椎名誠 講演会 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

ギョーザのような月が・・・出てればちょうどよかったが今夜は出てないか…。


オレがこうしてブログにてエッセイのようなモノをやりたいと思った最初のキッカケって

もしかしたら何年も前に買って読み漁った椎名誠氏の文庫本かもしれない。


昭和80年代クロニクル-椎名

いいオッサンなのに文体がオチャメで「ムハムハ」とか「コンニャロメコンニャロメ!」

とか書いてあったり、オレの通ってた大学のある国分寺が舞台の

「さらば国分寺書店のオババ」では

オレらの大学の学生のことを

「全般的に気が弱い学生が多い」

と書いて、登場するオババにやりこめられる設定の話だったのだが、気が弱いのが多い

というのはまんざらハズレてもないんでスゴイ洞察力だなァと感心した。


そんなシ―ナさん。

一か月ほど前に図書館のポスターで立川で講演会をやるということを知った。


なんと無料俗に言うダータというやつでR

これは見に行きたい。今後のエッセイとかの書き方の参考になるし。

出版業界にて大先輩だしね。


でも参加希望者が多い場合は抽選なんで、とりあえず観にきたい人はHPから

応募しろ!コンニャロメ!との通達なんで応募。そして当選。倍率知らんけど。


本日昼過ぎにチャリで立川の教育センターホールへ。

おお、けっこう人いるな。

「シ―ナ」と聞いて「リンゴ」か「&ザ・ロケッツ」のコンサートと間違えてきた人も

いたりして。画像はパネル看板。


昭和80年代クロニクル-椎名誠看板

早めに来ておいてヨカッタ。あとで応募殺到で満席だということを知った。

せっかくだし席はシ―ナさんの顏を見たいから前から7列目の空いてるとこに。

高校や大学の時は前の方の席にすわるとセンセや教授から

「はい!じゃあソコの地味な顔した学生!バルト3国すべて答えてみよ」 とか

当てられそうだから後ろのほうに陣取ってたが、講演会なら指されることもアルマイト。


昭和80年代クロニクル-講演会場


14時になり開始、椎名誠サン登場。

だが当然撮影禁止なので画像なし。ここからは文字のみでお楽しみください。


いやあ、でも悔しいけど雰囲気出ててカッコええわ~。イメージ通り。

パネルと同じシャツに下はジーパン、本が詰まった革の鞄もってステージに登場。


昔はちょっとトンガッったイメージだったけど、なんかニコヤカでやわらか~い感じだった。


本読んでたからなんとなく記憶にあったけどシ―ナさん、昔、小平に住んでたから

どちらかというと立川も地元なのね。

地元の話から入って、だんだん話の範囲を広げて世界や太陽系の話にもってゆく。

さすが元編集者。運び方がウマイ。これは勉強になる。


シ―ナさんて今は孫がいて、昔にくらべてスローライフを送ってるみたいなのよ。

最初のほうは孫とトイレの話とかだった。

ハイテクで勝手にフタがあくトイレに驚いていたとか。


あと、なんとなくは知ってたけど日本はトイレ事情がすすんでるから

シャワートイレって存在するのほぼ日本だけみたいね。

だからある意味、シャワートイレって全部 

「和式便所」

だって言ってた。尤もだ。


それとシ―ナさんは「シャワートイレ」と言い続けて最後までその言い方の説明とか

しなかったのはさすがしっかりしてる。いい加減な人だったらフツ―に「ウォシュレット」と

言ってるだろうね。「ウォシュレット」ってTOTOの商品名だから。

「フリスビー」も商品名で正式には「ディスク」だし、けっこーそうゆう混同って多い。

豆知識。


他にもいろんな話してたなあ。


上海の話、中国のトイレの正しい使い方の話、アナコンダの話、水の話・・・

あ、「アザラシ」って「犬」が水に潜って進化した生物なんですってね。


あとはこんなに「墓」が多い国は日本くらいだってさ。

日本の永代供養はカネ儲けのためにあるって言ってた。

先祖とかを大事にするには日本のいいとこだと思うけど、シ―ナさんがいうことも

一理ある。

日本てヘタに短い人生生きた場合よりも「死んでから墓に入って、あとそれから」

のほうがカネかかる気がするもんね。

やれ、葬式だの戒名だの火葬だの墓地管理代だの、年数が経つたびに何周忌だの…


戒名にン百万なんて払う必要ないって言ってたよ。

だって本人はどんな戒名つけられたかワカランから。

言われてみりゃあ、当然だわな。

オレが死んだあと、ボーズにふざけて放送禁止用語みたいな響きの名前つけられても

遺族に専門用語駆使した説明で、これは菩薩のナニナニを意味する響きでウンヌンカンヌン

いわれても遺族は騙されても、オレ死んでるからクレームつけれないしね・・・。


そんなように異文化に関することとか色々お話になられてました。

やっぱ作家サンとかエッセイストとかの意見やトークは飾らないし、耳障りのいい言葉とか

並べないからオモロイなあ。


かつてビートたけしが椎名誠のことをアウトドア気取りでキライだと公言してたことがあった。

オレは椎名誠さんはそれほどというほどではないが好きなほうの部類であり、だけど

ビートたけしがいってることもなんとなくわかる部分はあった。

でも今回の講演をきいて、改めて人柄を感じて好きになった。


充実した日曜であったわ。しかもシ―ナさんクラスで無料だしね。


実は今日に関してはちょっとした裏話がある。

今日は我が家から歩いてすぐの公園で地域祭りがあった。

それは前から知っていたが、別にそれほど行こうと思ってはいなかったから

シ―ナさんの講演会のほうに応募した。

だが、シ―ナさんの講演会参加応募が当選したあとで、その地域のほうの

イベントにて公園に隣接する学校での講演ゲストに菅直人が来るということを

知った!おひざ元ということもあるんだろうけど。


好き嫌いは別として一応、元内閣総理大臣だから、自称フリージャーナリストとしては

そちらのほうの講演も参加して記事にしたかったのだが、時間が見事にかさなり、

せっかく当選したのと、トーク自体もシ―ナさんのほうがオモロそうだったから予定どーり

シ―ナさんの講演会に行った。菅直人のほうもどんなかんじだったかちょい気になる…。

めっちゃ家の近くだったし。



みなさんもシ―ナさんのエッセイはおススメですよん。

ギョーザのような月がでた (文春文庫)/椎名 誠
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ちなみに最後の最後にて、本を持ってきた人にはサインしますんでというお言葉があった。

最初に言ってほしかったなあ!もう!


本はたくさん持ってたのに1冊も持っていってなかった。

(こーゆー時に限り、何故か他の作家の文庫を待ち時間のヒマつぶしに持っていってた)