さて、①下部温泉編の続き。
下部温泉駅から再び身延線に乗り、次の目的地「春日居町駅」を目指す。
乗り換えの甲府駅につく少し前の駅で、ある意味ヤバそうでトンでるオッサンと
ビジネスマンらしきオッサンの間で乗客トラブルが発生し、ある駅で10分以上停車。
地元のケーカンが何人も駅のホームまで駆けつける騒ぎになり足止めをくらいイライラするも
なんとか甲府まで着き、乗り換えて「春日井町駅」到着。
降りてみたら無人駅。隣駅がもう山梨市なので、前方にそびえる山の上のほうに過去にFと
行った「ほったらかし温泉」らしき施設が見える。だが、今回の目的はここでない。
雨は完全にやみ、日差しが厳しい。
駅からオトコ3人、ヨタヨタと15分くらい歩きながら目的地へ到着。
まわりには何もないが、それがまた良い。
あ、ちっちゃい古墳だけあったわ。
山梨県最古の温泉にして,霊湯
『岩下温泉旅館』
山梨県山梨市上岩下1053。詳しくはココ
武田家の隠し湯といされ、古代から霊湯・霊泉と言われる混浴ぬる湯温泉である。
「新館・本館」があり、画像は新館。立ち寄り湯は歴史ある旧館にあるので
そちらへ向かう。
これが入口。レトロ感がたまらん
旅館のご主人がこちらと本館を行ったり来たりしてるようで、不在だったので
少し待つ。10分後くらいにやってきたので、入浴料400円を払い中へ。
実はこの岩下温泉、歴史あるだけに宿内の構造が独特。
入口入ってちょっと廊下を進んだとこの両側に温泉があるのだが那須の北温泉のように
混浴霊泉のほうは扉がなく、ほぼ廊下と直結してるのだ。
このようにいきなり地下の「霊泉」に降りる階段がある。
この画像を撮ったのは、普通に人が通る廊下であるといえば伝わるだろうか。
反対の左側にもうひとつの男女別内湯に繋がるドア着き脱衣所があるぶんだけ
脱衣は助かる。でもそっちの内湯からこっちに移動するときは素っ裸という滑稽さ。
そんな構造も歴史ある温泉ならでは。
さっそく下へ降りてみる。誰もいなかったんでシャッターチャンス。
男性は向かって左側から。女性は向かって右側から降りる。
まるで、パリコレやらミスコンやらの最初に登場して、右、左と順番に降りてきて並び出す
ステージの如くの構造。
そういや、よくミスコンやタレントオーディションなどで応募のキッカケが
「友達が勝手に書類と履歴書出して応募しちゃったんです~」というのがあるな・・・
それ考えると世の中には、わざわざ友達の住所や誕生日を調べた上、本人の顔写真まで
どうにか用意して応募書類に貼り付けたうえ、郵送封筒、費用まで負担して友人の書類を作成して
郵送までするという手間をかけた親切な友人思いの人がいることになるんだな・・・
履歴書に押す「熊田」とかいう印鑑まで自費購入して。まあ、そんあこたぁ、どーでもいい(ーー;)
話は戻って、平行に撮った画像はコチラ。
混浴とはいえ、一応真ん中で仕切られていて、手前が「男湯」 奥が「女湯」
画像中央にも出てるが女湯の隅には「湯権現様」が祀られておるのじゃ。
さて、さっそく入湯。
春日居町駅から雨がやんで暑い中を歩いてきたので、ぬる湯はありがたい。
果たしてここの温泉はどのくらい「ぬるい」のか。
さっそく入ってみると・・・
「冷たい」
これは、「ぬる湯」というよりもほとんど
『WATER』 発音【wˈɔːtə】 (Rのとこは巻き舌で発音)
ではないか・・・
なんと28度。今まで経験した「ぬる湯」の中でも最も冷たい。とっても 冷ややか である。
例えるなら、オレだけ遅れて参加するしかない合コンで、先に現場にいる男友達が悪ふざけで
「遅れて来るもう一人のやつが玉木宏みたいなイケメンだから楽しみにしてよ!」
と悪意に満ちたイヤガラセの如く、オレのハードルを3Mくらいキコキコあげて女性陣を期待させ、
そんな状況をつゆ知らず会場に遅れてきたオレの顏を見た女性陣がオレに向けた眼差しと
同じくらいに冷ややかなものである。そのくらいは冷たい。
冬は厳しいが真夏にはちょうどいい。
もうひとつの内湯が普通の温度なので、そっちと交互に入ればバランスはとれる。
壁や浴槽も昔ながらで昭和っぽい風情があり、これはなかなか素晴らしき
このような水のジーンとつめたい温泉のなかなか良いと感じた。
『霊泉』にして、また『冷泉』でもあるなと。
ちなみに『大鶴義丹のお母さん』はここに入っていなかった(-_-) 意味わかるかな。
なにはともあれ、県下最古の神聖なる霊泉を1時間堪能。
岩下温泉旅館をあとにして、温泉ではないが最終目的地へ向かう。
最終目的地のヒントは「モンキッキー」と「潮来笠」である。
わかるかな明智君?