ブタがいた教室 | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

皮肉でも変な意味でもなく、徹底したベジタリアンの人は本当に

すごいと思う。

 

自分は肉も魚も好きなので、どうしても焼肉や寿司は食べたくなってしまう。

ロースカツも好きで、「かつや」のソースカツ丼弁当もたまにテイクアウトする。

 

しかし、これらの口にしているモノも、もともとは生きていたんだなあと

思うことも多いし、自分たちの手で直接 ‘と殺 ’しているわけじゃないという

罪悪感がまったくないわけでもない。

 

人間て、やはりいろんな命をいただいて生きているんだなあと感じる。

 

それを考えると、食品ロスを防ぐというのは人間にできる最大限の

生物にたいする礼儀なんだろうなあと思えるのである。

 

この前、回転寿司にいったら、回転している皿の数が明らかに少なかった。

回転寿司の醍醐味といったら、回ってくる皿から選んでとることだけれども

ずっと回り続けているネタが最終的に廃棄されたりする食品ロスを考えれば

タッチパネル優先でも注文のほうがたしかに正解かもしれない。

 

オレらが小学生のころは、給食もみんなたくさん残したりしていた。

オレも嫌いな玉ねぎが入っているシチューやカレーなどが多かったから

かなり残していた。

 

それらの残飯はブタの餌になるので、献立にブタ肉使用の料理があれば

ブタにとっては共食いとなるので皮肉といえば皮肉である。

 

すこし前に映画『ブタがいた教室』を観た。

 

 

 

――

センセーショナルな内容で賛否両論を巻き起こした実話を映画化

6年2組のクラスを受け持った新任教師は、クラスでブタを飼い育て、

卒業時に自分たちで食べるという驚くべき授業を始める。

名前を付けられ、可愛がるブタに感情移入していく子供たち。

そして迎えた卒業式。クラスを二つに分けた激論と答えが出される…。

(amazonより引用)

 

 

妻夫木聡演じる新任教師が、最後に食べるという約束で一匹の

ブタを教室に連れて来る。

 

ブタはPちゃんと名づけられ、可愛がられる。

 

やがて卒業が近くなるが、ブタに愛着をもった子供たちの中では

卒業後、Pちゃんを生かして下級生に世話を委ねるという考えもではじめる。

 

クラスの意見は見事にまっぷたつに割れ、決めてとなる最後の一票は

ブタを連れてきた新任教師に委ねられた。

 

果たしてPちゃんはどうなるのか?

 

 

内容が内容だけに静かといえば静かな映画だった。

面白いか、つまらないかというくくりでわける映画ではないかなと思う。

 

作品を観たという友人から聞いたネタバレとは、なぜかラストが異なっていたので、

そういう意味では個人的に意表をつかれたラストではあったが、まあそれもありかなと

いうところだった。

 

自分がもしこの子供たちの立場だとしたら、やはり同じように感情移入して

しまうだろうなと感じた1作だった。