Body&Soul | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。



日本は一部の外国からロリコン文化と言われているようだ。

実際はどうなのだろうか。
わいせつ性はないものとしても、商業的な舞台に出てくる女性の年齢層は他国に比べると
かなり低いのではないのかなという気はする。とは言っても他国の芸能情報は知らないけど。

でも芸能ニュースの国際コーナーなどをたまに見る限り、アメリカや中国で小学生や
中学生女子の歌手や役者が大人気だとかいう話はあまり聞かない。


オレらが小学生の頃にテレビに出ていた同じ年くらいの女の子は「子役」だけだった気がする。
グループの一員にしても小学生なんていなかったんじゃないだろうか。せめて中学生とか。

でも今の芸能界とかってテレビを見ている限りだと、子供が子役じゃなくてあくまで
モデル、歌手といった立場での商品として登場している。

そして、なによりもそれに熱狂する大人が多いのだ。
ライブに行ったり、写真集買ったりとか。
まあ、そういうモノを買ったりするのは別に犯罪でもなんでもないから構わないとは思うんだけれど……。ま、そんな話を前提にして、この少しあとにつなげよう……。


たしか大学生の頃の夏休みだと思った。
夏に同級生2人とオレの3人で静岡県の伊東にある某ホテルに泊まりにいった。
ちなみにホテルはひとりの同級生のバイト先の保養所。

昼間に海で泳いで、夜みんなで部屋でぐたっとしながらテレビをつけていたら
ダウンダウンの「ヘイ!ヘイ!ヘイ!」がやっていた。

その中で新人歌手を紹介する1コーナーがあったのだが、その時にそこで紹介されていたのが
SPEEDの4人だったのを覚えている。

オレらは音楽的に長渕ファン率が高かったので、最初は特に興味もなく、みんなでなんとなく
「また高校生くらい?のキャピキャピしたコたちが出てきたな」程度の気持ちで観ていたが
話を聞いているとほとんどがまだ中学生とのことで驚いた。あまりに堂々とし過ぎているでは
ないか。

さらにもっと驚いたのはそのうち一人(島袋寛子)が当時まだ小学生だったことである。
これには観客も驚きの声を上げた。
ダウンタウン浜田が「おまえ、普段ランドセル背負ってんのか!?」みたいなことを言い
それに対して「はい」とl答えていたような記憶もある。その答えに会場のほうはさらに
ざわめいていた。

オレら3人も驚きはしたが、同時にどこか冷めた目でそのやりとりを見てはいた。
「事務所などのプロモーション活動でとりあえず人気歌番組には登場したとはいえ、
まだオコチャマだ。可愛そうにすぐ消えるだろう」
そんな視線。


ところがこの直後、SPEEDは曲が大ヒット。そしてメンバーも大人気となった。
ライブとかもやってたようだし、歌番組にも呼ばれたりしてるし。

そして……そういうシーンにおいて、声援を送ったりグッズで身を固めているオトナのファンが
ごく自然なカタチでたくさん存在しているのだ。
(まず、この段階で一言だけお断りを。決してファンの人を否定しているわけではありません。
オレが問いかけたいことはこのあとに続くので)

ここでひとつ再確認。
当時のメンバーはほぼ中学生。ひとりは小学生である。


その小学生に声援を送る大人。
ステージで歌う歌手の島袋寛子に「かわいいー!」と声援をおくる行為は多くの人が
それほど違和感を感じないとは思う。好きに慣れるかは別として。

だけど、普段の日にランドセル背負って通学する島袋寛子に向かって近くにいた大人の男が
「かわいいー!」と声を掛けたものならば明らかにロリコンと思われるか、職務質問されるか
のどちらかだと思われる。


そこの差って何なのだろうか。

それってやはり対象となる相手が「芸能人」だから声援おくってもファンになってもおかしくないということなのか。
少女を好きになったわけわけじゃなくて、好きになった歌を歌っていたのがたまたま
「少女」だった。……という捉え方なのだろうか。
テレビに出ている人間が対象。というのが免罪符になっていたとか。うーん、ワカラン。

ボクが好きで買った商品はパッケージはロリっぽいけど中身はちゃんとした製品です、みたいな感じかな。

でも、この「Body&Soul」の歌詞を観てみると、やはりオレはどうも引っかかる。
本人たちはまだ子供ながらに純粋だから大人の言うことに従っているだけだと思うが、
背後でプロデュースしているその大人たちの魂胆が垣間見える気がするのだ。

若いコが歌うアイドルっぽいような甘いメロディではなく、あえてミュージックシーン
本格的なミュージックシーンでも使えるような曲をあえて若いコに提供して歌わせて評価を
得ようという狙いに隠れ、どこかでそういったロリコン層をも取り込もうといったような大人の
商業的なたくらみを感じる。
しいて言ってしまえば「聴覚的な児童ポルノ」のようなもの。

ロリ層を取り込むべくワードを歌詞の中にサブリミナル的にまた意味ありげにちりばめているのだ。

たとえば
「痛い事とか怖がらないで」
「もっと奥まで行こうよ一緒に」
の部分など。

サブリミナルに性の匂いがする。
まだ知識の浅い中学生や小学生にそれを笑顔で歌わせている。


曲名は忘れたが別の有名は歌では「ハート愛撫して」と歌わせていた気もした。
主語をハートとすることでうまく比喩的なものにしてクレームを回避しているが
当時4人のうちの何人かはまだ「愛撫」という言葉とその意味を知らなかったんじゃないか?

そんな言葉を少女に言わせながらも、主語を肉体ではなくハートと表現することで世間の
お堅い団体からのクレームは回避(笑)

やはりSPEEDを裏でプロモートする大人に悪趣味を感じてしまう(爆)
「オレってこんなきわどいワードをオンナノコに歌わせちゃうにも関わらず、そんな曲で大ヒットをとばしちゃうんだぜ」みたいに思っていそうで。
なんてのはオレの考え過ぎか?
とっくに話題だけどSPEEDっていうのも薬物の隠語だし。


そんな話をしたけど、SPEEDってたぶん、全員がもう30超えてるのかな。
始めてテレビで観た時の第一印象って相当強いようで、オレの中ではSPEEDも安達祐美もまだ
子供のままなんだな、
これが。もう完全に大人なのに。


だからもし今現在、友人がSPEEDのメンバーひとりを連れてきたとして
「このコと付き合っています」とか「このコと結婚します」とか言ったとしたら
「おまえ、ロリコンかよっ!」とか思ってしまいそうではある。
30過ぎているのに(笑)


蛇足だが、伊集院光がデビューしたばかりのSPEEDを見た時、島袋寛子がちょっと鼻に
ついたようなこと言っていた。
小学生独特のテンションと笑顔にちょっと抵抗があったようだ。

ただ、まだデビューしたばかりだったこともあり、個人名を知らなかったので
「SPEEDの中で、なんか何とも言えないヤツがひとりだけいるよなあ!」
という言い方をラジオの中でした。

すると翌日、たくさんのSPEEDファンから

「仁絵ちゃんの悪口を言うな!!」

というクレームが殺到したらしい(爆)