ネットショップ単体で集客をし売上を上げることが成果としては一番の理想です。

ただ、物を直に触ることができないネットショップでは、店舗で商品を見てみる、商品を一度試すことができる方がより成果を上げやすくなります。

たとえば、無印良品は当初ネットショップだけで集客をかけて売上を伸ばそうと考えてました。
店舗を利用しないお客様をターゲットにしようとしたためです。
結果的にはあれだけの企業ながら最初は成果がでませんでした。

悩んだ末、各店舗でネットショップをやってることを知らせた結果、店舗の売上は落とさずネットショップの売上を伸ばすことに成功しました。

これはユニクロも同じなのですが、店舗では全商品を置き切ることが出来ず、色やサイズがない場合があります。こんな時お客様はお店ではサイズ(もしくは色)だけ確認し、欲しい商品をネットで買うと購買行動を取ります。
当然、ネットで必ず買う必要はなくお取り寄せでも構いません。
この場合に大事なのは「買う場所は店舗でもネットでもよく、お客様を他所に行かせない」ことです。

これが家具なら「実物はお店で確認」→「一度悩んで家で検討」
→①やっぱり次回お店に行って買う
→②もう一度お店に行くのは面倒だからネットで買う(配送手続きも簡単だしと)

となりますし、靴などは初めてのブランドなら「初回だけ店で合わせて買い、2回目以降はネットで」となります。

他、地域展開しているお店(特に食品)であれば、地場に来ていただいたお客様が消費し家に帰ってからリピート購入いただく、もしくは地場の人がお土産で遠方に持って行き、受け取った方が同じくリピート購入するなどがあります。


こういった形で、ネットショップの成果と言っても最近では「店舗の補完」「店舗との相乗効果」として購入場所を複数用意(多種多様に)して「お客様の購入の機会を逃さない」ことも重要の指針の一つとなっています。
ネットショップの成果は最近では色々言われてますが、一番はやはり「売上」。
売上を構成する要素も一番シンプルなもので説明すると…

【来客数】×【注文率】×【注文金額】

になります。

上記要素について本当は複数の要素が重なります。
例えば、来客数なら新規のお客様とリピートのお客様。またWEB経由で来る人もいれば、雑誌や他の媒体を見て来る人。
注文率なら、初回訪問で買う人もいれば数度目の訪問で買う人、またここでもリピートの方がいます。
注文金額については、一回買った際の購入単価もあれば、年間トータルの合計金額もあります。

と、多くの要素が絡むのですが、基本は上記に集約すれば良いでしょう。
ただ、一様にどのサイトも同じ対策をすれば良い訳ではなく、商材やブランド力などおかれてる環境により対策が異なります。


対策するにあたり、ネットショップでのお客様の利用状況を理解する必要があります。
よく「AISAS」や「AISCEAS」などの”消費者購入モデルへの対策”というのがありますが、少し難しくもあります。
なのでもっと簡単に整理したい…と思ってたら良いのがありました。

【集客】:お客様を呼んでくる
【接客】:お客様の対応をする
【追客】:お客様の再訪を促す

というシンプルなものです。
ネットショップは、商圏がネットであるための特殊なこともありますが、基本的には通常の商売と同じとすれば「なんちゃらモデル」と変に小難しく考えるよりも上記の方がわかりやすいのではないでしょうか。
自社サイトの立ち上げ方には大きく二つあります。

一つは、「ASP」と呼ばれる形で、オリジナルの機能を作ることはできませんが安価に立ち上げることができる方式です。
こちらは、どちらかと言えば小規模店舗向けです。

以前はプロバイダが提供するカートプログラムもありましたが、最近は専門の企業が提供するケースがほとんどです。

小規模向きというのは、注文件数が大量になった際に処理を自動化できない、自社の業務をシステムに合わせる必要がある、商品や顧客数などに上限がある等の理由のためです。
費用的には月額数千円から高くても1万円台で利用できます。

また、ASPでの利用の場合、最新のトレンド機能が追加費用がない、もしくは低額のオプションで利用できるメリットがあります。
(ただ、追加機能がネットショップの売上げにつながるかは別の話ですが)

システム以外にも集客面もサポートしますとサービスを謳ってるところも多いですが、個別の対応はできないのでイメージほどの成果は無いと思っていた方が良いでしょう。

ただ、例えば店舗に来ていただいてるお客様への利用案内が集客の中心ということでしたらこのASPサービスで十分です。


もう一つは、自社専用のネットショップを立ち上げる形です。
こちらは、以前は「手組み」呼ばれる一からプログラムを作るケースが多かったのですが、最近ではセキュリティ面の対応もあり、「パッケージ」を基準に個別対応するケースがほとんどです。

パッケージも最近では国内で作られた無償のオープンソースもあるのですが、原則はASPなどと比べて中~大規模向き、もしくは早急な拡大が見込まれるケースはこちらが推奨です。
ASPに比べてデザイン面などでの融通も利きます。

ただ、本格的なシステム導入となるため、ASP型とは導入コストが大きく異なります。
そのため、しっかりとしたビジネス設計が必要です。

利点としては、ASPよりも機能的に優れている点、また個別の仕様やサイトの拡大に応じて機能を追加できる点が上げられます。

また、集客後の注文率等を測定し使い勝手の改善が細かくできるのもこちらのタイプです。



自社がネットショップにどこまで期待して力を入れるか、自社のビジネスに取ってどういう位置づけにするかで大きく立ち上げ方が変わってきます。
もう少し掘り下げます。

モールの最大の魅力はその”市場”です。
例えば日本最大のモール楽天のID数は、6000万人を超えるそうです。
これは、日本人の2人に1人、総務省発表のデータでネット人口が9000万人と言われてますので実質は3分の2の人が楽天のIDを持っています。

また楽天はポイントがつきますので、この6000万人の中には「物を買う時は必ず楽天で」というヘビーユーザもいます。
楽天三木谷社長は、この会員組織を「楽天商圏」と呼んでおり、まさしくそのとおりだと思います。
出店する側からすればこの「楽天商圏」の人たちにアプローチできるというのは大きな魅力です。


一方で店舗側から見たときのデメリットもあります。
購入者は「楽天で買った」という意識は残っても、「楽天のこの店で買った」という意識は強く残らないということです。
楽天に出店されてる店舗さんから聞いた話しでは、ある商品の配送についてクレームがあり調査をしました。ですが、いくら探しても該当の注文がなく対応した覚えもないそうでした。
その旨を正直にお客様にお伝えすると「ゴメンゴメン、違う店で買ってたわ」との回答。
購入履歴を確認すれば分かると言えば分かるのですが、私も正直過去に買ったお店は覚えていません。

もちろん楽天会員の全員が全員上記の認識ではないにせよ、それでも6000万IDのうち多くの方は買っても年数度(10回行かないくらい)で都度お店を探されてるのではないでしょうか。


現在楽天の店舗数(モールのみ)は約35,000店舗、Yahoo!ショッピングは約16,500店舗です。
店舗が多いことは、購入者にとっては購入店舗の比較先が増える、モール側にとってはテナント料が増えるといいことづくめなのですが、出店する店舗側からすると競争が激しくなることから「三方良し」とはなりません。
モール側からすれば「サービス向上のためには競争原理が働くのは当たり前」という意見かもしれませんが店舗側からすれば値下げ、販促施策等「体力勝負」となる可能性が高く、例え生き残っても消耗しきってしまいます。


ただ、だからと言ってモール出店は止めた方がいいというわけではありません。
上記のとおり、モールを固定的に使う「商圏」は確実に存在するため、この人たちにアプローチをしたい場合は、やはり出店が必要です。
あとは、プラスアルファの要素として認知まで含めた成果をモール店舗の達成点と考えれば出店する価値は十分あります。


なお「高級路線」を歩む企業にはどちらかと言えばモール出店は合わないかもしれません。
先ほどの競走原理が働くため、どうしても「安く物を買う場所」というイメージが付きやすくなるためです。
実際、楽天側もこの点は気にしている部分で対応を検討しているという話は耳にしています。
高級路線の企業だけは十分検討した方が良さそうです。
ネットショップ、オンラインショップ、オンラインショップ、Eコマースサイト、ネット通販など色々言い方があります。
総じて言えるのは、インターネットを使い商品・サービスの売買をする点です。

Googleの月間検索数では

ネットショップ:165,000回
オンラインショップ:110,000回
Eコマース:14,800回

ですが、立上げや構築についてはEコマース絡みが多いです。
個人的にはネットショップは小規模店舗、個人向け販売のイメージがあります。
ネットでの販売手法にはネットオークションもありますが、このブログではいわゆるネットショップ型に絞ります。


インターネット上で販売を行うには、大きく

・モールに出店する
・自社サイトを立ち上げる

の2つがあります。

モールとは、いわゆる百貨店タイプです。
楽天やYahoo!ショッピング、Amazonの他最近ではZOZOTOWNなど業態に絞ったモールが存在します。

一方自社サイトは路面店タイプになります。
ASPと呼ばれる機能は限られるが月額で安価に利用できるサービスと、パッケージ構築と呼ばれる完全に店独自のシステムを作り上げる形に分けられます。
パッケージには無償で使えるものから数百万はかかるものまで幅広くありますが、やはり費用をかける方が機能的には充実しています。
大規模サイトの場合は、一からの手組みもありますが、トレンドとしては減少しつつありますので以降割愛します。

ざっくりとシステムに関する費用のイメージを分ければ

モール=ASP<パッケージ構築

となります。


特徴としては

■モール
○メリット
・販売開始にあたっては低コストで始められ、オープンまでが早い
・モール会員数の分母が多く、定期的に訪れる人を中心にモールへの集客力は抜群に強い
○デメリット
・独自の機能を追加できない
・売り上げに応じて手数料を払う必要がある
・競合となる店舗数が多いため、モールへの広告やイベントに参加し自店舗にお客様を導く努力が必要
・配送情報以外の会員情報は原則モールのものとなるため、お客様属性がわかりにくい
・自社サイトへの誘導やモール外での販促行為には制限がかかる

■自社ASP型
○メリット
・安価に自社専用ネットショップを立ち上げられる
・Googleの商品検索やTwitterの利用など、世の中のトレンドを追加費用なしにシステムにいち早く取り入れてくれる
○デメリット
・独自の機能を追加できない
・規模の拡大には向かないケースが多い
・検索エンジンや他の媒体を使い一から集客する必要がある

■自社パッケージ型
○メリット
・元々の機能が豊富
・自社の業務に合わせた独自機能の追加やサイト成長に合わせたシステム、インフラの拡張ができる
○デメリット
・立上げに時間がかかる
・導入費用が高額
・検索エンジンや他の媒体を使い一から集客する必要がある

となります。

どれを使って構築するかは「どの商材を扱うか」「どれだけお客様を呼んで売上をあげたいか」「会社にとってのネットショップの役割は何か」などの経営的要素で決まってきます。
また必ずこの中から1つだけ選ぶのではなく「モールとパッケージの複数利用」等のケースも多く存在します。


「ネット販売を始めたい」と考えても、社内でこれらの目的が整理されていない、分かっていない企業がまだまだ多い(特にネット利用に関する情報が少ない東京を除く地方エリア)のが現状です。


今日はここまで。