのは、校庭の外周。その空。
背後には突風にもビクともしない、ぶ厚い煙の幕が垂れ下がっている。
手際の良い隊員たちの、強固な包囲網を突破し、学校の外まで逃げ出せても、ぶ厚い煙幕がそれらを阻止する。
さらには待機している隊員たちと、澪が、それら先触れを逃さない。





