琵琶 聚の会 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

和の音に癒されたい。

最近よくそう思う。

とくに疲れている最近は。

 

府中に新しくできた施設ルシーニュの5階にバルトホールというホールが

あって、そこで琵琶の演奏会のようなものがあり、無料で観覧していいよう

だったので、日曜日にふらりといってきた。

 

 

正式な名は

『琵琶 聚の会  第12回勉強会 ~田原順子と琵琶の会~』

 

イベントの存在は年始あたりにチラシでしった。

パンフによると、代表の田原順子さんというのは、小さなホールで客と語り合いながらの

コンサートを好んで続ける琵琶奏者であり、人間国宝の師のもとで筑前琵琶を習得した

方だという。

 

演奏会というよりも発表会のようなものらしく、終演が19時と当日にしった。

さすがに最後までは観られないので、2、3時間ほど鑑賞させていただくことにした。

 

ルシーニュが完成オープンしてからいくらか経過するが、実は3回より上にいったのは

はじめてだった。

こんな広いスペースと、立派なホールがあったとは。

完成イベントの時も小室サン、ここにきてトークしたのかな。

 

 

13時に開演。

 

会場でもらったプログラムの一部を紹介するとこんな感じ。

左部分は個人名が書かれているので、手帳で隠してある。

 

 

マラソンスタイルで、どんどん演奏が続けられるようだ。

休憩時間はもうけてないので、自由にとってくださいと書いてある。

 

これまでちらちらと聴いたことがあるというだけで、音色が好きには違いないが、

琵琶と、それにかんする演目にかんしてはまったく知識がないのだが、

琵琶というと、なんとなく那須与一が矢を射る風景が頭に浮かぶだけあって、

演奏する曲目も「那須与一」というタイトルが目立つ。

 

10代終わりのころ、バイト先の先輩のギターをちょっと弾かせてもらったら、

なんか面白くて、ギター経験まったくないのに勢いで1万数千円の安いギターを

買ってしまった。

 

初心者だから、当然どんな曲だってまともに弾けないわけである。

そこでまず最初に弾けるようにしようと思ったのが奥田民生の「息子」と

長渕剛の「とんぼ」だった。

先輩や楽譜に書かれたアドバイス曰く、その2曲が一番初心者向けだからと

いうことゆえだった。

 

同じような流れで、伝統というのももちろんあるのだろうが、それをふまえても

琵琶をはじめる場合まずは那須与一からがベストということなのだろうか。

そのへんは本当に素人なんで、まったく見当違いなこといってたとしても怒らないでください

(笑)

 

予定通り、2~3時間ほど鑑賞させていただいたけど、やはりこのような和を感じさせる楽器の

独特な音の響きはいいものだ。(雰囲気で和と書いたが実際は外来楽器だけど)

 

なんというか電気仕掛けの音には出せない静かでどこか淋しげながらも、綺麗な音である。

弾かれるたびに鳴らされる音がいひとつひとつ、静かな空間に落ちて響く水滴の響きの

ようなイメージ。

 

そんな音をともにした奏者の方の力強い語り?歌?がまたこぶしが効いてて、ついつい

世界に引き込まれる。

 

プログラムにあるように、数人の奏者の方の「那須与一」もじっくり聴かせていただいたが、

個人的には6番目の方の「土蜘蛛」という曲が好きだったかも。

 

これはオレ個人の勝手な偏見だが、琵琶というとゲゲゲの鬼太郎にでてくる法師とかの

イメージが強く、演奏する曲においてはどうしてもそういったモノノケが登場する背景の曲とか

語りのほうがゾクゾクする。

 

日本の匂いがするというか、どことなく怪談チックとでもいうか、モノノケが現れて襲ってくると

いう状況のBGMにおいて、琵琶による音は臨場感を一層増すのである。

うーん、なかなかうまくいえないけど、ちょっとでも伝わってればいいが。

 

基本知識がないので、これ以上深く細かく書けないけど、それでも奏者のみなさん、本当に

すごいなあと思った。

鑑賞させていただき、いい経験になったのは間違いない。

 

奏者のみなさま、お疲れさまでした。

そしてありがとうございました。