ウンジャラゲ | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。



伊集院光は激怒した。

……

っていうふうに「走れメロス」的な入り方すると読者さんも多少は「ん?」と
読みたくなってくれるのだろうか?
その心理が働くなら、やはり太宰治はすごい。

もう結構前の話だが、伊集院が何に怒っていたかというと、それは「仮面ノリダー」である。
正確に言えば「仮面ノリダー」でなく、「仮面ノリダーに関する風潮」

例のとんねるずの番組が全盛期だった時から、しばらくの間にかけて
ある団体が小さな子供達に対して「あなたの好きなヒーロー」はなんですかというアンケートを
とった。
その結果が1位が「仮面ノリダー」であったのである。

いや、ただ「仮面ノリダー」が1位というならば問題はなかっただろう。
ただ、熱狂的な「仮面ライダー」ファンの伊集院(その他大勢のライダーファン)からすると
その結果の詳細が
「子供達が本家ライダーの存在を知らないで、ノリダーをヒーローだと崇拝している」
ことだった。

もちろん、あくまでパロディーとして企画していたとんねるずに非はないし、世代的に
そういう結果になって当然の子供たちにも非はない。どちらもわるくはない。

でも、熱狂的な本家ファンからすると、伊集院光の気持ちもすごいわかるな~。
また、その怒りもどこにももってきようがないんだけどね。

たとえば、数十年前の実力派のフォーク歌手やロック歌手の隠れた名曲とかを
今、人気の若いロック歌手やグループがリバイバルしたとする。

ちょっと若いモン(こういってしまうと我ながらオッサンだと思うが)は
その曲が、その歌手のオリジナルだと思っていることがある。
もちろん本人たちはご本人に承諾を得ているが。

リバイバルだということを知らない人間が、「今度の○○の新曲は名曲だよな!」とか
巷でも周囲でも言っているのを聞くと、オッサンは「あれはもともと○○っていうカリスマが
昔うたってたんだよ!」とつっこみたくなってしまう。
うーん、年はとりたくない(笑)

でも、そういう30代後半のオッサン昔はそういう道を歩いてきたわけだ。
先日の同窓会の記事で、なんとなく書きたくなったのだが、ちょうど中学生の時に
「志村けんのだいじょうぶだあ」が全盛期で、数多のギャグや歌が流行った。

その中のひとつが、この「ウンジャラゲ」

画像は上に。
約1名、今は写っちゃいけない人がいるけど気にすんなよ(笑)

中学生の時、初めて見た聞いた時は、当然、志村けんのオリジナルの歌かと思っていたが
その少しあとになって、元歌は「植木等」だと知った。

そういや、エッセイにも書いてあった気がしたが、志村けんはドリフに弟子入り志願行く前、
最初はクレイジーキャッツのとこにいったんだよな。
そこからのリスペクトの名残もあるのだと思う。

当時、「だいじょぶだあ」観て、これを歌っているオレ達を見ていた当時のオッサンオバサン
たちは、きっと心の中で「それは本当は植木等の歌なんだよ」と俺らに語りかけていたことだろう。

それにしても当時から感じていたことだが、松本典子と石野陽子のふっ切れ方が極端だのう。
石野陽子のうしろにいる人は気にすんなよ。←しつこいw