クレイジージャーニー | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

最近おこった新幹線内の切りつけ殺傷事件。

 

警察発表による容疑者の発言は例によって、

「誰でもよかった」。

 

ちょっと前のオレだったらそれを聞いて「またか!」と思っていただろう。

でも今のオレは「おそらく、そんなこといってないな」と思った。

 

いっていたとしても、その一言の他にもいろいろ長く話してて

警察はその一言だけを切り取って発表した可能性が高い。

その理由については、アキバ事件の加藤智大の著書における記事で

過去に書いているから省略する。

 

とにかくメディアには報道の偏りが多いというのを感じる。

最近の話だけではない。

かなり昔から。

 

ある意味で警察とメディアは時に敵対し、時に癒着している。

 

ちょっと前に「直撃!シンソウ○上」という番組を観た。

テーマが「あさま山荘の真実」のようなことだったから気になった。

ひととおり最後まで観てみた。

観終わって「なんだ、この構成は……」とただ愕然。

 

間違ったことは報道していなかった。

しかし、メディアのやり方としては、まったくもってフェアな構成・編集じゃない。

完全に数字目的・お涙頂戴・警察視線の3拍子だ。

 

たとえば、Aさんという人がBさんという人を殴ったとする。

人を殴ること自体は決していいことではないが、それを報道するにあたって、

なりゆきの前後を省き、ただ

「AさんがBさんを殴った」と報道するのと、

「Aさんが家族で買い物中、一緒にいた罪のない家族をBという男に殴られたため

仕返しでBを殴った」

と詳しく書くのとでは、報道を見聞きしている側の印象もいくらか違ってくる。

 

先にでた番組があさま山荘事件においてやっていた編集方法はいってみれば前者。

 

もっともガックリしたのが司会のS上氏。

あれだけいいたい放題のキャラで売り出しているから番組名のとおり、あらゆる事件や事柄の

その奥にあることをしっかり見極められる人間かと思っていたが、信じたかあるいは芝居なのか

そのVTRを観たあと、キャラにもあわず製作サイドがもくろんだだろうどおりに涙を流していた。

失望。

 

あさま山荘事件にかんする特番などはyoutubeなどもときおりチェックしているが、

他のものも同様にその編集や構成のアンフェアさが目立つ。

出演ゲストのコメントもイメージ保守あるいは、単純な勉強不足ばかり。

 

もしかしたら、台本通りの感想コメントなのかもしれない。

それでも視聴者にたいして無難、当事者に対する無神経過ぎるコメントには呆れた。

 

大御所女優のI・P子の事件に対するコメントは、オレと違って事件当時既に生まれて

テレビでそれをしっていたにもかかわらず、あまりにも稚拙で無難であり、

視聴者のクレーム回避を意識したのが見え見えなコメントだった。

演技や存在は一流でも物事を考える能力はまた別のようだ。

 

某・元総理の孫も同じレベルの発言をしていた。

七光りのイメージを脱したかと少し見直していたが、やはり、おぼっちゃんはおぼっちゃん。

VTR鵜呑み。

わかったように「そんな人たち」っていい方してたけど、いったい事実をどこまでしっているのか?

 

これは犯罪史やサブカルなどにおけるトークショーが開催される新宿ロフトにおける記録。

故・若松監督だったかロフト店長だったかが、ゲストにきた元赤軍派メンバーに向かい、あの

事件について、

 

「あんたたちは警察が描いたシナリオに見事に乗せられたんだよ!!」

 

と怒りの言葉を放っていた。

 

その言葉の意味をオレはしっている。

めちゃくちゃ書きたい。

書いてやりたい。

 

反権力とかのつもりもなければ、立てこもった赤軍側の肩を持つつもりもない。

それこそ「シンソウ」を書きたいだけだ。

だけど書くわけにはいかない。

残念。

 

でも、そういった日本の事件史などにかんする追求は面白い。

だから、まあ自分で足を運んで調べたことにおいて、このブログでアップできる限りのことは

アップしてゆくのがオレの義務かなとは勝手に思っている。

現にあらゆる事件にかんする記事をアップしたときは、過去記事においてもアクセス数が

グンと抜けるのが顕著に表れている。

 

最近、TBS系の「クレイジージャーニー」という番組を観始めた。

 

サイトはココ

 

一応、自傷フリージャーナリストを名乗っていて、社会事件記事も多く書いたりしている

こともあり、これからもっとそういう方向の記事を展開する参考のためにも、

「おまえはあの番組を観ろ!!」

と、ある人からから助言を頂いたのが理由である(笑)

 

出演者は松本人志、設楽統、小池栄子の3人。

と場合によりスタジオゲスト。

 

毎回いあらゆる独特な世界に精通した専門家が登場して冒険・潜入・研究をする様子を

密着するのだが、これがなかなか面白い。

 

生物、民族、犯罪……

 

それぞれの独特な世界を深く執拗に追いかけ続ける登場人物も個性的な人物ばかり。

 

誰も彼もみな、商業的な熱意をみじんも出しておらず純粋にそれが好きだから追いかけて

いるという背景がキャラクターから伝わってきて、笑いの中に感動を伝えてくれる。

 

テーマはほんとさまざまで、肉体をいじる系の回はちょっと苦手だ。

見始めてからそんな経っていないけど、好きなのはやはりレアな生物系とヤバい地域に

潜入する犯罪地域系の回。

 

爬虫類ハンターで人気の加藤さんという人は人柄的にも好き。

 

熱帯地域などでレアな生物を発見したときに捕まえるために見せるダッシュと、

捕獲したときに見せる無邪気で嬉しそうな子供のような笑顔、そしてテンション。

 

いくつになっても好きなことを追いかけ、そして愛して大事にするというスタイル。

生物にかんする知識だけでなく、そんな幸せの法則も教えてくれるお兄さんという

イメージ。もしかしたら年下かもしれないけど。

 

もうひとり気になるのは犯罪ジャーナリストだという丸山ゴンザレス氏。

登場回はまだ1、2回しか観たことないが、海外の麻薬密売地域および現場への

決死の潜入ルポをやっていて、かなりスリリングだった。

企画だけでもそれなりにアンダーグラウンドなのに、それにくわて丸山ゴンザレス氏の

実話ナックルズ臭プンプンのサブカル風貌もまた深夜番組にピッタリである。

 

麻薬の密売人に接触したり、はたまた道路を車で走行中に麻薬売人の死体に遭遇

したり。それでも戸惑いを見せない肝っ玉はすごい。

 

今後もどんな企画があがってくるか楽しみな番組だ。

 

このブログも負けないようにいろいろ企画を考えねば(笑)

クレイジージャーニー……

いや、こっちは「クレイジー ジャーナル」でゆきたい。

今までよりもさらに社会派記事を充実させて。

 

だけど心が弱っているときは、ちょっとセンチメンタルなクレイジージャーニー的記事を

書くかも。先日みたいに。

 

なにかに誘われてセンチメンタル・クレイジージャーニー。

 

でも、次の日の朝に読むと急に恥ずかしくなる真夜中に書いた恋文みたいな勢いに

任せた記事を書くのだけは避・け・た・い・わ。

ケンはもう、43だから~

(↑松本伊代風に)

 

 

 

おしまい