早朝鈍行2019② ほくほく線に進路を取れず!そして下諏訪温泉「旅館おくむら」 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

2日目。

朝6時に起床して朝風呂。

そして朝食。

 

 

8時半ころのバスでここを発たないといけない。

食べ終わったあとすこし休憩もしたいので、やや急ぎで済ます。

 

食べ終わったら、一階階段そばにあるスペースで食後のコーヒーを一杯。

置かれているものを無料でセルフサービス。

 

 

そしてすぐにチェックアウトして、栃尾又温泉に別れを告げる。

バスでふたたび昨日の小出駅へ向かう。

到着しても乗車予定の電車がなかなかこないらしいので、すこし前の

商店街で降りて駅まで歩くことに。

降り際、運転手さんから「気をつけてください、クマがまだいますから」と

いわれる。そうだった。ぬる湯の余韻でクマのことすっかり忘れていた。

 

ときどき後方を振り返り身の安全を確認しながら、無事に駅に到着。

 

友人曰く、ここから五日町という駅まで戻り、そこから「ほくほく線」という電車

(JRではないので別料金)がでているので、それに乗ってまずは十日町までゆき、

そこから松本方面を目指す予定だったらしい……のだが、ここで台風の影響が!

ほくほく線は動いているらしいのだが、そこで乗り換える飯山線の一部が終日運転見合わせ。

クマの爪から逃れたと思ったら、その先には台風の爪痕が待っていたとは。

 

黒い矢印(↖)が、ほくほく線。赤いバツが運休エリア。

 

 

 

 

 

 

 

(ほくほく線、飯山線を使わずなんとか奥の手ルートで迂回移動中……の間)

🚅

 

 

 

 

 

いったんCM。

「鹿肉入りおやき」 250円 

美味しいよ(^-^)

 

 

 

 

 

(移動手段の詳細は詳しく書かないのでご想像におまかせします。もうすぐ移動終了……)

 

 

 

 

 

 

 

友人のパワーと知恵により、迂回ルートでとりあえず「長野」までやってこれた。

ここからは篠ノ井線でまずは「松本」を目指す。

 

 

実はここに来るまでしらないままだったが、この篠ノ井線上には日本3大車窓といわれて

いるあの「姨捨駅」があるというではないか。

聞かされてなかった反動があるだけ嬉しい。

しかも姨捨駅はスイッチバック駅ということもあり、景色が見える位置でしばらく停車して

見られるようにしてくれるというではないか!

 

テレビや雑誌でよく見る、ホームのすぐ外に棚田や街並みが広がっているあの駅である。

うおお、これは絶対見るべし。停車時間中に降りるべし。写真撮ってブログに乗せるべし!

だが、電車が走るにつれて、空の色がだんだん黒くなってくる。なんとも不安だスティック。

 

そして姨捨駅に差しかかる前あたりから天気予報どおりの豪雨襲来。

 

姨ステステーションでは予定通りステイしてくれたが、曇ったガラスを拭くと外は暴風雨。

その奥に見えるは雨に煙ってボンヤリとしたパノラマ。

車内に人が多いこともあるしこれは降りられん。降りて撮影してもズブ濡れで白い画面が

映るだけだと判断。

 

断念!せっかくの機会だが撮影と下車は諦めた。よって画像ナシ。申し訳ない。

 

同じ車両のボックスシートにひとり鉄道マニアらしき単独男性が座っていて、駅到着

したら立ち上がり、スイマセン、スイマセンといいながら周囲をかき分けてカメラを手に

雨が降るホームへでていった。

ホームをいくらか歩いてきたのだろう。

1、2分後隣りの車両から歩いてきたが、その表情が

「ああ、撮影も視界もダメだったなあ……」

と語っているようだった。お互いに残念だった。

 

90分くらい乗車し松本に到着し、そこからまた乗り換え、この日の宿がある

長野県の下諏訪駅へ到着。

あいかわずのどしゃぶりだが、幸い友人が予約してくれた宿は駅からさほど遠くない。

 

傘をさしながら途中コンビニに寄って歩いて到着。

 

『旅館おくむら』

長野県諏訪郡下諏訪町塚田町3149-5

詳しくはココ

※到着日はスマホで撮影できる余裕の天候じゃなかったので

画像は翌日晴れた朝に撮影したもの。

 

 

外観的にも日本的なザ・旅館。

ここを見つけた友人のセンスに脱帽。

栃尾又の古いホテルみたいな建物も好きだが、こういう純旅館の佇まいも好物。

 

到着するとすぐにオーナーご夫婦が温かく家庭的に出迎えてくれた。

よく、‘田舎の実家に帰ってきたような’という形容があるが、その最上級といった

ところか。とにかく人の温度を感じるお出迎え。

 

びしょびしょのなった靴を脱いだら、ご主人が古新聞を持ってきて水分を吸い取るよう

靴の中に詰めてくれた。なんという心遣い。

 

部屋につながる1階の通路の風景。

共同の流し台に、庭園風な床が落ち着く。

すこし奥には漫画の棚もあり。

 

 

 

右側の壁に掛かっている時計のすぐ隣りがオレらの部屋。

 

これまでも前回も入ったばかりの手つかずの部屋の綺麗な光景をアップして

きたから、たまにはリアルに男ふたり旅の入室直後の状態を紹介。

こんな感じ。

とにかく上着とか靴下とかを干して乾かしながら、まずはくつろいでいる。

 

 

到着後の1杯の前に、まずは風呂にゆくべし。

 

風呂は1階の奥に男女別れてある。

 

こちらが「おくむら」さんのお風呂。

いい雰囲気。

 

 

やや大きめ、深めの浴槽。

 

お湯のそそぎ口には温泉成分が固まって白くなったものがついている。

 

身体を洗ってからゆっくり入る。

温度はやや高めなのかもしれないが、それがまたちょうど良く感じて実に

気持ちいい。

コポコポとお湯が途切れなく音をさせる風情ある内湯。最高。

 

いい具合に温まり疲れもほぐされてあがる。

部屋に戻るとき玄関のほうを見たら、ご主人がオレらだけのではなく、お客さん全員の

傘を広げて置き、乾かしてくれている姿が見えた。

今、汗を流したばかりなのに、今度は涙がこぼれそうになる。

 

いかんいかん。

汗も涙もかけ流しになってしまうと水分が枯れてしまう。

 

そういうことで、湯あがり恒例には欠かせないお酒の時間。

 

「氷結」もいいけれど、「ストロングゼロ」も飲もう!

 

……と、たまにはサントリーの宣伝もしておく(笑)

 

 

 

しかし、お酒の時間は宿の部屋だけでは終わらない。

 

続く。