集合住宅の恐怖 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

深夜、ある女性が帰宅したら誰もいないはずの一人暮らしの部屋から人の気配がする。
おそるおそる入って様子を探ってみたら、知らない男が勝手に部屋に侵入してシャワーを
浴びていた……。

朝そんなニュースが流れていた。
怖いし、意味もわからん。


でも本当に理解できないのは、その犯人が同じ建物の同じフロアの住人の大学生だという
こと。
ストーカー的な要素があってそういう行動をとったとしても、離れた場所に住んでいると
いうのならまだわかる。だけどその犯人が住んでいるのはモロ至近距離。

仮にもハチアワセした瞬間は振り切って逃げられたとして、顔を見られたらもう致命的で
即逮捕だろう。被害者のすぐ近く住んでいるのだから。


何年も前に江東区のマンションであった「江東マンション神隠し事件」も同様だった。
オートロックの高級マンションにて、若い女性が行方不明になった事件。
記憶に新しい人も多いと思う。

エントランスの監視カメラを見る限り、被害者となった住民の女性が外出する姿が映っていない
ので建物内にはいるはずなのだが、見つからなかった事件。

結局は同じマンションに住む男が拉致し、そのあとむごたらしく殺害したということで逮捕
されたが、その男が住んでいる場所の被害者女性の部屋のたったふたつ隣りだった。


集合住宅というのは改めて怖い。
オートロックだとはいえ、安心できない。
悪魔は鍵の内側にも住んでいるのだ。

そういえばサスペンス映画やホラー映画では昔からよく「隣人」というワードが
恐怖をそそるような言い方で引用されている。

冷静に考えてみれば、ごくあたりまえのことかもしれない。


たとえば、小学校のころの仲良しグループとか大学のサークルであれば価値観や趣味の似たような仲間の集まりかもしれないが、会社やバイト先、あるいは集合住宅というのは趣味や価値観が
あった人間が集まった空間ではなく、あくまで最低限の衣食住を安定させるために各自が見つけて身を安定させている場所である。

そこで周囲の人間と仲良くなるか、理解しあえるかというのは追ってくるものだ。

そう考えると、いくら家賃や環境などが良くても、となりに住んでいる人間あるいは
隣りのデスクに座っている上司がキ○ガイという可能性はなきにしもあらず。


そう心得ておいたほうが良いかもしれない。いや、絶対に良い。


そうそう、以前に記事でも書いたけどフジテレビの番組で「トリハダ」というのがあった。
深夜のテレビには詳しくないのでオレはリアルタイムでなくユーチューブで観ていたのだが
ああいったヒューマンホラー、つまり幽霊とかが出てこない人間の狂気を描いたドラマのシリーズがあのあともフジでいろいろやっていたらしい。


先日久々に「トリハダ」を検索してみたら、類似項目でヒットして始めて知ったのだ。


その名も『集合住宅の恐怖』

集合住宅に住む人に襲い掛かる悲劇や恐怖を集めたオムニバスドラマらしいので
ちらっと見てみた。

内容的にはやはり「トリハダ人気」を継ぎ足し方式でなんとかひっぱろうという感があったには
否めない。

それと、集合住宅内で起こる事件という以外に、「集合住宅に住んでいる人」の日常に起きる悲劇も含まれるといった多少の強引さはあった。


やはり「トリハダ」と比較すると、ネタに対する既視感や劣りは見えたけど、それでも全ドラマ
4分~10分程度で複雑な背景もないから、ちょっと暇つぶしで肩がこらない程度に楽しめる内容ではあったかなと思う。なんだかんだで数本視聴してしまった。


下は「嘔吐」という作品。

ワケアリ物件にあえて入居を決めたふたりの若者の話。
途中でオチがなんとなく読めた(笑)
終盤ちょっとだけグロいので観られる方はご了承を(笑)





こちらは「ペット可」という作品。
低評価が多いのが気になったが、なっとく。
設定がちょっと強引で狙いすぎ。





「序章コペルニクス的転回」

これは『世にも奇妙な物語』で似たようなのがあった。




どれもやはりクオリティとしては「トリハダ」に劣ってしまうけれど、時間つぶしの
ユーチューブとしては妥当かと。


最後に一本。
こちらは「集合住宅の恐怖」で放送された作品ではないけど、前に書いた「トリハダ」紹介
記事の時に貼れなかった動画をおまけで張り付け。

オバケやグロは出てこないので苦手な人もご安心を。