池上彰の現代史を歩く「あさま山荘」事件とは を観た。 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

今回の内容は軽くタイトルどおり。

 

2時間すべて観て楽しめたけれど、新しい知識も指摘するような悪い部分も

なかったので、今回はあえて記事ひとつさいて書くのは見送ろうかと思った。

 

だが、アノ番組との連動で当時の関連記事アクセスの跳ね上がりがものすごかった。

年末ドラマやBSなどで「犬神家の一族」が放送された直後および翌日も関連記事の

アクセス数がパーンと派手に跳ね上がったよう、過去の例から、影響が著しくでる

だろうなと予想はしていたが、今回はトンデモなくすごかった。

 

それを踏まえて「もしかしたら感想書く」と書いてしまったこともあり、番組予告まで

しておいて放置するのもなんだから、一応さらっと書いておくことにする。

 

冒頭で軽井沢の散歩的な映像が流れ、そのあと池上サン御一行が山荘へ向かう

映像に。

 

実際に肉眼で見たこのアングルはちょっと嬉しかった。

※昨年の記事より。

 

この地点に到着する寸前、池上さんが他のアナウンサーと草刈民代に

「さあ、もうそろそろ見えてきますよ」

と、さもここまで長い距離を歩いてきたような体でいっていたけど、

しっかりすぐ後方にロケバスが映り込んでいた。

 

もちろん、視聴者だってそういう現場において出演者たちが実際はすぐ手前まで

ロケバスで来ていることは暗黙に理解しているのだけれど、演出する側として、

そこはとりあえず映してはだめだろうと思った(笑)

 

これまで連合赤軍事件をとりあげた番組はおおかったが、山荘内部を撮影した

番組はなかったので、しいていえばその内部の映像は新鮮ではあった。

 

ただひとつ。

現在山荘を所有しているという香港の組織?

組織自体は別にアヤシイことはやってないと思うが、番組内の流れにおけるその

組織の紹介というか、プロパガンダ色がやけに濃かったのが、やや気になった。

観ていた人はきっと同じように感じていたと思うが。

 

テレビ東京と組織の間で、建物内を撮影および放送するにあたって下世話な推測だが

先方からのおカネや宣伝における条件あっての交渉で、メディア初の内部潜入に至った

ような気がしないでもなかった。

 

一水会最高顧問の鈴木邦男氏も元連合赤軍メンバーの面々や国にたいして、

あさま山荘は日本における歴史的な遺産だから、中国マネーなどに譲らないで

「買い戻せ!」と叫んでいるようだけれど、オレも同感。

 

アレだけ日本中が騒ぎ、テレビでも視聴率ほぼ90%の中継をはじきだしたステージ

である。

いい方がなんとも難しくて、この表現もまた誤解を招くかもしれないし、ちょっと違う

のかもしれないけれど、原爆ドームみたいな感じでマイナス的な歴史ではあるかも

しれないけれど、半壊していた状態だとして銃声の証明として保存し、多くの人に

観てもらうようにするのが正解だったと思う。

リアルタイムで生まれていなかったオレでさえ、そう考える。

 

そしてUさんね。

 

冒頭から番組のところどころで登場シーンがインサートされてたから、てっきり中盤の

一時間たったころその対談コーナーがあるのかと思ったら、ほとんどラストのトリだった。

 

やはり企画としては一番のメインだったってことかな。

やるねえ、テレ東。

 

オレも一度しか会って話したことないし、あとはだいたい他の番組や動画で観てる

からそんなわかったようなことはいえないんだけど、あの方はもともと性格が明るい

ということと、しゃべり方というかノリがあんな感じなので、けっこう誤解されてしまうタイプ

だというのは見解としていって書いておきたい

あの放送だけ見ると、その答え方とかで「反省してんのかなあ」みたいな感じをおぼえた人も

多少はいるんじゃないかなと思ったので。

 

過去の事件でもう刑期を終えたとはいえ、やってしまったことを擁護するつもりはない。

ご本人は反省なされてるんだけど、それを神妙な顔で真剣にいいたくないんだと思うのだ。

 

なんでもかんでも真顔で真剣に答えれば反省しているってわけでもない。

それがオレの率直な意見。

 

薬物や性犯罪、犯罪ではないが浮気や不倫をした芸能人、有名人が涙で顔を

くしゃくしゃにしながら、

「今回は本当に申し訳ございませんでした!」

「もう二度とこのような過ちは繰り返しません!」

と泣きながらカメラに向かって強く訴えてた人間に限って、すこししたら再び

薬物に手をだしたりして逮捕されることが多い。

 

逆にそれなりに時間が経ったころ、自虐的に

「ワタシ、以前捕まってますからね」

とか笑いながらネタにしていう人のほうが、犯罪としっかり縁を切っている

ように思える。

縁を切ってこその自信があるから、世間が忘れかけている恥を自分からいえる

のだと思える。

 

まあ、これも犯罪も重さにもよるので、一連の総括においては被害者と遺族が

いるわけで、そこはさすがに過去のこととはいえ軽くいうとバッシングはあるかも

しれないのは理解しているが。

 

でも、世間が大好きな自己責任ていう言葉でいえば、粛清されたメンバーも

そういう団体に自分から入ったという自己責任になるのかっていう話にもなるし。

 

連合赤軍事件についてもオウム真理教事件についても、事件そのものの残酷性とか

何人亡くなったとかいう問題ではなく、社会や集団にたいする捉え方として、もっといろいろ

深く考えないといけないテーマだとはオレは思う。

 

そんなこともボンヤリと考えながら、池上サンの番組を観ていた。

 

同じあさま山荘特集でも、以前フジテレビで放送していたサカガミの番組よりか

イケガミの番組のほうがまだ中立性は感じられたのでよかった。

 

以上、

今回記事で書いたことはすべてオレ個人の見解と推測です。

Uさん、意外とネット見るタイプらしいので万が一書いておく(笑)