今までやったことのないギャンブル。それは競艇。
地元にあるのに一度も行ったことのない場所。それは競艇場。
ずっと前から一回行ってみようと思っていた場所に自転車でふらっと行ってきた。
『多摩川競艇場』
東京都府中市是政4-11
野球賭博でも闇カジノでもない地上のギャンブル場。
オレは基本ギャンブルはやらない。
20代のころに競馬を数回と、パチンコを付き合いでいった程度。
ただ、競艇に関しては周囲にやっている人間の存在がなかったから、つきあいでも未経験。
せっかく地元にあるのだから社会勉強もかねて、一回くらいは競艇場の雰囲気を肌で感じ、
カケをやってみようと出かけてきた。
目的はギャンブルだけでなく、他にもあるんだけれどそれはまた追って。
また、儲けウンヌン抜きにしてもここでカンが冴えて買った券が的中すれば、今まで何かと
タイミングの悪さにつきまとわれてきた人生の流れが変わるかもしれないといったゲン担ぎと
いうか禊(みそぎ)の意味もあり、遊びと禊を兼ねた運試しである。
そういうことで恵まれなかった運を奪回する意味で今回のような記事タイトル。
初めての競艇なのに記事タイトルに「2」とあるのは単純に某映画のタイトルのパロだから。
到着したはいいが、ひとりなうえ初心者なので流れがまったくわからない。
周辺を見回すと玄関外にレース表のようなものがさしてあったのでそれを1部もらう。
入場料が100円するというのは調べておいたが、どこで入場券を買えばいいのかも不明。
見回してみたら、「入場ゲートに直接100円を投入してください」と書かれた張り紙が見えたので
入場ゲートをみたら、たしかにコイン投入口があった。
100円入れて、いよいよ競艇場初潜入。
たぬきの置物があった。
レースが始まって勝舟投票券を購入する前に、場内を歩いて散策。
テレビとかでたまに見かける風景。
知識ないからわからないけど、予想屋サンみたいなもん?
ギャンブル場に似合った売店も魅力的。
こういった売店の中で働いている熟女の人は異様にフェロモンが漂っているという法則がある。
(オレ調べ)
レース開始が近くなると窓口?の前にオッサンたちがざわざわと集まり出した。
さてと、オレも勝舟投票券とやらを買ってみよう。と、備え付けのマークシートと鉛筆を
手にとったのだが、初めてだからやはり買い方がわからん。
おそらく競馬と同じシステムだろうと思って、そのやり方で枠を塗りつぶした。
塗りつぶしたら発券機に入れてみる。
おお!買えた!!
やり方はあっていたようだ。
競艇のことはよく知らないが、ひとつのレースで6艇のボートが出走するらしい。
競馬と同じく、流しとかボックスとかいろんな賭け方があるようだけどよくわからんから
競馬での買い方になぞって、2連単を買った。
どの選手がすごいとかまったくわからないから勘とオッズのみで判断。
①-②
に賭けた。
理由はふたつ。
ひとつめはオッズが妥当。
2倍とかだと本命過ぎて当たってもそれほど当てた感がないうえに、配当も少ない。
だけど①-②は12倍だからギャンブル的には可能性も半々で面白みがある。
もうひとつはジンクス。
競馬をやりはじめのころ、馬番(枠番)でいうといつも1番と2番がストレートに着ていた気がする。
ヘタに気取ってデータ解析っぽいヨミをして①-⑤とか、③-⑥とか賭けると決まって外し、
結果は①-②というケースが多かった印象が強い。
だから今回は初心者らしく単純に番号で早い順に①-②にした。
あとはレースが始まるのを待つだけなので、レース場(ボートが走る場所の名称もワカラン)の
様子をちょっと見にいってみた。
なるほど。こんな感じなのか。
生で見たのは始めてだ。これが競艇場という場所の空気か……
水面から独特の空気が流れてくる。
競馬場の芝生とは似ていて異なるような雰囲気だ。
多摩の地に展開されるウォーターワールド。
ここはまさにオッサンたちの「ディ○ニー・シー」と言えよう。
そう考えると府中市というエリアはオッサンたちにとっての「ディ○二ーリゾート」である。
このシーのすぐ近くにはランドもあるし。
服をきたネズミやアヒルやクマは一匹もいないけど、そのかわりにゼッケンをつけたおウマさんが
たくさんいる「ランド」が(笑)
テキトーに席に腰かけて、券を買ったレースが始まるまで数分待つ。
そして、レース開始!
始まってみてわかったのだが競馬と異なるのは出走中も会場に実況が流れること。
へえ。
ボートが通過したあとの水面からは波が客席側に打ち寄せる。
これもまた競馬場とは違う臨場感。
疾走するボートの迫力も想像以上だ。
これは……
想像していた以上に面白いかもしれない。
よかった。若いうちに連れてこられていたら多少ハマっていたかもしれない。
今ならばハマることはなく、今回は今回だと割り切れる。
そしてなんと、オレの予想した①番のボートがずっと一位を独走しているではないか。
しかも②番もそれに続いて④番と2位を争い、抜いて抜かれてを繰り返している。
いける。いいかもしれない。
さあ、ビギナーズラックの神よ、オレのもとに降臨せよ。
そしてついていなかった人生奪回のきっかけとなるアタリ舟券を与えたまえ。
あるところで②番が④番を抜いて、①番に続き2位に躍り出た。
これでもう決まりだと思ったのだが、コースがまだあるようだった。
なんせ競馬と違うし、競艇初心者なもので、何周するのかドコがゴールなのかもよく
理解していない。
①-②でゴールした!と思いきや、もう1周あった……
その間も①番は1位のままだったが、他のボートも健闘し結果は――
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……………
「はぢゅれ」でやんす!
なぜなんだぁ~……
ワナワナワナ…… プルプルプル…… (;゚Д゚)
人生奪回ちょっとすら失敗!
そんな甘くない。
運命とは自分で切り開けるものではない。
運命を自分で切り開けるか否かという結果も、実は既に運命で決まっているのだ。
それに気付かない人間はおろかである(-_-)
いや~、でも惜しいといえば惜しかった。
①-④-②だもんな。
しかも④と②はデッドヒートだったから、②がもうひとふんばりすればアタリだったのに。
ヨミ的なうえではそれほど的外れでもなかったのだ。
まあ、ハズレはハズレ。
そこはきっぱりと。
100円しか賭けてないし(笑)
さて、ギャンブルのほうはこれで終わりだけれども、カンのいい人はオレがここに来た真の目的が
ギャンブルじゃないことには既にお気づきであろうと思う。
続く。
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