【一昨日のビール】

ロング缶:3本

日本酒:0.5合

芋焼酎ロック:4杯

 

【一昨日の実績】

自転車:〇(20キロ)

筋トレ:×

お菓子断ち:×(素煎りピーナッツ大量)

 

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2024年6月22日の土曜日。

話は前回からの続き。

 

 

息子の怪我が大したことがないという事が分かった私は、疾風のごとく息子の前から消え、一目散に電車に飛び乗った。息子、気を付けて帰れよ。

 

 

そしてやって来たのはここ、悪友T川氏と待ち合わせていた我ら酒飲みの聖地、立川である。

 

最初は17時待ち合わせで約束をしていたのだが、私が息子を病院に連れて行った関係上、時間が狂ってしまった。T川氏に1時間早い16時頃に立川へ到着予定だとLINEを入れた。するとT川氏も用事で出かけていたようで、なるべく急ぐが間に合いそうにないので少し待ってもらう、という返信が来た。いたしかたない。

 

とりあえずガタゴトと電車に揺られながらスマホをのぞき込んでいると、ブルっとLINEの通知が入ったので覗いてみる。T川氏からだ。

 

「いろいろあって16時4分に駅へ到着する」

 

ムムッ!私より3分早いではないか。さすが我ら大酒飲み。予定が狂っても素早くリカバリして1秒でも長く、1滴でも多く酒を飲む時間を作るのがプロというものだ。恐れ入った、さすがだT川氏!私もアナタに追いつけ追い越せ、なのである。

 

立川と言えば我らのホームグラウンドともいえる店、大衆酒蔵ふじに行きたいのだが、あいにく開店が17時である。これからあと40分をじっと我慢できるようなお利口さんではない我々。おい!早くビールを飲ませろ!と言わんばかりに体中がコーフンしまくって喉がゴロゴロと唸っているのだ。

 

この日、私はどうしても、もつ焼きが食べたかった。なのであらかた下調べをしてT川氏に店を連携しておいた。T川氏は1度行ったことがあるかもしれない店だという事で、私の手を引き、目を閉じたままその店へピタリと連れて行ってくれた。ヤルな、おぬし。T川氏の頭の中には立川で酒が飲める店が全てインプットされており、経路もT川酒飲みナビゲーションシステムが構築されているようである。これまた恐れ入った。

 

それでは参ろう!レッツゴー2匹!酩酊、泥酔、二日酔いの彼方へ、二人そろって、吉幾三!

 

 

ドーン!

ノンアルコールビール、じゃなかった。

これ以外に何があるというのだ?

ザ、生ビール。

やっと会えたね。

 

 

では、なんとなく久しぶりだね。

夏を前に、酒飲みオヤジ二人で

 

乾杯ッ!

 

ブハーッ!

 

こ、コレだーーーッ!

 

クーッ、最強!

 

 

まずは、ハツ、ハラミ、豚バラの最強トリオ。高血圧の私が頼んだのはもちろん塩焼き。ああ、ドキドキするぜ。

 

 

スタミナ刺し。高脂血症の私が頼んだ中身は、コレステロールたっぷりの卵の黄身をセンマイとタンだったかなんだかに混ぜた後、韓国のりに包んで食べる。これがまた旨いのなんのってありゃしない!

大将、あんたは発明家だ!

エジソンよりエライぞ!

 

 

すでに3杯目のビールでご機嫌である。グヒヒ。

 

 

写真がボケているがこれがおそらく4杯目。何を撮っているかというと、最初の乾杯からT川氏と私とでジョッキを同時におかわりしてきた。すると写真のように泡の量が必ず日米修好通商条約、不平等なのである。怒り狂った我々は、次から店員のお姉さんに注文する時「泡を少なめで」と言って頼むことにした。

 

そして来たのがこれ。

 

 

同じではないか。

しかし考えてみれば、そりゃそうだ。いくらお姉さんに泡の量のことを話しても、ジョッキに注ぐのは厨房のスタッフなのである。我々一般市民の声は駐日総領事ハリスには届かない、治外法権なのだ。

これは革命を起こすしかないな。

明治維新ではなく、酩酊維新だ。

 

 

おすすめメニューに書いてあった豚アゴとキクアブラとハツモトだったかを頼んだ。キクアブラとは豚の小腸の周りについた脂だそうで、ベットリ濃厚、ガツンと来た。旨し。

 

 

はー、食った、飲んだ。それでは次、行ってみよう!

 

 

まだまだ外は明るい。

途中の自動販売機に注目した。中身はサントリーやら、アサヒやら、コカ・コーラ製品が入り混じった商品の中、最近熱い、いや、激甘い、マックスコーヒーが見えたのでパチリ。120円だった。

 

 

やっぱり.2軒目はここに行くしかない。立川と言えば大衆酒蔵ふじ。

 

し、しかし、駄菓子菓子、この店は人気店である。時計の針は18時前なので開店からまだ1回転もしていない時間だ。嫌な予感を胸に抱き、店内を覗いてみると、、、

やっぱり満席であった。しかたない、では次、行ってみよう!

 

 

線路の下を潜る前に歩いた通りは、結構ヤバそうな店が並んでいた。さすが立川、歴史のある街である。

 

次に目指した店は、この前T川氏と昼飲みした酒亭玉河。我々のように早い時間から美味しい酒を浴び、美味しい料理を喰らって、泥酔しながら世界平和を切に願う善良な民が集う優良店なのだ。グヒヒ。

 

 

あれ?

おい!なんだこれは?

店の前にあった貼り紙の前でボーゼンと立ち尽くす我ら酔っ払い2人組オジサン。マジか、、、

まあ、こんな日もあるさ。

人生諦めも肝心。

ということで今日はここでお開き。あとは各々帰って家飲みといこうではないか。残念だがT川氏とはここでキッパリと別れを告げた。

また会おう!兄弟!

 

 

なんてことになるはずなど絶対にない。

よーし、じゃあ、次、行ってみよう!T川氏が昔飲んだことがある老舗のイカした飲み屋があるというではないか。なんだよ、最初からそこに連れて行ってくれたまえ。先を急ごう。

 

 

ドーン!

こ、ここはすでにきれいサッパリ店じまいしてしまったようである。残念。しかし、こんなことで諦めるようなヨッパライおやじ2人組ではない。若干小走りになって次、行ってみよう!

 

 

ドーン!

おっと、ここはダディ。ずいぶん前に、二人でお酒を飲んだ店。恨みっこなしで入りましょうね♪

 

 

ちょいとオシャレなこのお店には世界のビールが小瓶でたくさん並んでいた。良いではないか。私はカルピスのようなヒューガルデン、T川氏はハイネケンで、はあ、イイねー。

 

 

それでは参ろう!

二軒目にたどり着いたぞ

乾杯ッ!

 

ブハーッ!

あ、見えたぞ。

2軒目という幸せが。

 

 

大酒飲みの星、生活習慣病患者の敵、生ハムのマリネ。旨し。

 

 

アボガドのカプレーゼだったか。

旨し。

 

 

おお!2本目はビール大好きさんから教えてもらったIPAビールをいただこうではないか。実は自宅で何度か味わってみたのだが舌がビリビリときてガツンとホップの味、香りが鼻から脳内を直撃、循環する。これは病みつきになりそうなビールである。旨し。

 

 

T川氏もIPAビール行ってみよう!

 

 

ゴクリと飲んで最初に出たのは「旨い!」のひと言。IPAとはInformation technology Promotion Agencyの略。日本語に直すと一杯、イェーイ!である。

あ、じゃなかった、インディア・ペール・エールだった。

 

 

では、最後にドイツのヴァルシュタイナーでしめよう。ここのお店は全品全てオール500円のニャンコアウトじゃなかった、ワンコインである。最強の店なのだ。また来よう。

 

さあ、したたかに酔ったぞ、満足の立川飲み。

帰るとしよう、T川氏。

明日は休みなのでゆっくりしようではないか。

 

 

 

 

なんてことになどなるはずもない。

 

 

立川に来たらここに寄らずに帰れるか!

 

 

大衆酒蔵ふじでアカボシ様と最後の〆とまいりましょう!

 

 

今日のおススメが黒板にあった。

何も頼まなかった。

 

 

この日、店は大盛況だったようで、鯛とマグロの刺身しか残っていなかった刺し盛り。しかし非常に旨し。

 

 

定番の唐揚げ。これも食べずには帰れないのだ。

カウンターの隣に白人の若者がいたので私は得意な英語で流ちょうに話しかけた。

 

「日本語喋れる?」

 

「ヨーコー、じゃなかった、オーノー」

 

日本に来たばかりのイタリア人青年だった。イタリア語は話せるはずがない。カタコトの英語で、なぜ日本に来たのかとか、好きな車とか、好きなアニメとか、筋トレはどこでやっているか、増税は反対か?とかの話で盛り上がった。

ウィーップ。

 

あぁ、さすがに満足だ。T川氏、帰るとしようか。

 

 

時計は22時を過ぎた頃。立川の夜はまだまだ続くが、我ら酒飲みオヤジ達はここでお開き。開始から6時間で3軒の正々堂々とした清々しいハシゴ酒であった。

 

最寄駅に着いたら、もちろん途中でコンビニに寄り、ロング缶、ワンカップ、柿ピー、ナポリタンのパスタを買って帰ったのは言うまでもない。

グヒヒ。

 

 

【この日のビール】

中ジョッキ:6杯

小瓶:3本

大瓶:2本

ロング缶:2本

日本酒:0.2号

 

あぁ、満足な1日だった。

T川氏、また行こう。

ムフフフフ。