早朝鈍行 2012年夏 第9便
数日猛暑だったからカッコつけて『灼熱の甲州横断編!』と
いうキャッチでこのシリーズはゆこうと前から決めてたが、
出発日に目覚めて外見たら涼しいうえに雨降ってやんのSP
と、いうわけで一カ月ほど前に予告した企画
【早朝鈍行2010】
を昨日決行。
今回は中央本線山梨横断である。
甲州といえば 「風林火山」
『疾きこと 風の ごとく!
徐かなること 林の ごとし!
侵略すること 火の ごとく!
西→オへ動くこと ごとうたけとし!
パチンコで不正すること ゴト師!』
でお馴染みの武田信玄の「隠し湯」にして「ぬる湯」が多く存在するエリアである。
夏にはもってこいであるのだ。それにて選択。
今までの「早朝鈍行」は蓮田のFと2人だったが、もう一人お馴染みの友人キングが
前回の予告編をみて「おーい!オレもまぜてくれい」との声を頂いたので今回は3人。
朝7時半過ぎに集合し、八王子、甲府経由にて3時間半。
まずは最初の目的地
『下部温泉』へ
駅前から少し北上すると何やら施設のようなモノが右方向に見えた。
「金山博物館」と看板が書いてある。
はて、いつかテレビで見たような外観の博物館だなと思い記憶のロープをたぐり寄せると、
たしか去年あたり賊に入られ荒らされて盗難にあった博物館であった。ここだったのか…
そのまま直進すると、本で紹介されてた「下部温泉会館」 があった。
さらに進んだ奥の路地にはこれまた有名な「古泉坊・源泉館」 と、風情ある鳥居
この「源泉館」は、かの井伏鱒二が好きな釣りをするためによく下部温泉に訪れた時に
宿泊したらしい。
ここへ来る手前にはいい具合に鄙びた温泉街があり、「やまめ床」というこの床屋の主人は
井伏鱒二と交流があり、井伏が店名をつけたとかつけてないとか。
また近くに「らーめん よし春」という名のラーメン屋さんがあったのだが、
あまりにも「つげ義春」の旅話に出てきそうな名前と雰囲気だったので、その一致に驚く。
さてさて、2軒ほど温泉施設外観を紹介したが、実は時間および電車の都合上、
ここ「下部温泉」では温泉に入っていない。
ここでは散策と食事含めてわずか1時間の滞在である。
ケツかっちんになったせいでメシもイチバン早く卓に出てくるフツ―のざるそばを誂える。
まあ、美味かったけど。店内にははるな愛とかの色紙があった。
一番最初の企画では一か所目は、このもうひとつ先の「波高島駅」というとこまで行き、
そこから徒歩で15分くらいの「不二ホテル」というぬる湯にゆくことを検討したが、さらに
時間がタイト、および弾丸スケジュールになるので一か所目は下部で散策に変更した。
温泉は次回に2か所目にて浸かるので、それほど期待せずにお待ちを。
約1時間のうろつきのあと、再び身延線に乗り込み、2か所目へ。
スタート駅からここへきただけですでに18切符の一回分2300円の元はとっている。
それにしても朝、あれだけ降ってた雨が、ついたら完全にやんでいる。
傘が思い切りジャマである