高尾山1号路 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

なんとなくプチお遍路にゆきたい気分だった今日この頃。

前からボンヤリと企画していた「おひとり高尾山」に行ってきた。


小学校の遠足だけで高尾山は2,3回。


ボーイスカウト時代に、深夜みんなで登る「ふくろうハイク」という企画で一回。


高校時代、大みそかから元旦にかけて友人たちと初日の出を見に登ったのが一回。


数年前にも大学の友人たちと一回。


だからもう何度か登っている。


しかし、よく考えてみたら比較的近場なのに、まだひとりで登ったことはなかった。


そこでハイキングというよりもお遍路感覚で、今回はたったひとり、汗タラタラ流して

息ハアハアしながら、黙ってモクモク歩き続けてみたいと思った。


最寄駅から高尾山口駅まで接続よければたった30分であるのと、過去の訪問から

時間配分はわかっているので、ゆっくりでて夕方帰宅する計算。


起床して、洗濯とかして買い出しにいって、昼食をとって12時半に出発。

13時にはもう高尾山口(笑)



テレビとかでその変貌の様子は見ていたが、実際に来てみると本当に駅の外観も

モダンになっていた。


改札をでたら、とりあえずケーブルカー乗り場がある登山口のほうに向かった。




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たくさんの人がケーブルカーの切符を買っている。


言うまでもなく、オレは麓から徒歩でスタート。 


お遍路的な登山であえるし、山を楽しみということでも歩けるところはすべて歩く、

見られる景色はすべて見なければ、もったいない。


これまで登った時、それなりに景色は見てきたが、高尾山の登山道で見られる景色は

何度見ても飽きないものだ。


そういうことで、ケーブルカー乗り場を正面に、右向け右。


数パターンのルートがある高尾山だが、初心に戻って「1号路」をゆくことに。




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登るたびに傾斜がきつくなってくるように感じるのは、坂の角度がかわってきているのではなく

自分自身の老いと体力低下だろう。



今回の記事はサクサクっとゆくので、途中のなんの変哲もない登り道のショットは省略。



駅におりたときは少し肌がヒンヤリした感じだったが、やはり登っているうちに暑くなってきた。


一応、首にはタオルを巻く。



いやあ、なんだか新鮮だ。ひとりで登る高尾山。


気の合う友人たちとワイワイしながら登ってゆくのもそれはそれで楽しいが、ひとりで黙って

ひたすら登ってゆくのも修行みたいだし、会話がない分だけ、視線が景色に分散されて自然を

味わえる。



やがて、テレビ中継などでおなじみのお茶屋などがある展望地点に到着。


とりあえずお約束で、眼下に広がる街を望む。



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微妙にガスっている状態だった。


山側には有名なビアマウントの建物が見える。




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あそこは本当にいつも混んでいて行列ができているようだ。


いつか一回行ってみたいもんだという願望はあるのだが、どうせ行くならば展望できる

円周部分で飲まないと夜景は拝めないのだろう。


せっかく高いところにあるビアホールなのに、円の中心部分になって右も左も人で囲まれたら

イマイチなんじゃないかな。

現場までいったことないから、テーブルが正確にはどういう配置なのかはしらないけど。



ここを過ぎると見えてくるのは、これまた有名な「高尾山さる園・野草園」



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かなり小さい時に一度だけ入って、猿をみた記憶がある。

機会あればまた今度入って、記憶の確認作業をしてみたいものだ。


高尾山といえば「たこ杉」。


樹齢が仙人なみ。



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これにあやかり、すぐ近くに設置されている「ひっぱりダコの像」とかも子供の頃に遠足で

来た時にはまだなかったと思う。



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通りがかりの遠足の小学生がタコの頭をペタペタさわってゆく。


先に進むと、高尾山のなかでオレが好きな道のひとつになる。


この山の道といったら、両脇に灯篭?が続くここが印象に強い。




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ビアマウントもそうだけど、ここも来るならばやはり夜にきて歩いてみたいものだ。


高尾山には何度も来ていると冒頭で書いたが、ここ数回の登山ではあえて変化球で

王道であるこの1号路は使っていなかったから、何気に懐かしい風景だった。



だから、こちらも久しぶり。


高校時代の時に友人たちと登った時以来の「薬王院」




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高尾といえばカラス天狗。


ゲゲゲの鬼太郎の影響が大きいこともあるが、カラス天狗のデザインというのは素晴らしい。

良い意味でジャパニーズ・スタイリッシュ・モンスターだ。


2対のぐーてん。



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近くのお茶屋やお土産屋にはこういった天狗関連のそばや小物が。


さらに先ほど登場したタコ関連の祠や置物販売もある。


「置くとパス」という意味でのお祈り祈願のようだ。


天狗と同じくらいタコもその存在をアピールしていた。


そして高尾といえば八王子、

八王子といえば住んでいるのはサブちゃんこと、北島三郎。


境内の一角にはサブちゃんの歌碑みたいなものがあり、スイッチのようなものを押すと

歌が流れるようだった。

現にだれかがいじったようで、サブちゃんの歌声が敷地内に響いていた。



今や高尾山の3大守り神は

「天狗」

「タコ」

「北島三郎」

となりつつある傾向。


やはり収めている住民税の規模が桁外れな人は、かなり祀りたてられる模様。




サクサクっと次回の完結編につづく。