いなぎ発信基地ペアテラス × アニメCafé論 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

1日で5件くらいのイベントがあった池袋の記事や、温泉旅行の記事を

優先したかったことと、その他レギュラーで書いている小説、音楽、映画の

カルチャー記事もバランスよく間に散りばめておかないといけないこともあって

すいぶん遅れてしまったが、JR稲城長沼駅にできたというテラスを

2か月くらい前に見にいったので、今夜はその記事をアップしたい。

 

『いなぎ発信基地ペアテラス』

HPはココ

場所は高架下だ。

 

 

以前も記事で南多摩駅前にできたヤッターワンのモニュメントを紹介したが、

この稲城長沼駅と南多摩駅がある稲城市は、数ある名作ロボットアニメのメカニックデザインで

著名な大河原邦男さんの出身地である。

 

なので稲城市も本格的に大河原氏とその作品を全面にだして、町を盛り上げようとしている

ようである。

 

到着してみると、カフェの外にはガンダムとザクがあった。

 

 

ここ数年の間、再びガンダムがブームになった傾向もあり、お台場や静岡や

あらゆるところにガンダムが降臨している。

 

お台場に等身大ガンダムが登場した時はかなり話題になり、オレもひとりで

観に行った。

誰か誘いたかったが、その時はまわりにガンダムファンがいなかった(-_-;)

 

※過去使用画像より。

 

ちょっと外見だけ見学にいっただけだったので、中にあるカフェには入店していないが、

窓の外にすぐガンダムとザクが立っているのでティータイムしながら、2体のモビルスーツを

眺められるということらしい。

 

 

ただ、このテラスにかんしては別に「ガンダムCafé」とか「アニメCafé」ということではなく、

あくまで稲城市のおススメを紹介するテラスであり、そこの看板的な役割としてガンダムと

ザクがいるので、とくにガンダムのなにかをモチーフとしたフードやドリンクとかがあるわけ

ではないらしい。

 

でもガンダムCaféはそれではそれで秋葉原にもあるようだし、今はそういった人気アニメの

世界観をウリにしたCaféがけっこう増えている。

 

先日、池袋パルコの「におい展」にいった時も、同じフロアのすぐ隣りのスペースがやけに

賑わっていて、入口前に入れ替えの順番待ちの列ができていて、オンナノコたちがずっと

並んでいた。

 

はて? なんぞや??

と思って見てみたら、期間限定で「らんま1/2Café」なるものが開店されていたようである。

(Caféの正式名はもしかしたら、ちょっとっ違うかも)

 

オレは高橋留美子作品にかんしては、「うる星やつら」しか観ていなかったので、その店が

とても賑わっているのをみたところで、あんまりそわそわしなかったのだけれど、

とにかく熱狂的ファンだと思われる女の子たちの数がすごかった。

 

もちろん、男性ファンの姿も。

まだ未成年の娘のつきそいに頼まれたのだろうか、お父さんくらいの年齢の男性が

ちょっと居づらそうにしてパフェとかを食べている姿も外から確認できた

それはそれで、なんか微笑ましい(笑)

 

この「らんま1/2Café」もまた入店してないからわからないけど、とにかくオレがしらない

だけで、探せば他にもアニメCaféはけっこうあるものかと思われる。

 

昭和モノという前提がつくが、オレもアニメっ子といえばアニメっ子だった。

ドラえもん、ガンダム、キン肉マン、こてんぐテン丸、妖怪人間ベム、かぼちゃワイン、

デビルマンに銀河鉄道999におよねこぶーにゃんにフクちゃんにコンバトラーVに、

サイボーグ009にザブングル……

 

今のアニメも素晴らしいのだと思うが、昭和のアニメはそれぞれのキャラや世界観が

独創的でよかった。

ロボットアニメも今のロボットと比べると、比較的シンプルなデザインなのだが、

それでもかっこよく、またストーリー性も優れていた。

今の子にザブングルしっているかと訊いて「しらない」と返されると、心の中では

「悔しいデス!!」と叫ばずにはいられない。

 

名作といわれるアニメは好きなだけに、その世界観を表したCaféとかができたら、

ちょっと一度くらいはいってみたいなあ~とはいつも思うのだが、ひとつだけ

オレの求めているものとズレがあるといえばある。

 

そういうCaféのメニューにあるフードとかデザートとかって、だいたい具材を目や口の

形にきって添えて、キャラの顔にしてある物とかが多い。

それでもって、やけに値段が高い。

 

いや、子供ウケっていうのもあるし、世界観の限界っていうのもあると思うから

売り手側の気持ちもじゅうぶんにわかるので批判は決してするつもりもないが、

本当にオレの超個人的な希望をいえば、求めているフードやドリンクやデザートのベクトルは

そっちじゃない。

 

求めるのはいわゆる「架空メシ」である。

 

つまりは現実の世界では見たことも食べたこともないけど、そのアニメの中の食堂や店では

登場するようなフードである。

 

ものすごくわかりやすい極端な例をだすと、「まんが日本昔ばなし」に登場したような

お茶碗に異様に盛られたごはんみたいな。

(実際どこかの店舗がそういうフレコミでやっていた気もした)

 

当然、どんな人気アニメや長寿アニメだったとしても、作品中でそういった独特な食べ物が

登場しないケースもあると思うには思うけど、オレとしてはやはり「キャラをかたどったモノ」

より、「作品中でキャラが食べていたモノ」があれば嬉しいなあって思ってしまう。

 

藤子・F・不二雄ミュージアムへいった時もCaféがあった。

入店はしていないが、サイトでみてどんなメニューがあるかはだいたいわかった。

 

メニューのひとつに、フレンチトーストの表面にチョコかなにかで文字がズラーっと

書かれている「暗記パン」があって、それは比較的オレの求めているものに近いかなとは

感じた。とくに食べたいとは思わなかったが(^^;)

 

同じく買ってはいないが、箱根湯本の「えう゛ぁ屋」にいった時にはエヴァ仕様の

グリーン&パープルカラーのソフトクリームがあった。

 

綾波4

 

厳密にはあれも劇中フードではないのだけれど、見た瞬間に

「あ! エヴァだっ!」

って思えるファーストインパクトはあったから、まあギリギリ許容範囲かなと(笑)

 

最近のアニメは正直まったくわからないんだけど、それでも昭和の時代から現在まで

日本の漫画やアニメーションの水準というのはとても高く素晴らしいものだとは十分

伝わってくる。

 

それだけ素晴らしいものなんだけれど、グッズにしてもフードにしても、キャラの顔とかが

ベタにデザインされてしまうと残念なことにチープにダサく、そしてオタク臭くなってしまう。

 

日本アニメに、それこそ‘さりげないデザイン’が加われば、もうサイコーにかっこいいと

思う。

 

以前働いていた職場で、雑貨販売も含む書店がお客さんだったことがある。

名古屋に本社があるヴィレッジヴァンガードという雑貨書籍販売店に営業にいった時、

店内を見学していたら、どこにでもありそうな1枚のTシャツが展示されていた。

 

Tシャツのフロント部分にはイラストの類は一切なく、まるでロックTシャツのような角張った

カッコいい字体で、「GODAISM」と書かれており、その下には

‘YOUR IS MINE、 MINE IS MINE’

と続けて表記されている。

 

一瞬書いてある意味がわからなかった。

だけど、数秒考えて理解した。

そして、この英語変換とデザインした人の奇才ぶりに感銘を受けた。

 

「GODAISM(ゴーダイズム)」というのはドラえもんに登場するガキ大将である

ジャイアンの本名「剛田」をもじり、その思想という意味でゴーダイズムである。

 

そしてそれに続く

‘YOUR IS MINE、MINE IS MINE’

は直訳すれば、ジャイアンがのび太にいった名セリフである

‘おまえのモノはおれのモノ、おれのモノはおれのモノ’

の英語変換である。

 

書かれている英文をしっかり読めば、はっきりいって中学生でも和訳できる。

だけど、日本人は書かれている英語の意味をよく理解しないままデザイン先行で

身につけるし、同時に他人が着ている服でもブランドとかは気にするくせに、

そこにプリントされている英語はしっかり解読しようとしない。

そこを上手くついている見事なデザインだと思う。

 

ひとことでいえば、「どらえもんTシャツ」なのだ。

だけど、自然に着て街を歩くことができるデザイン。

それが素晴らしい。

 

ひとつ難しいのは、誰が遠目から見ても露骨にわかるキャラ洋服の恥ずかしいといえば

恥ずかしいのだが、さりげなさ過ぎて最後まで誰ひとり気づいてくれないというのもまた

すこし寂しい。

 

もう何年も前に当時の職場の仲間たちと湘南の海に海水浴いった時、

さりげなく大判の長渕剛のライブバスタオルを持っていって、肩から掛けたりして

つかっていたのだが、誰ひとり気づかずに「あ!それ長渕じゃん!!」とつっこんだり

ふれてくれる人がいなかった。

 

しょうがないから、フツーに体ふいてバッグにしまって持ち帰ったという、ほのかに

ビターな思い出がある。

 

おっと、最後にもうひとつ。

眺める系のカフェといえば、アニメではないのだけれど調布飛行場の中にある

「プロペラカフェ」という店は航空マニア向け。

 

もともと調布飛行場の従業員の社員食堂だったのだが、窓のすぐ外に飛行機の

発着が見えるということで一般開放したら好評らしい。

 

詳しくは書けないが店の中までいったことはある。

だけどそこで食べたことはない。

 

気になる人や飛行機マニアは一度いってみてはどうだろうか!?