スパゲティ・いたりあ小僧 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

「世界3大がっかり名所」と言えば、シンガポールのマーライオンとコペンハーゲンの人魚姫、

そしてブリュッセルの小便小僧というのは有名である。


全世界に知られる有名なオブジェ(作品)だけに、一度見てみようとその地を訪ねて実際に目に

してみたら、あまりの小ささやしょぼさに、がっかりしてしまう人が多いという名所だ。


オレは3つのうち、ひとつも直接みたことないんだけどどうなんだろうか。

やっぱ、しょぼいのかのう?

決してその大きさ自体が作品の価値を表すものではないし、あるいはその「名所」という認識を

もとに期待を膨らませずぎたゆえに、しょぼく思うこともあるかもしれない。


でも、まあ現場の写真とか見ると、芸術性うんぬんはともかく視覚的には人魚姫と小便小僧は

ちょっとコジンマリとし過ぎていてがっかりするかもというのは感じられる。


3つの中でもマーライオンはそれなりに迫力ありそうな気もするんだけどな、

実際にシンガポール行ってみてみると、イメージしているよりかはコンパクトな体型で

口から水をお吐きになられていらっしゃるのかもしれない。

観光日によってタイミング悪いと、水を吐いていないときもあるとか聞く(笑)


だがしかし、そうやって「がっかりする」と聞くと、逆に、じゃあどれだけがっかりするのか?と

いった興味がわくのも事実で、そのがっかり度をたしかめに行ってみたくもなる。

今はもう閉店していて、オレは一度も訪問したことがなかったが、ダウンタウンの発言により

「スゴい不味いラーメン屋」ということで有名になった「彦龍」という店があったが、ホントにまずかったらしい。だけど、どれだけ不味いか一度試してみたいという客がけっこう来たのも事実のようだ。ヘタな実力派よりも、突き抜けて悪いイメージをもった場所のほうが、とりあえずは有名になって

多くの人間が一度は訪れるかもしれない。ただしリピーターにならんだろうけど。


なんだかんだでこうやってナニナニが「がっかり」だとか言っているが、そういうことを書いている

オレが、まあ人類の「がっかり」な存在の最たるモノのようなもんだから、前口上はこのくらいにしておこう。


――


我が地元(正式にはすぐ隣町だが)の国立駅すぐ近くに、さきほどチラッと名前が出た

「小便小僧」

が看板に描かれたスパゲティ屋がある。



看板

『いたりあ小僧』

東京都国立市東1-15-8白井ビル1階 

詳しくはココ


この店の前は、もうずっと昔からチャリで駆け抜けていて、そこにそんな店があるという

ことも知っていたのだけれど、あまり意識していなかった。

だけど、ここ数年の間に知った情報では、けっこう市民に愛されている庶民的なスパゲティ屋

だとのことで、訪ねてみた。


なんとなく洋風レトロな入口。


入口

この店の評判はあまり気取っておらず誰でも気軽に入れる大衆的な匂いと

パスタの種類。

(あ、ずっとパスタと言うのに抵抗してスパゲティと書いてきたけど、文字数多くて面倒に

なってきたからパスタと書いてしまったぁっ)


そして、「2倍盛り」というデカ盛りもあるとのことでそれが目当て行ったのもあった。


国立は「東の成城」とか言われているが一橋大学に通ったり周辺に住む大学生も多く

隠れた……いや、別に隠れてもなく既に有名かもしれんけど、いわばひとつの「デカ盛りの街」

である。


全て過去にこのコラムで紹介したが、実はこの「いたりあ小僧」の上の2階には、デカ盛り穴子丼の「つり舟」があるし、周辺には「伝説のすた丼屋」や、「びっくり丼の幸寿司」、

そしてザイカレーのロージナ茶房もある。デカ盛りではないがタイ料理バイキングの「バーンキラオ」はこの店のすぐ斜め向かいである。

面倒だからリンクは省略するのでごめんチャイチャイ フライデーチャイナタウン。


入ってみるとそれほど混んでなくて安心した。

中は広いんだけど、他のお客さんも数組いたんで、迷惑掛からんように写真は無人のカウンターだけ。


店内


パスタのベースは、「にんにく」「トマト」「しょうゆ」など4種類~あるようで

そこからさらに何を具にするかを選ぶ。

正直迷った。

にんにくも食べたいけど、パスタ屋きたらやはりトマトベースも食べたい。


迷ったあげく「トマトソースのボンゴレ大盛り」を選んだ。980円。


ホントは「倍盛り」をオーダーしたかったのだ。

「倍盛り」というのは、読んでそのまま2倍。

しかも料金は+210円。


単純計算で考えると、+210円で倍の量になるならぜったいトクである。


実物を見なくとも、量の問題だけならば食べきれる自信はある。

だけど未知のフードでいきなり倍からスタートするということを考えて少しヒヨった。

要するにへタレなのだけど。


詳しくは憶えていないが、かつてどこかの店に入った時、メニューの料理写真を見て

「これだったら、絶対フツウ盛りじゃ足りねえ」と判断し、いきなり大盛りを頼んだら

玉ねぎが入っていて死ぬ思いをした。

通常の料理法ならその料理には玉ねぎは入っていないのだが、その店オリジナルの

調理法で玉ねぎを入れるとかいった迷惑なメニューを出している店がたまにある。

だから、いままでに入ったことない店でいきなり大盛りを頼むのは怖い。

(ミートソースにも入っているんだろうけど、理屈じゃなくアレはミクロだから食えてしまうのだ)


そして大盛り登場。



1

「あさり」と「トマトソース」っていうの組み合わせもあまりないかもしれないけど

「あさりとニンニク」だと、美味いけどあまりにもそのビジュアルにおけるカラ―が

単調すぎるだろうと思って、あえてトマトソースとアサリのコラボにした。



2

やはり、大盛りだとちょっと量が少ない……

これなら、倍盛りでよかった。作戦失敗の巻。



3

味はフツ―に美味い。イケる。


ただ、正確に言うとラーメンとかなら、ずば抜けて美味い店とかはわかるけど

パスタに関しては、今までハズレの店にあたったことはないけど、どういう店がずば抜けて

美味いのかわからないという自分の舌の力不足の問題もあるのだな。


でも、やはりこの店は種類の豊富さを全面的に推している店だと思える。

今度行った時は、「倍盛り」でいこう。


最近、ラーメン以外の「麺」にも食指を伸ばしてゆこうかとも思いましてね。