復活のQUICK ONE | 昭和80年代クロニクル

昭和80年代クロニクル

古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

「ヤツだ・・・ヤツが帰ってきたんだ!!」


テレビから流れるCMをボーっと聞いててナレーションで‘その名’を聞いた時にピンときた。

人々の忘却の彼方へ押しやられたアイツが戻ってきたと。

装いは変わったものの、その名はそのままにアイツが帰ってきたと・・・


CM画面に目を向け、そのネームを目にしたときには、まるで

「超人オリンピックで破れて国外追放になってから姿消したロビンマスクの姿をアメリカの超人同盟のパーティ会場で見かけたキン肉マン」

と同じくらいの衝撃を受けた。

「何いィィ! QUICK ONEだってぇぇ!?」


そう!若いコは知らないかもしれないが、今からもう30年以上前に「1分で出来るカップ麺」として

デビューし話題をかっさらったが、いつの間にか世の中からその姿を消した、まさに

「カップ麺業界の近鉄バファローズ加藤哲朗」ともいうべく伝説のカップラーメンなのだ。

※ちなみに加藤元投手は現在レストラン事業関連でご活躍だとか。


当時はたしかそのCMや紙面広告が大々的に流れていて、オレの憶えてるものでは

「1分しよう♪ 明星クイックワンッ♪」

とかいうフレーズが流れていたと思った。今でも憶えている。

オレと比較的同年代の人なら憶えているハズだ。


そのパターンのCM動画はなかったが、別のがあったんで一応参考にコチラ


沢田研二が出演してたのは鮮明に憶えていた。

復活した今のCMは、メトロポリタン的だった当時のCMやデザインと違い、

しょこたんがコミカルに出演していた。


今はいろんな食品開発が進んでいるが、昭和の小学生からしたら、今まで3分待ってた

カップ麺がたった1分で出来て喰えるというのはかなり画期的だった。

フタめくってお湯注いだあと、2面式ゲームウォッチで初期にドンキーコングと同時発売された

ゲームのタイトルは何だったかと思いだしてるうちに、あっという間に1分経つ。

ちなみに答えは「オイルパニック」。


今の時代からすると時間短縮程度たいしたことではないかもと思うが、当時は

1分で食えるカップ麺とは果たしてどんな味なのか興味シンシンで買ってきてもらったと思う。

多くの友人も同じく。


だが、正直なんせ、もう30年くらい前だから味を憶えていない。

だから、もし復活版の味が同じなら当時の「志村!うしろ!うしろ!」と言ってた時代に

喰ったアノ味が甦るかと思い、西友で98円で売ってたから先日購入してみた。



昭和80年代クロニクル-くいっくわん

うーん。やはりデザインはかなり現代風にスタイリッシュになってるな。

当時は昭和からみた未来都市チックなデザインだったが。


種類は3種類。

サンバルカン的に容器の色は「赤・黄・青」

無難そうなチキンコンソメを購入。


果たして小学生時代の味覚は甦るのだろうか。


しかし、よく考えると味が変わってるということもある。


また、味の質自体は大きく変わってなくとも、ウマさが落ちているという可能性もなくはない。

いかにもグレードアップして帰ってきたような装いのモノが、実は外見が派手になっただけの

見かけ倒しだというケースもある。

体の半分がメカになって生き返り、天下一武道会に参加したが、実は外見だけ強そうで全く弱く

天津飯に秒殺されたサイボーグ桃白白みたいに!


まあ、おおよその味の質が変わってなければそれでいい。

とりあえずお湯をコポコポ注いで1分ウェイト。

そしてオープン・ザ・フタ。


昭和80年代クロニクル-中身


あー、見てみるとなんとなくこんなような感じだった気もする。


1分で出来るということはやはり麺が特殊か、もしくは細いとか元が柔らかいとかだろうか。

なんとなく細い気がする。


スープもサッパリで、言われる通り、ラーメンというよりもコンソメスープにチキンラーメンが

入ってるような感じである。


どちらかというとメインの食事用というよりもCMでしょこたんがやってる通り深夜の夜食用とか

忙しい時にてっとり早く食べる用みたいなモンだと思うんで、量はキモチすくない気がするが

まあ、こんなもんだろう。


味は悪くないが、当時のQUICKONEもこんなだったかイマイチ思い出せん。


でも31年ぶりに「QUICKONE」という名が聞けて、再会出来たから、ま、いっか。