まず初めに「戦場ラスベガス」という漫画を文章だけで簡単に紹介したい。
タイトルのとおり舞台はアメリカのラスベガス。
とあるカジノ場にルーレットを楽しんでいるアメリカ人の男性がいた。
その男性がプレイ中、突如銃を持った黒ずくめの服の殺し屋数名がカジノに突入してきて
ルーレットを楽しんでいたアメリカ人男性を射殺する。
実はその殺し屋たちはA国からアメリカに仕向けられた殺し屋の集団であり、殺された
アメリカ人男性は休暇を楽しんでいる要人だったのだ。
自分たちの国で、自分たちの仲間を暗殺されたアメリカ政府は当然大激怒し、戦車から
戦闘ヘリに至るまで大量のあらゆる武力をA国に向けて出撃させる動きを整えていた。
しかし、A国だってそんなことはとっくに予想している。
アメリカのそんな行動を既に想定していたA国は既にラスベガスのすぐ周辺まで攻撃
部隊を進めていたのだ。
そんな部隊を仕切っているリーダーはA国から雇われた世界的に有名といわれている
敏腕の殺し屋「ハンターA」。
「A」はエーではなくエースと読む。
かくしてアメリカ軍とハンターA率いるA国の軍隊による火花散る激しい大戦争が
アメリカ有数の繁華街であるたくさんの人と熱気で賑わうラスベガスで繰り広げられた
という話。
ベタすぎる作品タイトルやキャラクター名……
ひねりもないストーリー……
敵国が本土までいきなり攻めてきていて気づかないはずがないだろうといった矛盾点……
ツッコミどころ満載じゃないか!と思われた方も多いだろうと思われる。
それはしょうがない。
プロの漫画家が描いた作品ならばまだともかく、この「戦場ラスベガス」という漫画は
小学校4年生だった頃のオレがタイトルからストーリーからキャラまで全部自分で考えて
大学ノートに描いていた読み切り漫画なのだから(笑)
そうそう、あの頃はNという仲の良い友人がいて、オレもNもコロコロコミックとか漫画が好き
だった。
当時、藤子不二雄ランドというセルガがついている藤子不二雄センセイの傑作選が特別編集
された漫画単行本が出版されはじめ、オレとNもそれに影響されて、よく一緒にノートを買って漫画を描いていた。
最初はそれぞれ自分だけのノートを買って、そこに自分の漫画だけを描いていたのだが
藤子不二雄ランドに影響されて、ふたりの漫画が載っている1冊の漫画本を描きあげたら
面白いという意見が一致して、100円ずつ出し合い、ちょっと厚めの大学ノートを買って
その1冊に交互に短編や読み切りの漫画を描いたりしていた。
オレが1作品描き終わったらNにノートを渡して、次のページからはNの漫画が始まり、
Nがそれを描き終わったら、次はまたオレが1作品描くの繰り返し。
あれはけっこう漫画家ごっこといった感じで面白かったし、渡された時に互いにどんな漫画を
描いたのは楽しむことができたりして、けっこう面白かった。
漫画家ごっこであると同時に、編集者ごっこのような感じでもあったので、
一応、各々の締め切りとかも決めていたのだが、それは何気にきつかった。
オレらは遊びのなかにも厳しいルールはよく設定していたので、〆切りに間に合わなそうな
時いはNに「ごめん、まだ描き終わってないからノート貸せない」とか謝っていた気もする。
今小説を書いている苦労の前触れにも捉えられるが、頭の中でストーリー展開がしっかり
できあがっていても、それをうまく画や言葉にできなかったり、また画のほうは上達しても
ストーリー考案に進歩がなかったりと苦悩が多かった。
その時、子供ながらに思ったのだ。
漫画って、オレらお子ちゃまがこうやって遊びで描くだけでもこれだけ辛いのだから
大人でプロとして漫画家やっている人って、本当に大変で夜も寝ないでストーリー考えたり
画を描いたりしているんだろうなって。
少し前の話になるが秋元治センセイの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が200巻を迎えた
ところで連載40年の歴史にピリオドを打った。
長寿連載という意味ではどうしてもゴルゴ13と比較してしまうが、なんといっても休載が1度も
ないというのはすごい。
マガ○ンなんて、作者取材休載だけで年に数回あるのに(笑)
オレもこち亀は大好きだったので中学生時代には既刊コンプリートを目指してよく買っていた。
おそらく60巻くらいまでは買っていて今でも実家にあるのだが、集めている途中このまま買い続けると財政が追いつかず、こち亀購入予算がオリンピック予算のごとく、どんどん膨れてキリが
ないぞ、と判断し、購入継続を60巻ちょいで断念した。
学生時代はずっと買っていた少年ジャンプも社会人になってからは忙しくて買わなくなり、
やがて興味も薄れていった。
それから少し経ったとき、コンビニで何気にジャンプをひらいてみたら知らない漫画ばかり。
当たり前だが、ハイスクール奇面組やシェイプアップ乱や地獄先生ぬ~べ~などの
残り香もそこにはなかった。
だけどこち亀だけはしっかりあった。
でもそのジャンプを買うには至らず。
そんな流れでももう15年以上、ジャンプおよびジャンプコミックスとは疎遠になっていた
オレだけど、今回はあの「こち亀」がついに最終巻ということで購入。
どこの書店でも品切れで見つけるの苦労した。
立川のオリオン書房でやっと1冊だけ発見。
- こちら葛飾区亀有公園前派出所 200 (ジャンプコミックス)/集英社
- ¥756
- Amazon.co.jp
特装版と通常版のふたつがあるようで、特装版が比較的在庫ありだったが通常版はどこも
品切ればかりだった。
こち亀ほどの長寿および功績アリ漫画だからか、最終話収録のジャンプと単行本が同時発売
というとても珍しいケース。
しかもジャンプと単行本で終わり方が別だという。
ジャンプのほうの終わり方はネットでちらっと確認した。
作者の秋元治センセイが、コミックスにおいては特別な感じではなくいつもの両さん(主人公)
にあった感じで自然に終わらせたいと話していたが、それが伝わってきた。
これはこれで下手に感動を呼ぼうとかしない感覚でいいんじゃないかなって感じ。
うーん、でも15年以上作品から離れていると、いきなり最新刊のコミックス買って読んで
も知らないキャラが多いな。
それを考えると、最終巻を楽しもうとするうえでこのブランクは大きい。
特殊刑事とかほとんど知らんし。
それを踏まえてもやはりこち亀という連載は偉大だったのは間違いない。
本当に好きだったもんなあ。
中学生の時は発売日に放課後まで待てなくて、登校前の朝6時くらいに起きて
近所のセブンイレブンまでいって既に棚に出されていた「こち亀」の最新刊を買って、
その日登校してから同じこち亀ファンのクラスメートに「オレ、もう買ったぜ」って
いったこともあった。
作者の秋元センセイもいってたけど、終了を寂しいといっちゃいけないんだな。
センセイと両さんに、長い間お疲れさまでしたといわなきゃいかん
今まで楽しませて頂いてありがとうございました。
お疲れさまでした!
m(__)m
そうそう、ここ最近「え? 終了!?」っていうことが多い。
あそこは場所が悪くて、名店の系列が入った時もすぐに撤退してしまったけど過去に記事にも
書いた府中の油そば「大吉」もやはり閉店していた。
地味~に好きだったテレ東の「ドラGO!」(元ドライブ・ア・ゴーゴー)もついこの前に終了。
そしてこれまた少し前に訪問した長渕剛のオフィシャルカフェ・RockOnもなんと年内で
営業終了(閉店)だとか。
オレが愛したあらゆるコンテンツのみなさまも、お疲れさまでした(/ω\)