隠蔽だー隠蔽だー | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

おかわり君(西武)早く復活しないかなー。


野球界も、おエライさん共の統一球変更隠蔽問題で、一時バカみたく騒いでたけど

おかわり君がいたら、そんな影響なくトバしてるんだろうな。


あの事件(になるのか?)もたしかに、選手とかによっては成績に影響するし、

球が元に戻ったと伝わってない限りは、単純に成績下降ととられるだろうから選手によっては

死活問題だけど、ボールを変えるのは別に犯罪ではないし、規則やツールがプレイヤー本人たちの意向を無視してコロコロと変わるのは、どの業界でもよくあることだと思ったから、

今回の統一球変更隠蔽問題も、正直、いち国民というかプロ野球ファンとしても、そんなに

驚きもしないし、まあ、そんなもんだろうくらいにしか思わなかった。


いくら偉いコミッショナーって言ったって、別に野球の神様の子でもなんでもない。

オレらと同じ、ただの血の詰まった袋、いわゆる人間である。


誤解しないで頂きたいが、「しょうがない」と言ってるわけでもないし、責めないわけでもない。

その逆。

組織やエライ人なんて、所詮、そういう体質だと思ってて、最初からそんな信頼していない。

神奈川県警が不祥事繰り返した時に、ケーサツなのにと言って、別に極端に驚いたりもせず

「ああ、またか。やっぱな」程度に見てただけに近い感覚。


ううむ……なんなんしょ?


誰がトップに君臨しても、どんなに講演や朝礼で綺麗な社訓とか語っていても、

やはり、組織と言うモノには「隠蔽体質」がセットでついてくるのは必然なんだろうねえ。


ハッキリ言って、オレは世間全体において

「組織」「集団」というのは「隠蔽の代名詞」だと思っておる(-_-)。


でも……


ここで前もって言っておくと、それにより、オレはブログで

「嘘や、隠し事はイカン!」なんて手垢のついたキレイ事を言うつもりは無い。


大なり小なり誰だって多少の嘘はつかないと生きてゆけないし、ちょっとチョンボやっても

バレなさそうで損害もなければ、ちょっとした隠蔽くらいするだろう。オレだってやる。


ここで、オレは語りたいのは、前にも書いた「スポーツマンシップ」についての論にも

通じるのだが、今回の野球コミッショナーしかり、不祥事起こした企業や組織しかり、

普段から「正々堂々と」とか「お客様のため」とか、そういうコト言っておいて、実際に何か

問題起きたら隠すことがヤケに腹立つ。


隠蔽については、上のように取引先や一般聴衆に向けてだけではない。

一企業の内部の朝礼とかでも経験したことが多い。


小学校くらいから、よくセンセイや学級委員とかからよく聞かされてきてて、社会人になって

からでも相変わらずよく聞かされる言葉に「ほうれんそう」というのがある。


いわゆる「報告・連絡・相談」の3つのアタマの文字のつぎはぎ。

学校でも会社でも、この言葉が異様に好きで呪文のように何回も下の人間に言う人は多い。


ちなみにオレはこの言葉が大嫌い(笑)。言葉が嫌いというよりも、言う人間が嫌い。

理由はこのあと、書いてゆくけど。


全員が全員だなんて言うつもりもないし、誠心誠意で相手が自分より下人間であったり

自分がそれなりに上の立場の人間だとしてもハッキリ正直に言う人も多少はいるけど、

この「ほうれんそう」という言葉を何回も言ったり、守れっていう人間に限って、組織内でなんか

あっても下の人間には知らせなかったり、また、内部でも騒ぎを広めるなという矛盾した指示を

出すことが多い。 ようする社内のさらに狭い身内での隠蔽。


以前、ちょっとだけ勤めていた少人数の会社があったのだが、そこの社長が会議や朝礼で

毎回のように「ほうれんそうをテッテーしろ」とアツく言っていた。


その会社自体は小さくてオフィスも一か所だけだったのだが、他の場所で店舗のような事業も

やっていて、そこのスタッフが客と金銭要求トラブル(犯罪絡み)を起こして問題になり、本社の

担当が処理と仲裁で店舗に出掛け、アタフタした時があった。


どこの会社でも、だいたいミーティングか朝礼でやってると思うが、出社して(朝礼)でまず、

前日の動きを報告する。変わったことや進展したことがあったかどうかの連絡かねて。


そん時に、そのトラブル対応しに店舗に行った社員が前日の報告にて

「昨日の動きの報告ですけど、○○店にて、お客様の○○さんというかたから、スタッフの

○○から――における金銭を個人的に要求されたという件がありまして、その対応に……」


と、そこまで言ったところで、たまたまその社員の横に立ってて、状況をすべて知っている社長が

その社員のほうを見ず、下を向いたまま、ボソっと小さく、しかも威圧的な声で

「言わないでいい……」


と言ったのが聞こえた。本人は極力小さい声で言ったつもりだろうが社員全員に聴こえてて

まわりがその空気に戸惑った。


とは言え、報告してた社員は中途半端なトコまで喋ってしまったもので、そこからどう話を

変えればいいか分からず、「……あ、いや、でも報告ですので……」とつぶやいたら、

間髪いれず、社長がまた誰の顏も見ず下をみたまま、同じく高圧的な言い方で小さく

「言うな……会社の今後の売上展開には関係ない……」

と、担当社員の口を封じようとした。


ものすごく異様な光景……。

社長本人は、売上展開には関係ないというような無駄話や、社員を心配させるような話は

省略していいみたいな説明をしていたが、その時の態度と表情は、明らかに、自分の会社で

発生した恥を部下に知られたくないというような顏だった。


たしかに発展には関係ないだろう。

だが、自分の属する会社でどういうことや、どういうトラブルが起きているかということは

今後の対策としてもちゃんと知っておくべきだし、上も下に報告すべきではないだろうか。


これも「隠蔽」である。

ふだんから口うるさく「ほうれんそう」「ほうれんそう」とポパイの如く下の人間に吠えてるくせに

自分のちょっと下のあたりで何か不祥事が起きると隠す体質は本当によく遭遇する。


組織において、下っ端の人間が何か不祥事をやらかした時は、

「○○はこういうことをやったので懲戒処分だ。オマエらもこういうことはやらんように肝に銘じろ」

みたいなことを強く言うのに、ちょっと上のほうや役員クラスの人間が何かやったり、

急にバックれて会社来なくなったときには、下には詳細伝えなかったり、また、朝礼の出欠確認

報告の時に、上のほうから「○○部長が来ていないことには触れないでいい……」とか、

もう、その人は最初からいなかった存在のように自然に進行しろとかいうケースも多かった。


なんでしょーね???


組織も大きくなれば、なるほど隠蔽が当たり前になり、

人間も立場が偉くなればなるほど、隠蔽体質が強力になる……。


しょーがないっちゃ、しょーがなく、当然の摂理なのかもしれないけど。


ただね、今までの経験で、下の人間や弱い人間に対してエラソーに「ほうれんそう」を

連呼するくせに、自分の周辺で何かあったら下に報告しない人間が多いのは解せない。


ここで、最初のほうに書いたことにちょっと戻るけど、

俺だって誰だってたまーに、軽いウソついたり、ごまかしはすると思う。


だが、そのかわり、オレはアホの一つ覚えのように周りの人間や後輩に対して

「ほうれんそう」を何度も吹き込まない。最低限は言うと思うが。


別に隠し事を全くするななんて偽善的なこたぁ、言いませんよ。


ただ、どっちかにしましょ!


熱血ぶって、下や周囲の人間に「ほうれんそう」と何度もしつこくいうのなら

社内で身内が起こした不祥事やその内容も全社員(バイト含む)に報告しましょ!


それが出来ないのなら、社内報告しないでいい代わりに、今後一切

「ほうれんそうを怠るな」とかいう教訓を言わない!


どっちかだ!すごく簡単なことだと思うが ( 一一)



とは書いても、コレがなかなか簡単ではなく、企業や組織の隠蔽体質っていうのは

無くならないモンなのでしょうなあ。


経済発展の矜持の末に生まれた恐るべし隠蔽帝国日本。そして我ら罪深きその地の子供(爆)


いんぺいリアル ジャパンキッズ。




だ だ だ だ 隠蔽だー♪  だ だ だ だ 隠蔽だー♪






最後だけ、ちょっと書き過ぎたかな……ま、ICCA(ーー;)