先日の歌番組で、野口五郎と三浦祐太郎のコラボで秋桜が演奏された。オリジナルの秋桜にも、山口百恵、野口五郎にも特別な思い入れがない俺が聴いても、グッと来る好演だった。
演奏した本人達、出演者が皆それぞれ、山口百恵との思いを重ねて涙ぐむ様子も、「歌の力」を思わせる良いシーンだったと思う。

一方、Twitterで「あーりんの方が」という呟きを見かけた。
そりゃいくら何でも贔屓の引き倒しってもんだろ、と俺は思う。

最近でこそ、生演奏、生放送でも音を外して「事故」になることをハラハラ心配しながら観る必要がなくなってきたとはいえ。まだまだ、「(当初と比べて)上手くなった」とは言えても絶対的に「上手い」と評価できるレベルではない(秋桜はさだクロあたりが最新?)

それでも、その人がそう感じることを否定することなんて出来ない訳で。

個人にとって「いい歌」(と感じる)かどうかに、上手いかどうかはあまり大きな意味を持たないってことなんじゃないか。

まして、「上手い」の基準も大して明確ではない。

さて、このことをももクロの内側に持ち込んでみる。
脱退した子が「飛び抜けて歌が上手い(かった)」という評価も、個人の評価には大して重要ではない、と言える訳。

だからね、メンバーの脱退は間違いなく大打撃だけど、
抜けたのが「一番歌の上手い子だから」ももクロの歌がレベルダウンした、なんて評価が普遍的なものだと思うのは、間違っていると思うよ。
わざわざ突っかかって議論したりはしないけど。
フォーク村に泉谷しげるさんが弛めに乱入(笑)
黒いカバン、春のからっ風、春夏秋冬、眠れない夜(あと放送に入らなかった曲もあるらしい)
たっぷり演奏してくれた。

嬉しいことに、映画「幕が上がる」を見て
とても褒めていたそうだ。
「お前ら、ただのアイドルじゃねぇな?」
「アイドルのふりをした左官屋かなんかだろ」
(職人という意味?TOKIOに通じる匂い?)

流石の風格と力業で(坂崎村長がいれば何とかなる)、
春夏秋冬からは「お前ら、ボサッと見てないで適当に入ってこい」とバンドを巻き込んでセッションに。

この辺りが、「フォーク」の良さだよな。
難しいコード進行もなく「せえの」で
その場にいる皆が楽しめる。
(もちろん時代を越えてきた曲の良さがあってこそ)

春夏秋冬の直後のももクロちゃん、特に夏菜子ちゃんの反応が素晴らしくて。
俺にとっては今までで最高にこの番組の意義を感じる瞬間だった。

「(あの演奏の中に)入れないのがこんなに悔しいなんて!」
「泉谷さんが入ってこいって言った時にバンドの皆の空気が変わった!」※俺補完?正確じゃないと思うけど。
あの目の輝き、泉谷さん、坂崎村長、見たかい?

その空気を感じて、音楽に加わりたいという衝動を知ったこと

そこから踏み込むかどうかは別としても
大事にしてほしいな。
武部さんが語った、生バンドを背負う経験の意義も、この楽しさを知ること
だよね。

先日放送されたももいろフォーク村
「オーディション」ってなんやねん(;´д`)

前半でいづみさんの曲で丁寧なカバーを聴けたから、
メンバーの負担を考えるとまぁ、ビミョーな企画でも
仕方あるまいと思ったけど。

本当に登場する意味がわからなかった
にゃんたぶぅ」
片手間に聞いていたけど、歌の後のトークで
メンバーのでかくて太めなおっさん(笑)の
声にがっつり聞き覚えが。

早速ググると、ビンゴ

20年位前だったろう
きっかけはよく覚えていないけど
気に入って、路上ライブなど見に行って
ファンクラブにまで入ったグループ
「SweBe」のボーカルだった
和田琢磨さん(同姓同名の俳優ではない)

SweBe は当時西田ひかるさんのサポートを
していた、3人ボーカルと楽器のバンド
しっかりしたハーモニーと、3人それぞれ
個性のある声が魅力だった

まぁ、つまらない解散のしかたで、
その後はバラバラに
俺もしばらくはそれぞれのソロ活動を
追いかけたりしていたけど、フェードアウト

二、三年前かな、仲間が出演したライブイベントで
たまたまSweBe のリーダーだったドラマーと
会って話をしたことがあり、
琢磨さんのことも話題に上がったりしたのも
思い出した。

長く音楽を続けている人とは
時を隔ててもどこかでまた
再会することがある(一方的にだけど)
ただそれだけのことなんだけどね

ちょっとだけ個人的に盛り上がった話(笑)