あじさい祭り死国八十八箇所 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

とくに植物マニアでもなければ乙女チックな性格でも全然ないわけだが

なんとなく地方(とくに信州方面)のミステリーを感じさせる草木や花があるところには

顏を出してみたくなる時がある。


わかりやすい例をひとつあげると、お祭りとかでの「菊」の展示。

菊そのものに対しては失礼ながら、まったく興味ないのだが、犬神家の一族ファンとして、

菊が並んでいるのをみると、なんとなく犬神家の世界に入ったような気分になる。

でも並んだ菊を見て行って、菊・菊・菊ときて、最後にスケタケの生首があったらさすがに

イヤだが。


あと思い出すのは「あじさい」にまつわるエピソード。

ちょっとマニアックになるが、ずっと前に少年ジャンプで「人形草子あやつり左近」という

推理漫画が連載されていた。オレは好きだったが早く終わってしまったけど。

その中のシリーズのひとつに「信州白狐血雨地獄」というのがあって、その中で「あじさい」が

事件を解く重要なキーになっていたのが印象深い。それ以来なんとなく「あじさい」に魅力を

感じるようになった。


さて、前置きが(いつものことながら)長くなったが、そんな「あじさい」の祭りが近くの市の

よく知ってる場所で行われているとこので、せっかくだから行ってみた。



昭和80年代クロニクル-祭りパネル

小さい頃から、よく連れて来られて、大きくなってからもたまに来たりしている

よく知ってる場所。


日野市の『高幡不動尊』 詳しくはココ


都内でこれほど神々しくそびえる塔のある敷地なんて、なかなかないのではないだろうか。


昭和80年代クロニクル-塔


手前には土方歳三の像。ちなみにオレは新選組には興味ナイ。

正直この前までずっと「トシゾー」じゃなく「サイゾー」だと思ってた。

末裔の人すんまそん。


昭和80年代クロニクル-近藤勇像


あじさいがメインの場所に行く前に、久々の高幡不動尊だから、しばしブラブラ散策。


それなりに歩いたらアジサイの場所を探す。

どうやら「裏」にある山道に咲いてるらしい。


正式な入口や順路はわからないが、山に入る場所を発見したので、そこから潜入。



昭和80年代クロニクル-ajisai

登り道。


それほど派手に咲き乱れてはいないが、ところどころ道に両側に咲いている。



昭和80年代クロニクル-道のあじさい

ブルーが多い。




昭和80年代クロニクル-ajisaiappu

信州に来た気分。 なぜかお地蔵さんもあちこちに。



昭和80年代クロニクル-階段あじさい


―― あじさいは、やっぱりこの日みたいな晴天より雨のほうがしっくりくる……



昭和80年代クロニクル-ajisais

―― 無理して笑顔が似合う人間や、人が大勢いる場所に溶け込める人間になる必要は

ないんだよ……


あじさいが晴れより雨が似合うように、人間にだって、それぞれにもっとも似合う場所や

状況があるんだから。


派手さや力強さや明るさがなくたって、見合った場所で、それらしく咲く……

そんな、あじさいのような人間になりたい ――


――


それにしても、裏山感覚で入山したが、ちょっとなめていた。

このコース登りが予想以上にハードな上に、コースが長い。

おそらくまともに回ったら、一時間くらいかかる。


歩いてるうちにコースが長いことと、あちこちに設置されているお地蔵さんの理由が判明。


どうやら、四国八十八箇所に模倣したのかどうか、そんな感じで山の中の88か所にお地蔵さん

が設置してあり、そこを1番から順に回ることで、プチ四国八十八箇所廻りが出来るようなのだ。



昭和80年代クロニクル-jizo-

こういう巡礼見たいな類は好きなのいだが、こんな企画があるとは知らず、あじさいだけ考えて

テキトーな場所から入って、歩きだしてしまったようだな、オレは(爆)


そういえば、途中の看板で

「順路案内に沿って歩いてください」

みたいなことが書いてあった。


オレはあじさい見ながらかなり奥のほうへ来たところで、このお遍路サンで言うとこの

「逆」の順路で遡ってあるいてきた経過になったことに気づく。



―― 順路に沿って歩いてください…… 


やばい。ある映画を思い出した。リング2と同時上映だった映画。栗山千明が出てたやつ。



「死国」


映画館観に行ったんだよ。リング2のほうがメインで。

映画において「2」は大体外すというのはわかっていたが、リングは1作目がオモロカッタから

意表ついて「2」も実はすげえオモロイんじゃないかと、裏の裏を書いて、良い意味での期待を

裏切ってくれることを期待して、わざわざ映画館に見に行ったら、案の定フツ―に期待を裏切られた

(ーー;)

この「死国」のほうが先に上映したんだけど、まだこっちのほうがオモロカッタ気がする。

閑話休題。

で、この「死国」ってのは八十八か所を全て逆に回ると、死者が甦るという話。原作も読んだけど。

それを思い出して、その場所まで逆に回ってきたのが禁忌を犯した気になった。

いくら本場ではなくプチとはいえ。

半分くらいとはいえ、逆流してしまったから、どっかで誰かが生き返ってしまったかもしれん。

オレの逆遍路のせいで。

なんとなく気分の問題で、途中まで来てしまったが、軌道修正して、そこからは順番に従って

歩いて、ゴールまで行った。けっこう長かった。汗かいたし。

プチ死国遍路から2日ほどたったが、オレの周辺で誰かが生き返ったとかいう話もないから

ヘンな事態は起きずにすんだようだ。

海外のニュース見ても、スキャットマン・ジョンが生き返ったとかいうニュースも流れてこないし。

八十八箇所のゴールは、さっきの画像の塔の近くに出る。

疲れたから、その日は帰宅。(チャリで行った)

帰りは、チャリでぐるーっと回って、百草園のほう通り、聖蹟桜ヶ丘経由で帰宅。

前日に金曜ロードショーで「耳をすませば」がやっていたんで、駅前の「耳すまポスト」に

人がたくさん集まっていた。


昭和80年代クロニクル-耳すまポスト
※過去記事で使った画像。


今回は「あじさい」よりも近場で「八十八所めぐり」が出来ることが発見だった。

ちょっとした1時間ほどの登山にもなるんで、好きな人は好きだと思うんで是非。