*このシリーズの趣旨については、プロフィールを参照して下さい。
長らく休んでいた教養講座(?)を再開する。
H・P・ウィルモット『大いなる聖戦・第二次世界大戦全史』(国書刊行会)
訳出過程で、小生が訳したものを“某”大教授が監(閑)訳した折の初校・再校を基にした翻訳講座である。
今回は、原文と、監(閑)訳者の初校段階での修正訳を以下にまず提示する。文脈としては、第二次大戦前夜にポーランドが、第一次大戦の結果としてポーランドに割譲した領土をドイツが返還を求めて圧力をかける中で、ソ連と同盟関係を樹立させるか、ドイツとの妥協を探るか、西側との連携を図るかといった選択肢に直面していた状況を記した箇所である:
原文:Long accustomed to regard Danzig as the indicator of Germany’s intention towards themselves, the Poles . . .
監(閑)訳者の初校段階での修正訳:長年ダンチヒへのドイツ側の対応の仕方で以てドイツ側が自国に対して如何なる意図を有しているかを測るための目印としてきたポーランドは、・・・
問:原文と訳文を対比して、訳文の中でおかしいと思う単語を指摘せよ。その上で、それをどのような単語に置き換えたらよいか、適当な単語を挙げてみよ。