八起@赤羽 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

居酒屋放浪記事は今回が年内最後。


構成上の都合で今回アップしたが、訪問したのは「帰ってきた怪獣酒場」に行った日の

前日である。


先日の日帰り群馬旅で一緒だった先輩からその数日前に電話があって、人と会うために

金曜に東京まで行くので、時間あればその前に会って一杯だけ、というお誘いだったので

数か月ぶりに再会というはこび。


オレが18時過ぎまで仕事で、終わってから合流だったので、場所は電車で近い赤羽を指定させていただいた。

気になる店や飲み屋街があれば、まかせるとのことだったので、ならばまだ未踏でもあり横丁もある赤羽も新鮮かなと。


出版社で営業してた頃は北区も担当だったので月1,2回は赤羽入りしていたが、プライベート

では一回も下車したことない。




19時ごろに赤羽で先輩と再会。

(改札出る前に駅構内でトイレに行っておこうと入ったら、そこでばったり会ったw)


とりあえず、赤羽では有名なOK横丁のほうに行ってみる。


あ、なかなかいいではないか。



八4

前情報で、行ってみたい候補の店は3店舗ほどあった。


だけど、この日はさすがに金曜の7時過ぎ。

人気店でなくとも、居酒屋が混む時間帯である。


まずは候補のひとつだった店を発見。


外から店内を覗いてみた。

やはり満席……


いや! よく見るとテーブルがひと卓空いている。

せっかく赤羽まで来たのだから、他の候補2店の様子も見にゆきたいが、そっちを見に行っている間にあのテーブルが埋まってしまうかもしれない。


よって、ビフ・タネン言うところのチキンヤローであるオレは安全策を選び、候補一軒目に即決。


『八起(やおき)』

東京都北区赤羽1-18-8

詳しくはココ



八1


赤羽では有名な老舗のうちのひとつ。

暖簾をくぐり、二人を意味する2本指を立てたら、予想通り空いていたひと卓に案内された。


呑んべえが集まるエリアだけあり、店内もにぎやかだ。



八2


メニューも何気に種類がある。



八3


カキフライをビールで流し込む。

週末に呑むビールもンまいが、労働後のビールもンまい。

カキフライ久々食った気がする。



八7


奥に見える焼きそばみたいな皿は、この店オリジナルメニューの「チャーメン」400円。



八5

チャーメンと言っても麺は入っていない。


炒めたモヤシを麺に見立てたおつまみ。

ニンニクも入っているようだ。


素朴ながらもビールに合う人気メニュー。

この「八起」にきたら、これは食べたいと前から思っていた。


肴をつまみ酒を呑みながら先輩と語りあっていたら、入口あたりの席でガタン!!!という

音がした。


酔っていたのか立ち上がろうとして単純にバランスを崩したのか、お客さんのひとりが

倒れて流血していて、他の人に抱えられていた。

意識はあるみたいだから大丈夫だろ、と思い、気を取り直して飲み続けていたら数分後

店前に救急車到着…… アワアワ( ゚Д゚)



さらにその数分後、先輩が「笑ってコラえて! 笑ってコラえて!」とオレに言ってくる。


ふたり向かい合って座っていたのだが、先輩の位置からは方向的に店の入り口が見える。

先輩の言葉で振り返ってみたら、入口の戸のガラス部分越しに「笑ってコラえて」という

ノボリとロケ隊の姿が見え、スタッフとタレントさんらしき女性がガラスからこちらの様子を

覗いていた。


オレはその番組を観たことがないのだが、先輩に聞くとタレントが朝まで呑み歩くコーナーが

あるようで、そのロケに赤羽OK横丁に来ていたようだ。


オレらのいる店内に入ってきそうな雰囲気だったが、結局覗いただけでどっか別のところに歩いていってしまった。


その様子がいつオンエアなのかわからないが、その番組を見ておられる方は赤羽ロケの放送回の時、タレントが「八起」の店内を覗いている様子が流れたら、その時オレら店内にいました(笑)


ちなみにその時にいた女性タレント。ちらっと顔見れたけど誰だかわからなかった。

先輩も当初、観たことあるけど思い出せないとのことだった。


後日、別件で電話で話した際、先輩から「あのタレントは元宝塚の遼河はるひだった」

と教えてもらった。

なるほど。顔はあまりよく覚えていないし最近テレビに出てる女性タレントの名前もあまり

知らないが、遼河はるひとカブトムシゆかりくらいなら名前は知っている。



実際には今までたくさんのロケ隊や有名人も来店しているようで、壁には山田孝之や

「児島だよ!!」のサイン色紙もあり。




気をとりなおして再びテーブルを彩る肴たち。

彩るとは言っても茶色系統ばかりだが(笑)



八6

ハイボールと芋。



八8

豚バラねぎま & ウィンナーフライ。


昔ながらの酒場というムードと賑わいでなかなかよかった。



先輩のほうの本来の用事もあるので、1時間ほどで店を出る。


先輩がトイレに行ったので、オレだけ先に外に出て待っていたら、向かいにある

フィリピンバプ?のオネエサンがライターをつける仕草をしながら、火もってますか?

と聞いてきた。

オレはとっくにタバコ辞めているので持っていないが、出てきた先輩が持っていたので

貸してあげてくださいと伝えた。


救急車は来るわ、ロケ隊とタレントには遭遇するわ、軒先でちょっとした国際交流はあるわで

まさに人間模様が乱電波のように入り乱れるカオスな赤羽。

ちょっとした異空間である。


またいつか足を踏み入れよう……





――エピローグ


実はこのあと先輩と一緒に渋谷まで移動。

先輩の用事というのが、友人の奥さんがやっている渋谷のバーに顔を出しにゆくということで

本来オレとは赤羽解散の予定だったが、すこしだけでいいんで一緒に来いよというお誘いを

頂いたので同行させてもらった。


店は駅から少し歩いた神山町のあたり。オシャレな隠れ家的バーだった。


そこで先輩の同級生である男性の方と話をさせてらったのだが、文学やエヴァやウルトラマンに

詳しい方で意気投合。 誘われてちょっと顔を出しただけのノリがオレも楽しくなってきた(笑)


残りたい気持ちもあったが翌日用事があるので10時過ぎくらいにはお先に失礼させて頂いた。


他にもちょっとしたエピソードがあったけど、長くなりそうだからそれはまた別で書く機会があれば。