声優のアイコにゃ騙されない | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

渡る世間は罠ばかりである。

作家の故・鷺沢 萠が書いていたことですごく共感したことにこんなのがある。


「世の中には、地雷が埋まっているのはどのあたりか、ということをきっちり予測し、上手にその

地域には近寄らないように生きてゆく、というタイプの人もいるが、誰にも頼まれていないのに

毎度毎度しかもピンポイントで地雷の真上を踏むというタイプの人もいる」

そして、

「しかも日常生活に潜む地雷は時々思いもよらないところに埋まっていたりもする」と。


『おもいっきりオレじゃん!』

読んだ瞬間そう思った。いやマジで。やっぱ居るんだよ、そういう人というか同志が(笑)


小学生の頃、すごい広くて比較的綺麗な原っぱで靴飛ばしやっていたら、たまたまあった犬の

糞の上にオレの靴が着地するし、予備校の模擬テストの時は開始1時間前に会場行って予習してから挑もうかとおもったら、係員のミスで数百人いる生徒のうち、オレの番号札がついた席だけ

用意されておらず、それを近くの係員に伝えようとしてたが「忙しいんでちょっとまってくれますか!」と言われ一時間立たされ待たされたあげく、挙句の果てにはどっかから引っ張ってきた

汚い机を最前列に置かれて、簡単に謝られたすえ、そこで受けてくれという無礼……

その他、過去に発生した「ついてないこと」を挙げると枚挙にいとまがない。


それほどテキトーに生きてるわけでもなく、どちらかといえばマジメに生きているほうだと思うんだけど、ことごとく「悪運」という地雷を踏んづけてきている。


おかげで現在、ただの生活を送ることにさえもかなり慎重になってきていて

石橋を渡る前にチェックで叩き過ぎたあげくひび割れて崩壊し、単純に渡れなくなるような

人生を歩ませて頂いておる。ただ、それにより比較的大型地雷を踏むことはあまりなくなった

から結果オーケーとしよう。


ただね、思うのは世の中に潜む罠(地雷)っていうのは必ずしも決まった場所に固定されて

埋まっていたりするわけじゃなくて、実際に生命反応をもち、二足歩行でカモを求めて地上を

徘徊しているケースも多いのだ。


いくら気をつけて地雷を踏まないように歩いていても、意識を持って地上を歩きまわっている

「人間地雷」を惹きつけてしまうような人もいるんじゃないかと考える。

オレもそんな中のひとり。

その「人間地雷」によってダメージを受けたことはないが、街を歩いてても何故かオレだけに

逆ナンを装った何かの勧誘やらとかが寄ってくることがあったりする。

たぶん、見た目からして「怖くなさそう」「騙されそう」だと思われナメられてんだろうな、くそ。


まあ、よく寄ってきたり声かけてきたりはするんだけど、かなりの硬度を誇る「人間不信」という鎧をまとったオレはそこまでバカではないので、引っ掛かったりはしない。

そこはソフトに撃退させて頂いている。


「ワルい人間」という動く地雷が街中にはたくさん放たれているから、足元だけでなく周辺にも細心の注意を払って、人生という戦場ゲーム盤のうえでコマをすすめていかんとだめだね。


ここ最近で、そんな「街中を彷徨う罠」だったのが「声優のアイコ」こと某容疑者。


容疑者の詳細とかはまたあとで書くとして、まだ「某容疑者」と「声優のアイコ」が同一人物だと

決定したわけじゃないけど、もうおそらくそうだろうという仮定で書いてゆくのでご了承を。


カモられちゃう男もいるんだねえ、やっぱ。


当然一番ワルいのはこん睡強盗した本人だし、世間でテッパン意見となる

「やられるほうもワルイ」というのも、今さらあまり言いたくもない。テッパン過ぎて。


ただね、ヘンないい方になって誤解招く可能性もあるけど、ある意味では被害にあった男性陣が

ちょっと羨ましい部分もある。もちろん「被害にあったこと」が羨ましいわけではない。


「声優のアイコ」のほうからいきなり誘いの声を掛けられて、そこで無視したり断らないということは

やはりどこかで、「自分は女性から声を掛けられてもおかしくない男だ」という意識があったから

誘いにオーケーして一緒に飲みにいったり、部屋にまで呼んだりしたのは事実だろう。


オレは「女性から興味をもたれるかも」という自信がない男なので、街中や店でいきなり見ず知らずの女性が笑顔で声をかけて来たり、これから一緒にとか誘ってきたら、まず第一に疑う。

オレなんかにそんな興味を持つはずがないから、絶対に裏があるだろうと。

悲しいかな、それがイイ女であればイイ女であるほど疑ってくる。

(とか、言ってるけど裏があるかないか以前にイイ女から声掛けられたことはないけどねんw)


でも、そこでいきなり声かけられて、一緒に飲みにいって一服盛られちゃった男は、

どこかそういう油断というか自惚れがあったのもあるんじゃないかね。

それが悪いとまでは言わんけど。


さすがにちょっとは怪しいと思ったにしても、まさかこん睡強盗されるとまでは思っていなかったか

それか警戒心よりも下心が勝ってしまったか……?


とにかくオレも気が弱そうにみえるのか、女性を信じやすそうに見えるのかわからんが

何度か街中でアヤシイ女性(絶対バックになにかいる)から声をかけられたこともあったが

自分の魅力に自信がないだけに、すべて突っぱねているからこれまでトラブルに巻き込まれることもなく生き延びている。


「自分に自信を持て」とか「据え膳食わぬはなんとやら」とか聞くが、いい具合に自分を蔑んでいて

臆病なことが安全装置になっていて、無用な災難に巻き込まれずに済んでいるのだからこれは

これでいいと思う。

なんでもかんでも自信もったりポジティブにとらえていると、その自惚れと判断が命取りになるのだよ。


ナポレオンの名言で

「約束を破らない方法がひとつだけある。それは約束をしないことだ」というのがあるが

悪い女(男)にカネをとられない方法もひとつ

「誘いに乗ってついていかないこと」

単純なことだ。


出逢ったばかりで相手の素性がはっきりしないうちは、自分に自信をもたないほうがいい。

だから今までも、そしてこれからも、オレは悪いオンナにゃ騙されない。


で、

個人的に言いたい教訓はこれくらいにしてと、次にアノ容疑者の話。


うーん、なんかホントによくワカラン。


オレはそれほど障害とかに関する知識がないからヘタなこと言って誤解招いてしまうとこわい

のだけれど、彼…いや、彼女は本当に「性同一障害」というものなのだろうか??


性同一障害という者に関して、間違っていなければ

心と体が一致していなくて、今回の例でいえば、体は女だけど心は男ということだろう。


オレが今まで聞いてきた情報だと、体が男で、心が女の場合は、それこそ女のコのような

スカートとかセーラー服だとかいった格好に対してものすごい嫌悪感を示すとかいうことだった。


もし、それが本当ならば、いくらカネのためとはいえ、自分の最も忌み嫌うそんな格好……

本人からすればカツラやメイク、それに女モノの服といったいわば「女装」に値するものを

したりするだろうか。抵抗があるかないかという以上に、そういう格好をするということは本人に

とって屈辱ではないのだろうか?

そこだけ疑問だ。


いくらカネを得るためとはいえ、そういう人なりのプライドというモノはありそうな気がする。

(例えば、オレは西武ファンだが、西武対巨人の交流戦もしくはオープン戦にて巨人の帽子をかぶってきたお客さんは球場の入場料をタダにしますと言われて、無料で西武の試合を見れたとしても絶対に巨人の帽子は被らない。……すまん、これはちょっと例えが違ったかも)


う~ん……やはりワカランな。あの容疑者の真の姿と、今回の事件の根底にあるものが。

もしかしたら「声優のアイコ」とは別人だったっていう結果も可能性的には全くゼロではないし。


ただひとつ言えるのは、今回の事件に関しては、たまたま逮捕されたのが、ああいう人物だった

というのが正しいところだが、こういったかたちで一旦報道されてしまうと、どうしても偏見のような

ものが多少は生まれてくる。

もちろん、冷静に事件を見つめている多くの人が、ほかの性同一障害の方々や、生活保護受給者の方々は真面目に苦労して生活しているし、何も問題なんてないということは理解しているだろう。


だが、実際、あの容疑者のせいで、多少はそういった弱い立場にいる人たちのイメージを

悪くしてしまった責任は大きい。

生活保護受給者に対する風当たりも強くなりそうな危惧がある。


……


今は否認しているアノ容疑者が全てを正直にしゃべりだすまでは、しばらくの間、モヤモヤとした

事件になりそうな気配はする。


メディアにとってはね、例の号泣県議やら小保方女史やら、話題に事欠かないキャラが

次から次へと収穫できて、クセのある人物の豊作年のようなもんだから嬉しいかもしれんけど。


歌舞伎町での学生のこん睡騒動もあったしな。

「こん睡」だの「冠水」だの報道が多いのう。



あ~ テトラポットをカブトムシが登っとる  ……アイコ。(とくに意味ナシ)