かなり早い時期から楽しみに待っていたことって、不思議なことに直前になると忘れたりする
ことが多い。
週に数回ほど、ZATSUさんというラーメンブロガ-の人のブログを見ているのだが
数日前に見た時、「あっ! もうオープンか!」と思いだした店がある。
ラーメン屋という括りだけでなく、首都圏の飲食店といった括りにしても屈指の評価点に入る
店。このコラムで過去にも記事にしたが府中の人気店「麺創研かなで紅」の2号店が
この4月下旬ついにオープンしたようだ。
下旬という告知だけで明確な日付の告知がなかったから、直前になってすっかりアタマから
スポンと抜けていた。昼の仕事が忙しかったこともあって。
「麺は急げ」という諺もあるように、これはさっそく行かないといけないという義務感と好奇心に
かられ、仕事が終わってからチャリで向かった。きっと混んでる。そう思った。だから急ぐ。
10分ほどで到着。
『麺創研 紅』
東京都国分寺市本町2-2-15
店の前まで来てみると外に列は出来ていなかったので安心。
でも入店したら、空席はひとつ。すべり込みセーフ
紅の系列ならばやはり真っ赤な「紅らーめん」も捨てがたいのだが、ここでは国分寺店限定の
「紅まぜそば」というのがある。今回は是非それを食べねば。
店内はテーブル席なしのオールカウンター。
奥まで長く一列にステンレスのカウンターが伸びていて、かなりの人数が座れると思う。
銀色でとても長いだけにまるでハーモニカ長屋ならぬ、ハーモニカカウンター。
席について数分。ついに登場。
「紅まぜそば」800円
値段だけあって予想以上のボリュームには圧倒される。
デフォルトのトッピングもタマゴや肉やネギやその他。
画像では確認できないが、下には紅独特の乱切り麺がある。さらにその下には辛いタレが溜まる。
そしてセットで小さい「ライス」もついてくる。
例によって、食べるまえに箸をつっこんみ中身全体をひっくり返すようにして、思い切りかき回さないとタレが全体になじめない。
テッテー的にかき回して全体にタレが行きわたったが指がかなり疲れた(爆)
これこれ!
やはり、まぜそば系にはブっとい麺が良く合う。
とくに紅における太さがランダムな乱切り麺の噛みごたえはマッチする。
思い切り啜って、口の中でかみ砕く快感。
でも、あまり勢いよく啜り過ぎると、赤いタレが隣の人の着ている服へと「飛び火」するので
要注意。
肝心の辛さは紅ラーメンよりもワンランク低め。
だから「紅ラーメン」でもキツカッタ人は比較的ラクにすすめるとは思う。
より辛さを求める人は店員さんに言えば「辛味噌」を無料サービスしてくれる。
食欲をそそる辛さと、武骨な乱切り麺の歯ごたえにどんどん啜ってかみ砕き、あっという間に
麺をすべてたいらげてしまった。しかし、まだ食べたい……
紅のまぜそばを食べきってしまったこのオレを なぐさめるやつは、もういない。
……と、思ったら、ここにいた!
ライス元国務長官が!(爆)
悪魔超人サンシャインが胸のキーパーツをジェロニモに引き抜かれて砂となって
崩れ落ちていった失敗を繰り返さないようにしたように、ラーメンマニアのオレも同じ過ちは繰り返さない……
「坦々麺すご六」の時のように麺とご飯を同時に食べてゆき、最後はドンブリの底に汁だけを残すようなマネはもうしない。
今まで手をつけず置いておいたライス元国務長官をドンブリ本土へ派遣してマゼマゼする。
残り汁とライスをまぜたこのご飯……、やば、メチャうまい。
米の大陸とドンブリの底の間にハッキリと浮かび上がる白い油の海岸線。
嗚呼、遥かなるリアス式海岸。
レンゲで大陸をすくってくずれば、その都度カタチを変える海岸線……
味の浸りだしたころには、店内にもう順番待ちが出来ていた。
美味い。それだけで充分。
しかし、かつてはアナタがいれば、ああ、つらくはないわ状態だったと言っても過言ではない
ラーメン砂漠だったこの国分寺。
この「紅」の2号店が出店した場所はなんと同じく人気店である「紅葉」「春樹」の隣である。
もともと「紅葉」だけだったが、その後「春樹」が隣に出店し、そして今回「紅」の出店。
ラーメンアミューズメントでもないのに、実力も知名度もあるラーメン専門店が3つも並んでおる
場所なんて、そうあるもんじゃない。
諸君、国分寺で呑んだあとに出せる枚数の数は増えた。
ちなみに「紅葉」はブログ開始する何年か前に一度訪問。
「春樹」は別の系列店で訪問したことアリ。