「孤独のグルメ」原作者 久住昌之氏のおはなし会 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

みなさんは大根はお好きだろうか?

あの白い野菜の大根である。

 

オレは子供のころあまり好きじゃなかった。

食べられないわけじゃないが、すすんで食わないし、おかずの中に入ってても

残したりしていた。

 

それでもって当時は鍋物も好きじゃなかったこともあり、

おでんが好きで、その中でも大根が一番好きだという人の気持ちがまったく

理解できなかった。

 

理由としてはなんか苦かったから。

 

でも、大人になるにつれてだんだんと大根の美味さがわかるようになってきて、

今ではおでんの大根も味噌汁の大根も大好きだ。

居酒屋にいって刺身が出てきた時も、まわりはあまり食べない下に敷かれた‘つま’を

すすんでパクパク食べている。

 

ドラマ化もされた人気漫画『孤独のグルメ』の原作者である久住昌之氏が、

そんな大根の素晴らしさを描いた絵本「大根はエライ」の出版を記念して、三鷹にある

「星と森と絵本の家」で、おはなし会やミニライブを無料でやるということを少し前に

新聞でしったので、1週間前にいってきた。

湯西川から帰ってきて、すぐ次の日だ。ふぅ、忙しい(汗)

 

会場となる「星と森と絵本の家」は、これまた数年前にも訪れて記事にも書いた

三鷹の「国立天文台」(同じく見学無料)の敷地内にある。

 

久住氏にかんしては、わざわざ三鷹までやってきたというわけでもなく、もともと三鷹出身で

現在も三鷹在住なので比較的近所なのだろう。

オレの家からも、自転車で15分ほど走れば到着するので、これは出向くしかないと思った次第。

 

30分ほど前に天文台に到着。

入口に自転車とめて、会場の建物までトコトコ歩いてゆく。

 

会場には既にかなりの人がいた。

 

新聞で参加要項を確認した際、‘先着50人程度’と、ややアバウトな数だったのでどういう

ことかと思ったら、ホールみたいなところにパイプ椅子があるのではなく、普通の畳の和室に

入れるだけ入れて、座ってみるという形式だった。

 

開始前にリハーサルで早くも久住氏が姿を見せている。

 

 

おお、『孤独のグルメ』が放送していたときも、本編が終了したあと、その回で

登場した店を改めてルポするコーナーに出演していたあの久住氏だ。

 

最初は『孤独のグルメ』という原作もドラマもその存在をしらなかったけど、周囲が

話題にしていることでしることとなって、ワンテンポ遅れてドラマとかも観てたけど、

あの時間帯のテーマとしてはけっこう好きである。

主演の松重サンのキャラもなんとなく可愛らしいし。

 

そして午後1時、開始。

 

今回のテーマを改めてしっかり紹介。

新聞のお知らせによると、

 

『生でも煮てもおいしいのに、どこか奥ゆかしく、脇役に徹した大根。

そんな大根の活躍と「生き様」をユーモアたっぷりに描いた「大根はエライ」を

文・絵を手がけた久住さんが自ら読み聞かせ、久住さんとミュージシャンの

鳥羽修さん、加藤千晶さんがギターやピアノで新曲「大根はエライ」を披露する』

 

という企画である。

 

メインは子供たちに向けた久住氏本人による絵本「大根はエライ」の朗読である。

 

もともと食通である久住氏が、酒の場でみんなで大根のすごさについて語っていて

その時、「このテーマって歌になるんじゃね?」的な流れになり、絵本や歌になる流れに

なったらしい。

 

そうなんだよな。

新しい発想とか、大衆が求めるものっていうのは何時間も会議室でやりとりしあって

生まれるものではなく、実はどうでもいいような酒の席やプライベートの雑談から

生まれたりするものなのだ。

そして、こういういい方はあまり好きじゃないが、それが商売になったりもする。

 

仕事やビジネス抜きで個人的な活動として作詞作曲をやろうと決めてはじめた

共同音楽活動だけど、いざ曲を作ってみたらこれがいいデキになったため、

一転して「これで売り出そう!」といいだした布○寅泰に約束が違うと反対した

町田康が布○に殴られて、被害届を出すとかいう例もあったから、なんでもそれが

いいとはいえないが(爆)

 

それはさておき……

最初は朗読や、紙芝居。

 

後半はミニライブ。

同名曲の「大根はエライ」を久住氏がギターを弾きながら歌う。

 

 

隣りにいる電子ピアノの加藤さんという方も、NHKのEテレ?の番組で

「あたし、ねこ」という曲を歌っている人らしく、その曲も披露していた。

 

また久住氏本人も漫画家であると同時に音楽家であり、ドラマ『孤独のグルメ』の

音楽も担当している。

 

なので、ドラマで流れるエンディングテーマも披露。

 

あの、

♪ごろう~…… ごろう~…… いっのっかっしっら! フゥー!! ごろう~…♪

っていうアレである。

 

さっきまでの朗読の時は子供たちが熱心に聞き入っていたが、ここではイントロがはじまると、

つきそいのお母さんお父さんたちの口から、「おぉ……!」と感動の声が。

いや、オレもちょっと感動した。

 

朗読、紙芝居、ミニライブ、そしてトーク。

あっという間に予定の1時間が終了。

 

今回の大根というテーマにちなんで、最後は中庭でなんと「大根の味噌汁」の無料サービスがあった。

しっかりと列に並ぶ。

 

そして頂いたお味噌汁。

すぐそばではここで収穫されたらしい大根のたくさんの無料サービスもあった。

 

 

なかなか良い時間だった。

 

このブログ、今年入って2か月目にして既に3人の著名人の方に勝手に登場していただいてるが

考えてみると全員とも

konno

kisenosato

kusumi

 

と、イニシャルがKである。

 

果たして次は誰が登場するのか?

 

 

蛇足だが、実は今日開催されている読書関連イベントにも先日ネットで応募したのだが、

そちらは抽選制であり、どうやらハズれたようだった。

ちなみに築地本マルシェというイベント(詳しくはココ)で、ゲストは木村(kimura)カエラだった。