和太鼓ユニット だげきだん | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

最近なにかとイベントが開催されては観に行っている府中の森芸術劇場。

この前の3連休の夜もまたひとつ無料イベントが開催されていたので

観に行ってきた。

 

イベントの存在をしったのは去年の12月。

施設のポスターにて。

 

和太鼓ユニットの「だげきだん」というグループが太鼓のコンサートをやるとのこと。

 

開場17時、開演17時半だったので、17時過ぎにいったら既にかなりの人がきていた。

 

 

ポスターにはそこまでの詳細は書いておらず、現地にいったらパンフをもらったので

見てみたら、「5人の男子からなる太鼓ユニット」とあった。

 

とりあえず空いている席に座る。

どうやらオレはステージ向かって、左側の席が落ち着くタイプらしい。

今回もそこ。

開演したら撮影NGらしいので、その前に1枚だけパシャ。

幕があくまで持ってきた本を読んで時間を潰す。

 

 

そして、17時半開幕。

 

演者がステージに姿を現して、ちょっとだけ驚いた。

パンフには「男子」とあったものの、勝手なイメージでそれでも20歳過ぎくらいの

男くさいニイチャンたちが太鼓叩くのかと思ったら、まだあどけなさの残る高校生くらい?

の男の子たちだった。

 

前半と後半の2ステージにわけ、合計8曲の演奏。

それにプラスでアンコール。

 

最初のほうの曲は動きも叩きも若さをアピールするような感じだったが、

後半に向かうにつれて、太鼓らしい熱気ある演奏へと変わってゆく。

 

太鼓の響きっていうのはすごい。

体の内側から外へ向けて伝わってくるような感覚だ。

 

かつて取引先の担当の人と世間話をしていて、オレが休みの日はなにやってんですか?

と訊いたら「太鼓やってます」と返ってきたことがあった。

 

やはり太鼓というのは一見単純な楽器に見えて、深い魅力があるんだろうと改めて

感じた。

 

それに比べてオレときたら、パッと頭に浮かぶのが「ドリフ大爆笑」の‘もしもシリーズ’の

「もしも威勢のいい銭湯があったら」というコントで、長さんが無理やりシャンプーとかさせられたり、

湯船に後ろ向きで突き落とされたりしている場面の

その後ろで、ドドン!ドドン!ドドン!ドドン!!ドドド!!ってなっている太鼓のリズムである。

 

今考えれば単純極まりないコントで当時は苦情もあったんだろうけど、子供の頃はゲラゲラ

笑っていたもんだ。

 

 

 

心から太鼓を好きな人はどう思うかわからんけど、それでも捉え方によっては

素晴らしい文化は真剣な表現にもお笑いにも万能ということが証明されたんじゃ

ないかと思えないでもない。

 

演奏していた男の子たちは、ほんとまだ若い。

太鼓好きの子たちが集まって結成されたとか。

 

見ていると本当に楽しそうに太鼓を叩いているのだ。

 

誰かにやらされてとか流行に無理やり迎合してとかではなく、幼い頃や

若い頃からやりたいことを習っていて、好きで続けられるというのはどこか羨ましい。

オレは熱中できるものや、人から一目置かれるようなものがなかったから。

 

オレらみたいにちょっと年齢があがってきた者が、若い人を見て羨ましいと思うのは

実は若さによる体力とか見た目とかじゃなくて、好きなことに打ち込める時間があること

なんじゃないかなと改めて思った夜だった。