よく知らないのに、好き嫌いを決めていることって、ありませんか。
森を歩いていたオルは、頭の上を走るリスに出会いました。ふわふわのしっぽ、木の実をくわえて飛び移る姿。見ているだけで、なんだか嬉しくなりました。
しばらく歩くと、今度は足元の草の中に、細長い影。ヘビでした。
「なんだか怖い。」
オルは小さな声で言いました。
その日の夕方、川辺で休んでいると、木の上にはリス、川辺にはあのヘビがいました。二匹とも、同じ夕日を見ています。
「リスは好きで、ヘビはだめって、変かもしれない。」
オルは羊にそう言いました。
「だって、ぼくは、ヘビのことをほとんど知らない。知らないのに、決めていた。」
知るというのは、好きになることではないのかもしれない。同じになることでもない。ただ、相手にも相手の世界があることを知ること。それだけで、少し一緒に居られるようになる——。
🐿️🐍 オル #07「リスとヘビ」、よろしければ読んでみてくださいね。
🌿 初めての方へ
『オルのものがたり』は、「オル ~共創の庭~」という創作プロジェクトの中から生まれました。
言葉の種を拾い、
AIと対話し、
絵を描き、
ものがたりを紡ぐ。
そんな小さな庭の全体像は、こちらの正面玄関からご覧いただけます。

