串焼き処ディズ@高円寺 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

中央線の駅というのはやはりカルチャーが濃い。


オシャレとか知名度とかで言うと名前があがるのはどうしても吉祥寺とか中野になるが、

やはり酒場文化がアツいのは「西荻窪」「阿佐ヶ谷」「高円寺」。


土日祝日に中央線から停車駅として無視されているこの御三駅であると言って過言ではない(笑)


今回は友人から「西荻窪~中野の間で呑みたい」と誘われたので、その区間内からオレが数軒を

ピックアップした。


以前訪問した西荻窪「戎」のテーブル席がある別店舗も魅力的だったが、ちょっと他も開拓

したい想いがあり、「馬力」以来久々に高円寺にした。

気になっていた店が混んでいても高円寺なら他にも選択の余地がありそうだ。


駅を出て、純情商店街じゃない商店街を4分くらい歩いたら目的の店の提灯が見えてくる。



『串焼き処ディズ』

東京都杉並区高円寺北3-5-17  詳しくはココ



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正式なのがどちらかはわからないが別表記は「DIZZ」。

店名の由来はわからない。


店の存在は去年図書館で借りた酒場の本に掲載されていたので。

価格がかなり良心的で、料理もうまいとか。

場所柄、劇団員やバンドマンの人たちの間でかなり有名らしい。


他にも周辺の店を見てまわったけど、せっかくだからとここに決定し、入店。


店内はテーブルとL字カウンター。

5時過ぎの段階でけっこう客がいた。

テーブルが一つ空いていたが、オレらふたりはカウンター奥に案内された。


横文字の店名からバーみたいな内装を連想する人も多いかもしれないが、店内は神棚が

あったり、レトロ看板やポスターがあったりと和風寄りで落ち着ける。



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カウンター前には常識程度の軽いルールが書かれた張り紙がある。

写真撮影をする場合は他のお客さんが映り込まないように。とのことなのでしっかりと

それに従うため、今回は全体の画や後方の壁などの画像はナシ。


あとから修正は出来るのだが、それでも撮られた側の人からすれば自分のほうにレンズを向けらるのはあまり気分良くないと思うので、そういったゲスの極みみたいな行動はしない。


とりあえず生ビール。


フォーク色やロック色が濃い高円寺らしく、カウンター前方に貼られた友川カズキのチラシを

バックに乾杯。



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同時に早く出てきそうな肴を注文。ある程度下調べはしてから来た。

串は友人に一任する。

これぞ役割ブンタン。



ここに来たら食べたかったもののひとつ。

「味付うずら」


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ふつうのタマゴに味付されたものはポピュラーだが、ウズラの味付ヴァージョンというものは

ありそうで今まで他で見たことない。


柔らかいと思って口に放り込むと予想外の弾力。クニクニした食感。

奥歯で潰すと口の中で表面が優しく破裂した。


これはうまい。もう一皿食べてもいいくらいイケた。

価格も300円しないので安い。



串は2本からで、ほとんど1本100円。

とりあえずは2種類ずつ。

味は基本、みそのようだ。



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串のレベルもかなりのもの。


追加した「豚バラ」

脂の濃さが下品でなくていい具合。美味い。



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「レバ」も食ってしっかり鉄分補充しとかんとイカン。

そーれそーれ、鉄骨息子~ てっこつてっこつてっこつ~


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下は「山芋千切り」

奥はたしか「味付もやし」だったろうか。記憶の限りだと。



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このへんの価格はたしか200円に届かない190円くらいだと思った。

200円以内で頼める肴がいくつかあるというのは実にありがたい。




最後に2杯ほどハイボールを呑んだ。

お店のオリジナルだろうか「ディズボール」という名のハイボール。

名前の雰囲気がなんとなくデスノートっぽくてかっこいい(笑)



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甘すぎず辛すぎず呑みやすい。


お店の名前が入ったオリジナルハイボールってテイスト不明のケースが多くて

いざ頼んで飲んでみたらハズレという例も多いが、これはアタリ。

ずば抜けて美味いというほどではないが安定感がある。奇をてらっていない。



安くて美味い店だった。来た価値はあり。


ここは「煮込み」と「まぜそば」も人気みたいだ。

一周回ってまた来た時は食べてみたいと思うが、西荻窪同様に高円寺もまだまだ

未踏の店舗が多いので、そっちも開拓しないといけない。


中央線…

それはまさに酒のテーマパークである。