新宿三丁目通信 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

以前の職場の最初の部署の時に仲良くしてもらってた人と昨夜に逢った。

約2年ぶりの再会だった。年賀状は毎年やりとりしてたけどなかなか逢うことはなかった。


正月明けに電話をもらい久しぶりに飲みのお誘いを頂いたんで新宿三丁目まで出掛けた。

新宿ってのは以前働いてたり、それ以外でも何回も行ってるけど、ほんとにカオスで駅周辺は

東口は妖しい歌舞伎町、西口は電気街とオフィス街、三丁目は飲食・デパート街とこれまた

三色パンみたいな街ですなあ。


誘って頂いたのSさんは互い中途でほぼ同期入社。年はSさんのほうが一つ上である。

当初から仲良くさせてもらってて、途中オレが異動で他部署に移ってしまってから、飲む機会は

減ってきてしまっていた。

何年も前、埼玉での結婚式にも読んで頂き前もって、『歌』のご指名を頂いてて

当日、新郎同僚として「乾杯」を歌った記憶もある。


昔からオレはカラオケとかで歌う時はモノマネではないが大袈裟にオマージュして笑いをとる

芸風で有名だったんで、Sさんもそれを前提でオレに依頼したと思い、フツ―に歌ったら失礼と

判断して、当日現場で長渕風に歌った。


いや~、しかし、結婚式でのネタとかギャグってのは何でいつ誰がやってもウケナイものなんで

しょうか?? 見事にシーーーーーーーーン・・・となりますた(-_-)


長渕チックな声と歌い方で歌い始めてからわずか3秒くらいで会場の空気が異様になったのを

感づいたのに、1回それで始めちゃった以上もうフツ―に戻せない。ここでフツ―の歌い方に

戻したら「あ、心が折れやがったw」と思われるから、そのまま最後まで歌い続けましたわ(-_-)

たかだか3分くらいなのにこの空気だと時間感覚が歌ってる本人からすれば長い長い!

かなり修羅場でしたわ(笑)。まあ、そんなことも今となってはいい思い出である。

社内でも話題になったし。


そんなSさんは昔から歌舞伎町が好きじゃないので、三丁目で飲もうということになり

19時半に待ち合わせ。逢った時はマジ久々だから嬉しかった。


2人で三丁目の飲み屋街に入って行った。相変わらず色んな店があり金曜だから

賑わっていた。

すぐ近くにはかつて三島由紀夫も通っていたという『どん底』というBARもある。

数年前に1回行ったことがある。なかなか雰囲気ある店だった。


何軒か物色して『九州屋』 という博多モツ鍋に入った。

モツは好物である。

あのプリプリクニュクニュクニュクニュとした歯触りがなんともたまらん。


昭和80年代クロニクル-motsu

これで2人前。1人前でたしか1260円くらいだったと思った。

ウマかったから機会あればご覧になってるかたも是非。


ちなみにここでの食事はSさんの恩恵にあずかりました<m(__)m>

Sさん、御馳走さまでした。満足しました。

さすがモツべきものは仲間ですな。


いろいろ近況報告してるとSさんのほうはかなり出世されたようでホントなにより。

多忙のようだけど。お体壊さないようにしてくださいね。


あとそれから、当時同じ部署にいた時に、とある共通の上司がいたんですよね、

役職は課長だったんだけど。


その人はいろいろあって途中から会社に来れなくなって、結局退職というカタチに

なったんだけど、その人がちょっと前にガンで亡くなったと聞いてすごく驚いた・・・。

退社後の消息が分からなかったから。


初めて社会人になって初めて入った会社で右も左もわからない若僧のオレに色々

教えてくれた人だった。年はひとまわり以上も上だったけど。


オッサンなのにヤンチャでダジャレ好きでカネにだらしない人で、迷惑を被ったことも

あったけど、誰よりもオレを可愛がってくれた人だった。

いっつもいっつも社内でも店でも椅子に座るたびに「よっこい、しょーいち!」って

言ってたな(笑)


接待や同業の人が集まるイベントに連れてってくれて人づきあいを教えてくれたりしたことも

あったし、翌日仕事なのに歌舞伎町の中国人パブに強制的に連れてかれ、その後も終電で

拉致に近い状態でその人の地元の飲み屋に連れてかれたこともあった(笑)

翌日出社だから、その飲み屋でたあと埼玉からタクシーで1万円近くかけて帰宅して1時間

だけ寝て会社いった。

そんないろんな思い出があった。破滅型の人だったけどインチキっぽくないとこが好きだった。

なんというか「両面教師」っていう感じの存在で。


ずっと色々教えてもらいながら一緒の仕事してたんだけど、何に使ったのかカネが厳しく

なったらしく、その人は手を出してはイケない業者からカネを借りてしまった。


結果、そのテの人から追われる身になってしまい会社に来れなくなってしまい姿を消した。


正直、自業自得なとこもあるが、なんとか無事でいて欲しかった。

でも、リアルにその関連に人から・・・・という可能性がホントにあるんで気になっていた。


そして昨夜、Sさんが人づてに亡くなった話を聞いたということをオレに教えてくれた。


亡くなった原因が借金とは全く関係なく、病気なんてなんて因果な・・・。

しかもまだ若かったはず。


なんか驚いたうえに寂しくなったけど、今はご冥福を祈るしかない。

いろいろありがとうございました。ゆっくり休んでください・・・



最近は絶えず何処かで何かちょっとした歴史は動いてるんだなァと感じることが多いわ・・。


世の中ってホント疲れますねぇ。