流行語対象? | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

ここ最近またバタバタしていて、いつの間にか流行語大賞が発表されてた。

(とは言っても今日気付いたわけではありません。発表2日後くらいに)


ええと、なになに?

今年は「爆買い」と「トリプルスリー」……か。


ううむ、ピンとこないのはオレだけじゃないだろうな。


流行語大賞には別にそれほどの興味もないけど、ここ最近感じるのは流行というよりも


「ニュースや報道でよく耳にする言葉=その年の流行語」

というような式になりつつないだろうか。


「爆買い」って言葉はあまり好きじゃないけど、まあわからんでもない。


でも、もうひとつの「トリプルスリー」?


オレはプロ野球好きだけど、それでも聞いた瞬間はピンとこなかった。

一拍おいてから、「あ、ヤクルトのヤマダと、ソフトバンクのギタの成績のことか」

と気付いた。


野球ファンでもこの2球団のファンじゃないと気づきにくいのだから、野球興味ない人や

多くの女性は今でもあまりピンと来ていないんじゃないだろうか。


好きではないチームの選手ながら、打率3割、ホームラン30本、盗塁30を超えるというのはすごいことだというのは十分認めるところだけれど…


「トリプルスリー」ってそんなに巷に浸透していたか?

これって流行語になるのか?


「流行」の定義ってよくわからんが、その時代に刹那的に広まったり、場所とか問わず皆が

よく口にするようなものだと思う。


職場や学校や飲み会の場など普段の生活の中で、誰かが「トリプルスリー」という言葉を

使っている場面を一度もみたことない。そして聞いたこともない。


それ以前に使う場面やきっかけすらないと思える。

「爆買い」のほうはまだ周囲でも冗談で使えそうな気もするが。買い物とか行った時に。


流行というものはあくまで流行。

言葉に哲学や希望や意味など必要ない。

だけど、やけにみんなが口にしたり使ったりするもの。

一時的な流行ですぐに消滅する刹那的なものだから「流行」と言えるのだ。

つまりはその時代の風潮や風俗文化を表すフラッグのようなもの。


はっきり言って好きじゃないが、流行という概念にそって考えるなら「トリプルスリー」

よりもまだ「ラッスンゴレライ」のほうが流行語大賞にはふさわしいとは思える。

中身ないにせよ、テレビなり学校なり職場なりいろんな場所で言っている人間がいただけに。


なんか、無理やり候補を作って無理やり大賞を決めた感がプンプンする。

西武ファンのオレがこんなこというのもなんだけど、ドラフトの超目玉がいなかったから

あえて雄星を目玉に位置付けてメディアや世間が騒いでいたように。


「爆買い」や「トリプルスリー」はまだ、かろうじて聞いたことあったが、それ以下の候補なんて

初耳の言葉ばかりだ。

なに? ナントカ女子だかって?


一案というか、もしかしたら今でもそういうシステムはあるのかもしれないけど、

文芸誌の文学新人賞みたいに、めぼしい候補がなかったらその時は

ズバリ「該当作品ナシ」でいいのではないか。


それはそれであとになって振り返った時に、あの時代は特になにもないシラケた時代だったという

自分たちへの教訓になると思う。


あとねえ、無理やり大賞選んだ感もあるんだけど、その中でもさらに無理やり明るめの言葉を

選んだ感もある。とくに「トリプルスリー」なんて。


記録達成した本人たちふたりも、あまりピンときていなそうだし。

友人の後輩で九州出身ホークスファンのジュニアくんもそんなに興味ないんじゃないだろうか(笑)



ジュニアくん(2011年の記事画像よりw)




聞いた頻度と話題性ならば、「イスラム国」のほうだと思うんだけれど。

でもあれは去年だっけ? もう時系列があいまいになってきた(笑)


とりあえず「ニュースでよく一方的に聞く言葉」「むりやり選んだ感のある言葉」

「明るい言葉」というのを流行語の対象とするのはちとずれているんじゃないだろうなと思う。


数年前に「なでしこジャパン」という言葉が選ばれた時も、ヒネリなく世間に媚びたような

選出だなと興ざめしたし。


別にいいけど。


毎年下半期になると、あちこちで聞こえてくる『今年の流行語大賞はいったい……!?』って

言葉を流行語大賞にすればいいのに。