草食肉食の表現もうヤメろ | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

平和な国。

関心事や危機感の焦点がズレとる。


おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい

おいおいおいおいおい。 

いい加減にその表現いつまで引っ張るんだ。

ごるぅあ!(←マスカラが重たそうな女性議員の秘書の巻き舌風に)


もっと他にも発信するべき話題があるだろ。もっと盛り上がる話題もあるだろ。


いやね、その言葉が出始めた最初の頃は、オレもちょっとだけ面白い表現というか

言い回しだなあとは思ったよ。記事でもちらっと書いた気がするし。

「草食男子」という表現ね。


正解不正解は別として、あくまで一時的な比喩として面白いというだけで

そこまで何カ月も何年もひっぱる話題か? 根拠もないのに。

(今となっては過去に書いてしまったことを不覚だったと悔やんでいる)


情報番組でのコメンテーターの発言を聞いたり、書店の本棚で「草食男子が○○を○○する」

とかいったタイトルの書籍を目にするたびに「うんざり」する。


そんな話題でいつまでも盛り上がるような水準の文化の国ならば、「クール・ジャパン」という称号なんて今すぐ道頓堀の澱みの中にでも投げ捨てちまえばいい。


恋愛に積極的な男が減ったって?


世の中にはオトコもオンナも様々なタイプがいるのだ。

そして人間の種類に限らず、世の中にあるあらゆるモノの割合というのは絶えず変化する。

それはごく当たり前のことではないのか。


恋愛よりももっと興味あるモノを見つけて、それに入れ込んだとして全く不思議なことじゃない。

男女問わず、恋愛よりもこっちに時間とパワーを使いたいという考えがあってもおかしくない。


うまく言わないと差別的な誤解を招くかもしれないが、性的マイノリティの人でもないのに

恋愛にも異性にも全く興味がないというのはたしかにちょっとヘンかもしれない。

でも最低限、異性には興味あるけど、恋愛よりも自分の時間を楽しみたいというのは別にヘンだとは感じない。


オレがどっちのタイプかという問題はまた別として、それをすぐに「草食系男子が」とかいった表現をする風潮とメディアにうんざりだ。まったく。


百歩譲って女性に対してガツガツ攻める男が肉食系で、控えめな男が草食系で、

逆に男に対してガンガン攻める女子が肉食系女子というならばそれはそれでいい。


だけど……


草食系男子が増えたことで、どーたらこーたらとか、肉食系女子が増えたことでどーたらこーたら

とかいったコメントや、本の出版で小銭を稼ぐ輩は、草食肉食動物がおこぼれに預かって生活して

いる「ハイエナ系」だよ、うん。

いや、ハイエナというよりも、その草食動物や肉食動物の体にたかってブンブンとんでいる「ハエ」

といったほうが妥当かもしれない。


男はオトコである前にまず「人間」なのだ。

女もオンナである前にまず「人間」なのだ。


「異性との時間」と「自分だけの時間」を2つ並べて、必ずしも最初に「異性との時間」が

こなければならない理由をオレが納得いくように説明してほしい。


「異性との時間」といった認識を完全に排除した場合ならばまだちょっとヘンかなというのは

頷ける。だが純粋に1番目、2番目という順序づけにおいて一番目に「自分だけの時間」が

来るということに関してそれほどオカシイ答えとも思わないし、嘆くようなことでもないと思える。


男女問わず、デートよりも趣味に時間を費やしたい。いいじゃないか。

本能のままか風に流れを任せる欲望よりも、自分で新しい楽しみを見つけてそこに集中するほうがずっとパワーを使うんだよ。


仕事や恋愛に対しては消極的にならず自分から積極的にガンガン進んでゆけとかほざくクセに

そのベクトルが趣味や自分の時間に向けられて、それをするために恋愛に興味が向かないとなった場合だけどうして批判する?


現実問題として世間の男が控えめで弱くなってきたというのはあるかもしれない。

オレ自身がその見本みたいなものだから。とは言ってもオレの場合は「なってきた」というよりも

「もともとそうだった」と表現したほうが妥当だけど。


ただねえ……こうして男のほうの恋愛願望や女性を求める願望が薄れてきた状況の場合は

今回の例のように「草食化」とか言われるけど、その一方でもし女性のほうの恋愛願望や男性を

求める願望が薄れてきたとしても、その時は「女性が草食化」とか言った表現はしないのだ。きっと。


女性が消極的になった時はその理由として、「魅力ある男が少なくなった」とかいいいだす

んではないかね。専門家のオッサンやオバハンは。


男の恋愛志向が弱まっても女の恋愛志向が弱まっても、けっきょくは男に問題があるというような方向に持ってゆかれる気がする。


一部の方々が仰る表現で言うところの「男は肉食であるべき」ということが仮に正しいという前提で問いかけたいこと。


これもかなり前からオヤクソクのような感じで議題になっては、明確な返事も出ずにウヤムヤなカタチでいつの間にか論議が終わっては、また少し経ったらどこかで話され、同じようにウヤムヤで終わるのを繰り返される話題。


男の質問 

「でも、すごくブサイクで生理的に嫌いな男が肉食みたいにガツガツとアタックしてきたら、いやでしょう?」


女の答え

「それは、まあねえ……」


と言ったやりとり。


見ているといっつも「それはまあねえ……」みたいな結末で皆で笑って終わり、

明確な解答が出ないまま、いつの間にか次の話題へと変わっている(-_-)


そこまで世の中で肉食系だの草食系だのいう風潮を広めて、男は肉食系であるべきだとか

言いたいのであれば、そこはもういい加減にはっきりとした「答え」を出すべきだ。


男は肉食系でなければと説いている専門家のオバハンとかが、顔が整ったスポーツマンの草食系男子よりも、積極的にアタックしてきてくれる話のつまらないデブのほうに惹かれるわ、とでも

言い切った上で実際にそういった男と結婚したらそれは認めよう。


話がちょっとズレるが、肉食系草食系という言葉が流行り出してすぐの時、雑誌かなんかの

ランキング企画で、「草食系だと思う男性タレント」の1位に瑛○が選ばれていた。

その発表があったすぐあとに瑛○と木村カ○ラの結婚発表があったのだが、カ○ラのほうが既に妊娠しているといった「できちゃった結婚」だったのは笑った。

どこが草食系だっちゅーの。バリバリやることやってるじゃんか(笑)


まあ、所詮 草食系がどうだの肉食系がどうだのとか言っている人の視点なんてそんな

もんだというのが証明されたことにはなったとオレはほくそ笑んだ。ケラケラケラ(`∀´)



話を少し元に戻すけど、少子化問題の危惧とか全てひっくるめて考えて、男女ともに異性に対する情熱が薄れてきたとしても、果たしてそれがオカシイと言えるのか疑問。


「恋愛に向けられる興味の薄れ」は「恐竜絶滅」と似たようなもんではないか。

あと「時間とともに地球が温暖化してきた」こととも差はないような。


地球がすごく温かくなってきた!と言っても地球誕生からの長い歴史で考えると、今生きているオレたちは地球の歴史のモンのすごく短い期間しか見てきていない。


長い地球の歴史から考えると、今地球が向かおうとしている温度こそが実は本来の地球が持つべき温度であって、オレらの生きてきた今までの地球の温度が逆に低過ぎたのかもしれない。


ならば、どうして「地球が温暖化している」なんて危機的な捉え方をするのか。

それは地球目線で見ているのではなく、自分たち人間目線から地球を見ているからではないだろうか。時間軸においても自分たちが生きてきた時代の温度を基準として捉えてきて、地球自身が

「熱い」と感じる温度だから温暖化と言っているのではなく、自分たちが熱くて住みにくくなってきているから、「地球が温暖化でヤバい」といったような危機感のある言い方をしているように思える。


そもそも視点が違うのだ。

「歴史」や「地球」に主点をおいて、正常ではなくなってきていると言っているのではなく

人間が生きてきた短い歴史の視点だけでヤバくなってきていると言っていると捉えても

オカシクはない。


地球が消滅せずにこれから何億年とかあり続けると想定すれば、大正、昭和、平成の時代を生きる人間の存在なんて、長い地球の歴史の中のほんのわずかというにも及ばないくらいの短い時間だろう。


地球の歴史の長さを考えれば、その中の短い歴史の中での「男は女を、女は男をモーレツに求める」という生態なんてもしかしたら一時的なものであるかもしれない。

いや、もしかしたら今までのほうが実はオカシクて、それが正常へと戻ってきたのかもしれない

少子化だとか騒がれているが、それは人間視線であって地球視線ではない。


もしかしたら人間は子孫を残して繁栄させてはいけなかったのかもしれないね。

地球にとっては自分の顏の上で戦争や殺し合いは起こすわ、環境は破壊したり汚染したりするわで。



恐竜も自分たちだけが地上を闊歩していた当時は、これから先もずっと自分たちの子孫がこの地上で生きていくだろうと思っていただろう。だけど隕石だか気候の悪化だかで絶滅し、やがて地上には恐竜に代わって人間が出現した。


気候の悪化からやがて恐竜が減ってゆき絶滅した流れはなるべくしてなったことで地球の歴史の流れからしたらそれは正常だったのかもしれない。


それと同じように今を生きる人間の考え方にも恐竜時代の気候と同じように変化の風が吹いてきて子孫繁栄といった概念も減ってゆき、やがて少子化から人類滅亡といったシナリオがあってそれが地球が辿るべく歴史のシナリオとして正解だとしてもおかしくはない。


恐竜が生まれ、絶滅し、その後に人間が生まれたように、人間が滅んだあとにこの地球上を闊歩する「第3の生命体」が出現してもおかしくはない。


地球からしたら、自分の顏の上を荒らしまわる汚い人間を住ませるよりも、その新しい生命体を住ませるべく歴史の切り替え段階に入ったのかもしれぬ。


まずはその第一段階として、人間の中にある「子孫を残したい」という願望を薄れさせようとする

人間に向けた意識の遠隔操作が神によって開始されているのかもしれない。




はうあっ!

いつの間にか話の世界観が肥大しとるでわないか!しかもちょっと宗教っぽい(爆)




じゃあ、まとめ。



草食肉食とかいう以前にオレらはみんな、それぞれの価値観を持ったひとりの人間なんだよね。何を優先順位の一位にしようが他人にとやかく言われる筋合いはない。


これで恋愛ばかりにがっつく若い男女ばかりになったら、それはそれで今度は

「無趣味な人間が増えた」とか「ひとりでの楽しみ方を知らない人が増えた」
とか言いだしそうな予感もするし、ストーカーだとか、つきまとい男が増殖だとかセクハラだとか

極端に騒ぐ例も増えるような気がするんだけどな。



もう、よくワカラン。

オレは肉も草も食えなくても酒を呑み続けられればもうそれでいい。


そして人づきあいをするのであれば恋愛でも単なる交友でも自然にいろいろ語りあえる人と付き合ってゆきたい。これは同性との交友関係でも言える。


どんなに綺麗な女性でも、語り合えない人とはただの交友関係も厳しいかも。


価値観のまったく同じ人間なんて、誰にとってもおそらく一人もいないだろう。

でも、誰かが友達というのは50%の尊敬と50%の軽蔑があって成り立つと言っていた。


それはなんとなくわかる。

だからこそ、時には衝突もするけど自分の持っていなかった考え方の参考となって

勉強になる。

憎悪関係にもならず、仲良しクラブにもならない。そのバランスがいいのだ。


オレは反論であっても、誰が言っていたからとか、みんな我慢してるんだからとかいったものではなく、自分で考えたうえでの反論なら歓迎する。


語り合える女性(同性の友人でも)というのは、価値観が全て一致して話していて楽しい人ということではない。語り合いの中で時には反論も存在するのは当然のことだ。反論はあっていい。


オレの言う「語り合えない人」というのは、反論してくる人という意味ではなく、自分が不得意な

話になったり、自分があまり好きじゃない応酬の流れになったら「もう、いいよ」とか「言わなきゃよかった」とか言って、自分勝手にその流れを終わらそうとする人間。


もはや「語り合い」とか「討論」じゃない。

「言い逃げ」である。

伝え方がヘタだったにしても真摯に向き合って答えたこちらからすればとても後味悪い。

オレがもっとも面倒思う流れのひとつだ。




「恋愛発展目当て」でいきなり人に近づこうという考えはあまりない。


いろんなことを向き合って話せる関係になれる人かどうかが一番大事だ。


異性でも同性でも、まず人として(あ、海援隊みたいだ) 純粋に付き合ってゆきたいかどうか。


それをクリアしてから接してゆくうえで、女性なら「彼女」にしたいと思うようになるか

男なら「親友」にしたいと思うようになるか。すごく単純なことである


そういう考え方を草食と表現したいのならばすればいい。したい人間はね。



読みモノとして、意見をやや極端かつ大袈裟に書いてはしまったが、最後にもう一度改めて

簡単にまとめを……



男にしても女にしても異性に対して消極的な人間を指摘したり、論議したりするのは別にいい。

時にはそういう議論を交わすことも大事だろう。

だけど、いちいちそこで「草食」だの「肉食」だといった表現で騒ぐのはもういい加減やめていただきたい。

ブログやトークとかでたまに使用する程度ならいいけど、なにかとあればすぐその言葉を連呼する風潮がイヤだ。


途中に書いた内容は忘れてもらっていい。

今回最終的に訴えたいのは「その表現もうヤメろ」、ただそれだけ。